21世紀の今、世界は目標やモデルを失っている

おはやうございます。昨日の「体育の日」は、二十四節気の「寒露」でした。

今日9日(火)は、浜松の東林志塾で講義します。
13日(土)~14日(日)は京都で合宿講座。15日は淡路島で新講座です。
詳細はこちらから→  http://www.hayashi-hideomi.com……/1156.html

●日記● 平成24年10月3日~8日

★☆21世紀の今、世界は目標やモデルを失っている

10月3日(水)、経世志塾(長屋貢司代表世話人)で講義。会場は、いつもの湯島天満宮・参集殿。「二宮尊徳」の総まとめを話す。

21世紀の今、世界は目標やモデルを失っている。「この方向に行けば、きっと発展する」とか、「このやり方なら、必ず幸せになれる」という、信じられる未来像を喪失してしまったのだ。20世紀までは、資本主義や社会主義、アメリカ式民主主義などがモデルになっていたが、いずれも、もはや文明をリード(創造)する力を発揮してはいない。

そんな中、世界は相変わらずの陣取り合戦を繰り広げ、取り敢えず膨張資本主義の残り汁を啜るしかないという状態にある。間もなく、文明転換の嵐が世界中を覆うことになるだろう。

二宮尊徳は、まず真心の大切さを教え(至誠)、真面目に働くよう諭した(勤労)。その上で、収入に見合った生活になるよう収入を計り(分度)、節約に努めて余剰を後へ譲れ(推譲)と説いた。

右肩上がりの無限成長を要求し、市場や資源を奪い合う膨張資本主義は、既に限界に達している。無理や無駄を避け、着実な成長を促す二宮尊徳の教えこそ、共生文明や公益経済の基礎となる実学であろう。

今日は一段と力を込めて講義した。経世志塾の次回からのテーマは「松下幸之助~経営の神様は、こう語った」。参加者がグンと増えることを期待している。

★☆薬と添加物漬けの日本人

10月4日(木)。世界で一番、薬と添加物を飲んでいる国民が日本人であるらしい。健康と医療におけるこの根本問題を変えない限り、日本人は滅びてしまう。そう唱えている小田高資さんと会って話を聞いた。

紹介者は男塾代表の松島有佑さん。小田さんの秘書を務めている大石結さんも同席された。綜學社が進めていく「綜医学」の構築にとっても、重要な視点を学ぶことが出来た。

◇日本仏教開祖としての聖徳太子◇

夜は会津立志セミナー(野口代表幹事)で「聖徳太子」を話す。

内政の混乱と、東アジア情勢の変化の中、太子は弱冠20歳で政治改革の先頭に立った。太子の回りには、叔母の推古女帝や、舅の蘇我馬子ら実力者がいた。そういう中で諸改革を進められたのは、信念の元となる学問の深さがあったからだ。仏教思想や中国思想の真髄を、誰よりもよく理解していたのである。

会津は、仏教の盛んな土地であった。最澄との論争で、一歩も引けを取らなかった徳一(とくいつ)という高僧がいた。徳一が開いた慧日寺が、会津の磐梯町にある。そんな歴史に導かれ、前半は聖徳太子と仏教の関係について話し込んでしまった。

聖徳太子は、日本仏教の開祖と呼ばれている。空(くう)の思想を持ち、現世を否定的に見る傾向の強い仏教を改め、積極的に現世を肯定する日本仏教へと、換骨奪胎(根本的入れ換え)させたのが太子であった。その後、最澄、空海、親鸞、日蓮など、太子を始祖とも仰ぐ日本仏教の開祖が沢山現れている。

後半は憲法十七条を講義。組織をまとめる上での心得が、これでもかというくらい丁寧にまとめられているのが憲法十七条だ。前半も後半も、反応はすこぶる良かったと思う。これを聞き逃した人は、是非とも別の機会に学んで頂きたい。

10月5日(金)、郡山で綜學社の会議。安並代表理事と野地事務局長と綜観の3人で実務を話し合う。

★☆将来世代を相手に講義することの喜びと責任

10月6日(土)、日本改新塾(綜學社主催)で「二宮尊徳」を講義。会場は京都市中京区の町屋「ちおん舎」。

本講座は大学生が半分以上を占めるため、参加者の平均年齢が圧倒的に若い。将来世代を相手に講義することの喜びと責任を感じる。本日も40名近い参加者で賑わう。

嘉村さんがファシリテートするワーク「ワールドカフェ」による学びの深化が、回を追う毎に素晴らしくなっている。毎回沖縄からやって来る、大久保信克青年部代表による笑いの指導(ラフターヨガ)も良かった。

終了後、綜學社・京都研修所で来週開催する「合宿天命講座」の打ち合わせをした。なお、一般社団法人・綜學社の事務局機能は、野地数正事務局長が住む福島県郡山市に移管された。将来、道場が福島県に建設されることを見越してのことでもある。

これに伴い、京都市東山区上人町の町屋は、綜學社事務所ではなく、綜學社・京都研修所と呼ぶことになった。京都研修所が、綜観が関西方面で活動するときの拠点であることに変わりはない。

★☆綜医学を研究しよう~皇医学・日本医学・和方など

7日(日)、綜學社・京都研修所で、加地到理事と綜医学研究の打ち合わせ。加地理事は、漢方の造詣も深い内科開業医だ(大阪府豊中市)。

今後、日本改新塾の翌日午前中に、少人数の研究会を行うことになった。綜医学は、皇医学・日本医学・和方などの総称で、研究予定内容は下記の通り。

○立志による健康法
○武道やミタマフリなど、日本体操法による健康法
○茶道・香道など、五感を鋭敏にする日本文化と健康法
○言葉(言霊)による健康法
○日本食が伝える健康法
○日本療法の基本である手当て(手技療法)と氣の流れ  他

まずは、綜観の国学の師匠が残してくれた文書を元に、輪読会から始める予定。

◇宝珠まんじゅうと厄除けだんご◇

京都研修所のある上人町の語源は、どうやら「商人町」ということらしい。町内に鎮座する稲荷大明神が、この町の氏神様であることからも推測出来る。その商売繁盛に御利益のある稲荷大明神に参詣してから、浜松に移動した。

10月8日(月)昼、東京・経世志塾の富永秀実さんが、浜松の自宅事務所に来所。愛知県の豊川稲荷に参詣され、その帰りに寄って下さった。名物の宝珠まんじゅうを頂いた。

午後は、浜松・東林志塾の日内地孝夫塾頭と、内田鉱二副塾頭が来所。今月28日に開催する遠州公開講座の配付資料と、袋井名物である法多山尊永寺の厄除けだんごを届けて下さった。