アベノミクスに期待感、こういうときの注意とは…

こんばんは。寒さ厳しい毎日ですが、日中の明るくなってきた日差しが初春を予感させてくれます。拙宅東側の紅梅が咲き出しました。
北側の白梅はこれからです。今日は、本暦(旧暦)十二月十九日でした。

◆27日(日)が投開票日の大阪府茨木市議会議員選挙に出馬していた林塾の福丸孝之塾士(1期生・内務総監)と上田光夫塾士(5期生・情報部会長)は、お陰様で両名とも順位・得票数を上げて堂々の再選を果たしました。日本改新のため、今後とも叱咤激励の程、宜しくお願い申し上げます。

◆平成25年2月度:各地志塾・勉強会のご案内を掲載しました。各地のお世話役の皆様には、いつも本当に有り難うございます。念のため、必ず日時・場所・テーマなどをご確認下さい。

●日記● 平成25年1月27日~28日

★☆アベノミクスに期待感、こういうときの注意とは…

1月27日(日)、東京で開催している綜學義塾(新舘和豊塾長)で講義。
年頭講話として、今後の政局や文明の大局について話す。

アベノミクスによって、景気回復への期待感が膨らんできている。
既に居酒屋など飲食業界に、客足が戻ってきているとも聞く。

こういうときこそ、浮つかないようにしよう。焦らないで、次の時代に対応するための準備を、怠りなく進めるべきだ。

脱デフレを目指す安倍政権の経済政策は、3本の矢といわれる「金融緩和」「財政出動」「成長戦略」の三つで進められていく。今のところ新政権への期待感が先行している状態であり、景気回復が軌道に乗るかどうかはまだ不明だ。

予算の前提は、実質2,5%の経済成長率の達成にあるが、これを下回れば税収が落ち込んでしまう。下手をすれば、財政再建が一層遠のき、日本国債は信用低下、そして金利の上昇。物価だけは高くなったが賃金が増えない、原材料費が上がったのに価格に転嫁出来ない、などといった四面楚歌の事態に陥りかねない。

20世紀までの経済原理では、もう未来は創造不能

この目の前の経済問題をいったん横に置き、文明の大局を思うと、延々と成長し続けなければ維持出来ないという、膨張資本主義のシステム自体が寿命を迎えているのではないかと感じる。世界各国は財政赤字を増やしつつ膨張資本主義を維持してきたが、遠からず限界に到達するのではないか。

経済を成長させるには、蘇生刺激剤としての財政出動が不可欠であり、どうしても財政赤字が増えていく。危機を感じて財政を再建させようとすると、緊縮策によって経済成長を抑えてしまうことになる。
成長と財政、この両者のバランスを取れと皆が言うが、本当のところ、この矛盾は誰にも解決出来ないと思えてならない。

そして、膨張資本主義による環境破壊は、勢いを増して進行している。
中国の大気汚染や水汚染、北極の氷の縮小、異常気象による豪雨と干魃、深層崩壊(山崩れ)など、地球の危機はこれからだ。

則ち、20世紀までの経済原理では、もう未来は創造不能なところまで来ていると言いたいのだ。この際、日本は世界の先頭に立って、方向転換をリードしなければならない。共生文明への転進である。

文明の転換からすれば、金融緩和と財政出動は、どう見ても目先の経済政策だ。
成長戦略というのも、そこに次の経済原理となるであろう「公益資本主義」の理念が反映されていない限り本物とは呼べない。

兎に角、次に来る文明や経済原理に照準を合わせて、自分の会社、自分の活動の足元をしっかり固めていこうではないか。

ぶれない経営の心得3カ条

これから先、膨張資本主義の“崩壊”ともなれば、何が起きてもおかしくない。
しかし、人が生きている限り、経済活動が消えて無くなるわけではない。

経済原理の転換の中で生き残る会社は、基本がしっかりしているはずだ。
時代の変化に流されないための基本であり、それが公益経済に基づく公益経営である。

公益経済の基本は、天地自然の原理を生かし、地域経済を重んじ、人を大切に育てていくところにある。

天本主義経済…天地自然の働きを生かした循環型経済地本主義経済…「地域経済生態系」を基本とする地産・地流・地消経済人本主義経済…人が幸せになるための互恵繁栄経済

そして、この公益経済からぶれることなく、着実に生成発展させていくのが公益経営だ。その心得として次の3点を挙げておく。

(1)理念や志から外れないこと。信念を決して捨ててはならない
(2)恩を忘れないこと。お世話になったお客様や関係者様を思い浮かべよう
(3)目先の利益に走らないこと。利のみで動けば後で大きく失うことになる

★☆メモは取らないで腹で聞く

1月28日(月)、福島県白河の双林塾(肝煎・林慎平氏)で中国思想を講義。
メモは取らないで腹で聞け。それが綜観の講義の聞き方だという声が出てきた。

講師を通して伝わってくる、見えない世界からのメッセージというものがある。
それを受けとめないと勿体ないということらしい。

確かに、聞いたときは分からなくても、後になって理解されるということがよくある。腹で聞いておけば、感覚的な何かを体が記憶しておくことになり、それが考え方や感じ方の基盤のようなものになるのだろう。

兵法の基本4カ条

今日の講義の中に、兵法の基本も入れておいた。
兵法は勝つためにある。その基本は、次の4点にあると思う。

第一は「大局に立つ」。
実力が伯仲している場合、より大きいところに立っているほうが勝つ。
部分観に陥ったら場当たりになる。常に全体観を忘れるな。

第二は「情報を集める」。
相手や敵方の情報を的確に集め、自分や味方の現状を冷静に知れ。
情報は自分で確かめるか、耳目(諜報員)を放っておいて、必ず裏を取れ。

第三は「先手で準備する」。
いつでも立ち上がれるよう、毎日覚悟を定めておけ。ぐずぐずしたまま後れを取って、チャンスを逃すことのないように。何事も始まる前が肝腎であり、予め(あらかじめ)勝っておくこと。

第四は「虚を突く」。
相手の手薄なところに一点集中せよ。経営では「世の中や、お客様の困っているところ」が「虚」にあたる。虚を突けば勝利が見えてくる。
そして援軍は、勝っているところ、もう少しで勝てそうなところへ送れ。