君子と小人では幸せの尺度が違う

こんにちは。
福岡から岡山に向かう新幹線の中です。
時代の動きが加速し、志士育成と国事に東奔西走する毎日です。

◆24日(日)投開票の選挙において、林塾の3名が見事当選しました。それぞれよくがんばってくれました。心から感謝申し上げます。

○当選 森田俊文塾員(6期生・福岡県那珂川町議)
定数17名、立候補者数19名、2位当選(2期目)1258票獲得

○当選 荻村文規塾生(8期生・広島県廿日市市議)
定数30名、立候補者数34名、28位当選(2期目)1087票獲得

○当選 佐々木雄司塾生(8期生・岡山県赤磐市議)
定数18名、立候補者数24名、9位当選(1期目)1043票獲得

●日記● 平成25年3月22日~25日

★☆山梨県大月市で講義

3月22日(金)、山梨県大月市で講義。青年会議所有志による、新人メンバー向け研修会だ。本来は青年会議所・山梨ブロックが開催する講座だったが、予定講師の急病で中止に。それでは新人たちに申し訳ないと考えた土屋和也さんらベテランメンバーが、急遽綜観を呼んだ次第。仲介者は林塾・第3期生の神谷宗幣塾士。

特に希望するテーマはないが、外して欲しくないポイントは青年経営者への叱咤だという。最初から叱ってくれというリクエストは珍しい。

君子と小人では幸せの尺度が違う

叱咤はさておき、まず「幸福観」について聞いてみた。幸福というと、何を思い浮かべるかと。すぐに浮かぶのは、家族と過ごす平凡な時間だろう。それが幸福な一時(ひととき)であることに異論は無い。

が、君子と小人では幸せの尺度が違う。君子ならば、自分や家族を超えたものに対して幸不幸を感じるはず。例えば、日本が良くなれば自分も幸福、悪くなれば自分も不幸せであるなどと。

経営者もリーダーである以上、君子の一人だ。君子であれば、会社を我が事、地域を我が事、日本を我が事と捉えて頂きたい。

今こそ、東洋人が大切にしてきた信義を取り戻せ

そして「信義」について話した。今こそ、東洋人が大切にしてきた信義を取り戻せと。「信」とは何か。人の言葉が信であり、言うことと行うことが一致していることが信の根本だ。

そして、言うが成れば誠(マコト)となる。誠は真言(マコト)であると同時に真事(マコト)でもある。

次に「義」とは何か。義には、筋を通すという意味がある。正義、大義、義憤、義人などの熟語が、それをよく示している。

そのままでは相手を斬れない。時代も社会も斬れない

義に生きるには、私心や私欲を超えねばならない。損得勘定を最優先し、身の安全を第一にしていて何が出来るのか。そのままでは相手を斬れない。時代も社会も斬れない。

もっと人生を賭けて惜しくないものを見つけよ。そうすれば、損得感情を超えられるし、自分を腐らせてしまうような安全地帯から抜け出せると。

そのために、歴史をよく学んで、何が日本の大義なのかを明らかにしよう。将来を見据えて、子孫のために何を為すべきかを考えようではないか。それらを元に志を立てたなら、きっと深い喜びを得られるはずだ。

また、連絡や期日など、小さい約束を守ろう。連絡を忘れないことも大切だ。小さい約束を守れる人のところに、大きな仕事がやって来るものである。

講師に一旦食らい付いたら、なかなか離れないメンバーが多いことに感心

質問も沢山頂いた。但し、自分で調べれば済むような質問や、講義の軸から外れていると感じる質問には、本人の今後のために答えるよりも叱りとばした。

懇親会でも、全参加者から感想や質問を受ける。講師に一旦食らい付いたら、なかなか離れないメンバーが多いことに感心。その熱意を、酒の席だけで終わらせないことを祈る。講義はあくまでヒントだ。彼らなら、きっと奥義を掴んでくれるだろう。

講義と質疑応答で2時間半、懇親会に2時間超。
終わったら0時半を回っていた。

★☆人生を賭けている人には、不可能をも可能に変えてしまう神通力がある

3月24日(日)、4月の袋井市長選に立候補する奥之山隆さんの総決起大会が開かれ、応援のマイクを取らせて頂いた。約6分間のスピーチだが、使うエネルギーは1時間以上話したときと変わらない。

演説の中に歴史のエピソードを二つ入れた。
一つは、信長が重い荷を背負って苦しんでいる雑兵を労(いたわ)った話。雑兵の上役を呼んで、荷を軽くするよう注意したのだ。魔王と恐れられた信長も、実は愛情の人であったところが興味深い。

二つ目は、家康が人質時代、今川義元の許可を得て三河に一時帰省したときの話。貧しそうな農夫が家康を見つけて土下座している。側に寄って声を掛けてみたら、父の代から仕えている家中の者とのこと。腰には小刀を差しており、武士を捨ててはいなかった。

家中の者たちは、若君が三河に帰る日を希望に、苦しい毎日に耐えている。そのことを知り家康は「今は何もしてやれぬ。済まない」と農夫姿の家臣に詫びた。主従共々、涙を流さずにはいられなかったろう。三河武士団の結束力は、そういう苦難の時代を共に耐えたところから生まれたのである。

トップの本氣の熱意で、地域の将来が決まる。人生を賭けている人には、不可能をも可能に変えてしまう神通力があるのだ。

なお、候補の奥之山隆さんは、浜松の「東林志塾」出身でもある。この日、東林志塾から山本さん、野上さん、辻さん、内田さんが応援に駆け付けて下さった。会場は立ち見で満席。見逃しがあったらご勘弁を。

※信長と家康のエピソードの出所は、昭和58年3月1日発行「戦国武将のリーダーシップ」世界文化社159ページ・161ページ。邑井操氏の「リーダーシップの原理原則40則」26・28から抜粋し要約した。

★☆文明800年周期論は、単なる歴史学ではない

3月25日(月)、林塾「政治家天命講座」第8期・九州3月度例会で文明法則史学を講義。計11名が参加(塾生5名、塾士5名、塾士補1名)。

幕末志士たちは、西洋列強による東アジア侵略の危機を知って、維新回天に立ち上がった。世界の中の日本という大局観を養うことで、一流の志士となったのだ。21世紀・平成の今にあっても、大局的な座標軸の有無が、志士政治家の育成を左右する。

文明800年周期論は、単なる歴史学ではない。宇宙と地球と人類の関係を、総合的に研究した全体学(綜學)である。

単なる歴史学(部分史学)だと、人が人を見るだけで終わってしまう。事件と登場人物の羅列に終始し、その背後にある歴史を動かす要因を掴めないまま終わってしまうのだ。

頭だけで聞いてはいけない。歴史の鼓動、文明の拍動を腹で大きく受け止め、幕末志士たちに倍する働きをして欲しい。