アメリカと中国、二つの大国に占領されそうな日本

こんばんは。今週の土日は、綜學社主催「側近学」合宿講座です。
会場は京都研修所(東山区上人町)。終了後、綜學社の役員会が開かれます。

★☆明治時代は、東洋・日本思想の亡失期

6月13日(木)、神戸の今啓林会(今井啓介会長)で「日本学」第1回の講義。会場は神戸一宮神社。林塾関係者が5人参加してくれた。

講義の要点(一部)は次の通り。
明治の指導者は、儒教や武士道を学んでいたから大丈夫だった。
大正にはいると日本人は根無し草になる。昭和になると、その反省から日本回帰の運動が起こる。それは敗戦で消えかかる。でも種火として残り、日本再生に結ばれてきた・・・(要点ここまで)。

明治という時代を思想史的に見れば、東洋・日本思想の亡失期と言える。
明治維新と共に我が国に西洋思想が一気に入ってきて、日本人は根無し草となっていく。儒教の教えや武士道などは、前近代的な古臭いものとして葬り去られてしまったのだ。

しかし、明治が終わる頃までの日本人は大丈夫だった。明治の指導者たちの幼少期は、まだ幕末であり、彼らが受けた教育の基本は、仁や義を教える儒教(朱子学や陽明学)や、天下国家のために生きることを求める武士道にあったからだ。

ところが大正時代になると、英雄や人物を否定するデモクラシーや、勝手主義のリベラリズム、無責任な個人主義、秩序を破壊する無政府主義などが蔓延する。その結果、「日本人力」が消え失せていき、このままでは祖国を失いかねないという危機感が生じることになる。

それへの反省から、昭和になると日本回帰の運動が起こった。その一つに、今期の浜松(東林志塾)と神戸(今啓林会)のテキストである文部省認定『大國民讀本』の著者、林平馬氏の活動があった(平馬氏の孫・慎平氏と綜観は同志)。本書を読むと、日本の混迷の原点が明治維新にあり、大正時代頃になると、相当亡国状態に陥っていたということが分かる。

その日本回帰の運動は、大東亜戦争の敗戦で一旦消えたかに見えた。
しかし、種火となって存続し、今日活発化している日本再生の動きに結ばれている。これを着実に育てていくことが、転換期に生きる我らの使命である。

林塾からの参加者は下記の通り。
福丸孝之塾士(1期生・内務総監・大阪府茨木市議)
布田拓也塾士(3期生・国是部会長・大阪府泉佐野市議)
上田光夫塾士(5期生・情報部会長・大阪府茨木市議)
佐藤基裕塾員(5期生・兵庫県宝塚市議)
大久保信克塾生(8期生・井坂信彦代議士(1期生)秘書・綜學社青年部長)

林塾と言えば、先日(6日)の会津立志セミナーに下記の2名が参加してくれていた。前前号で紹介すべきところを忘れたので本号に記す。
江花圭司塾士補(7期生・福島県喜多方市議)
大桃英樹塾士補(7期生・福島県南会津町議)

★☆アメリカと中国、二つの大国に占領されそうな日本

6月14日(金)、今日は林塾「政治家天命講座」西日本合同講座で講義。
内容は国語と大和言葉についてだが、冒頭に今後の外交について話す。

今までの政治は、基本的にアメリカに従順であれば事足りた。現在我が国にとって脅威となっている中国は、少し前まで経済力も軍事力も乏しかったから、特に心配する対象ではなかった。

世界は動いている。アメリカは60年代半ば頃から、徐々に世界指導力を低下させてきた。社会秩序のエージング(老化)現象だ。一方中国は、近年豊かになった経済力を背景に、軍事力を増強し覇権大国の地位を掛け昇ってきた。

先日(9日)の米中首脳会談は、衰退しつつあるものの、まだ何とか世界一の地位を保っているアメリカと、世界中に影響力を広げつつある中国による話し合いだった。オバマ大統領と習主席による会談は8時間に及んだという。

報道された内容は、そのほんの一部に過ぎない。が、その中に習主席の発言として、両国で太平洋を二分しようという意味の文言があったのには「やはり」と思わされた。

これからの日本のキーワードは「自立」にある。戦後政治は、あらゆる分野に渡って戦勝国アメリカの統制の下に行われてきた。概ねそれで凌いでこられたのだが、これからはアメリカだけ見ていたのでは収まるまい。そこに中国が絡んでくるからだ。

今後のアメリカは、太平洋における軍事的影響力を次第に後退させつつも、経済的に一層中国に進出することで、大国の地位を保とうとするのではあるまいか。

指導国家の地位を存続させたいアメリカと、海洋国家となって太平洋に進出したい中国。その狭間で翻弄される日本。余程しっかりしないと、知らぬ間に日本を占領する国が二カ国になっていたという事態になりかねない。

6月議会の忙しい中、33名の塾士・塾士補・塾員・塾生が広島に参集。
日本改新に向かって、大いに盛り上がった。

★☆10年後の自分から叱咤激励を受けよ!

6月15日(土)午前、綜學社・青年部長の大久保信克君とスケジュール管理の打ち合わせ。昼過ぎ、岡山に移動。午後6時から「佐藤一斎」の講義。

幕末志士たち共通の師・佐藤一斎は、若いときから時間を惜しめと教えた。
人間はある年齢を過ぎないと、なかなか時間の大切さに気付かない。
やっと気付いたときは、既に精力が衰えている。そのときになって悔やまないよう、青年期に志を立てて勉学に励みなさいと。

こういう教訓を話すと、年輩の人たちは大抵耳を閉ざしてしまう。
「今さら聞いても益無し」という顔付きだ。

しかし、こうしてみてはどうだろうか。今から10年後の自分を想定し、10年後の自分から今の自分を振り返るのだ。今60歳なら70歳の自分を想定し、10年若い今の自分に叱咤激励して貰うのだ。

「お前は10年若い。今の私よりも断然若い。やるなら今だ。今立ち上がれ!その若さなら、きっとやれる。決断しなければ必ず後悔するぞ」などと励まして頂こう。効果絶大なり。是非ともお試しを。

6月16日(日)、林塾の南出賢一塾士(4期生・泉大津市議)の指導でボクシングの稽古。会場は西宮の甲子園ボクシングジム。一緒に練習したのは、石川勝塾士(4期生・元吹田市議)、布田拓也塾士(3期生・泉佐野市議)、勝井太郎塾士(6期生・宇陀市議)と、インターンの大学生3名。若い諸君と一緒に、いい汗をかくことが出来た。