東洋・日本思想家の綜観とクリスマス

こんばんは。本年のメルマガ最終号をお送りします。
綜観の年内は、3回の合宿研修の指導で締め括りとなります。
明日・明後日は、逗子(神奈川県)で経営者対象の天命講座。
28日(火)29日(水)は、林塾「政治家天命講座」第5期合同研修。
そして、29日午後から30日(木)にかけて綜學社スタッフの合宿です。

◆今日はクリスマスイブ。東洋・日本思想家の綜観とクリスマスは、全然関係ないと思われるかも知れませんが、決してそうではありません。

綜観は9歳のときから、世界平和の祈りを続けています。
祈りの相手は当初、キリスト、釈迦、マホメットの3人でした。
誰かに言われたからではなく、全く自分の気付きで始めました。

学校の授業で、まだ戦争を続けている国があることを知り、子供ながらにショックを受けました。何か自分に出来ることはないかと考え、祈ることなら今すぐやれると思ったのです。

では誰に祈ろうかと考えたところ、世界3大宗教の教祖がいいと閃きました。
そして、その中から一人を選ぶよりも、3人全てに祈れば効果が大きいし、誰か一人くらい聞いてくれるだろうと“虫のいい”ことを思いました。

まとめて祈るという実に節操のないこの祈りを、もう44年間続けています。
今朝も祈りました。旅行のときも、欧州なら教会で、イスラム国ならモスクで平和を祈りました。ですから、クリスマスイブも無関係ではないというわけです。なお、ギリシアを訪問してからは、ゼウスにも祈るようにしています。

そういえば、クリスマスは冬至の祭りが元になっているという説があります。
ヨーロッパにキリスト教を布教する際、先住民族の冬至祭を引き継いだために、冬至頃の12月25日がクリスマスになったという話です。

◆話は変わりますが、国家予算を組むのが益々厳しくなっています。
なぜ財政が大赤字になったのか? その理由として、医療や介護、年金、子育てなどに、お金が沢山かかるようになったことがあります。

どうしてそれらにお金がかかるかというと、真因は文明の発達にあります。
文明の発達で社会が複雑化し、生活が高度化すれば、必要な物がどんどん増えてしまうのです。

綜観が学んだ先生に、吉田寿三郎という高齢化問題の研究者がいました。
吉田先生は、早くから「人工長命」という言葉を提唱されていました。

抗生物質の普及など医療の発達によって、弱っていても生き続けることの出来る社会がやって来て、やがて人工長命による超高齢社会になるだろうと予告されたのです。

また、子育ては文明社会になるほど費用がかさみます。ただでさえ子育て以外のことにも忙しい現代社会です、少子化にならざるを得ませんでした。非婚化・晩婚化も少子化の原因であり、合わせて高齢化に拍車を掛けたのです。

今日の政治の混迷は、どの分野であれ文明レベルからその原因を見極めないと、何の解決にもならないところに来ています。既に社会システムそのものが老朽化しており、改善や改良程度では根本解決になりません。改革でも不十分であり、本当に欲しいのは革命、文明的革命ではないでしょうか。

政治をあてにしなければ維持出来ないような経済活動や国民生活は、もう持続不可能なところまで来ているということを自覚しなければなりません。
率直にいえば、政治がお節介を焼き過ぎたのです。これからしばらくは、旧体制の破壊が加速する時期となり、誰が総理大臣をやっても苦労は甚大でしょう。

国民の意識レベルも低下する一方です。誰もが政治にもたれかかり、政治家と一緒になって利を漁り、行政の保護を求めるといった、国民総乞食国家に成り下がりました。国民がそういう社会を望んだ結果なのですから、財政赤字が肥大化するのも当然です。

日本を本当に再生しようと思うなら、「政治をあてにしない世の中を創る」ことが必須の要件となります。国民の自立、ひとり立ちの覚悟を据えられるかどうかです。政治の目的は、政治の要らない世の中を創ることにあるというくらいの大局観を持ちましょう。

◆それから、将来の経済についてです。
人類は今、氷山に衝突する船の中に乗っている乗組員のようなものです。
船は文明社会であり、進路は資本主義の膨張へ向けてまっしぐらです。

その方向に氷山があることは、段々多くの乗組員に知られてきました。
でも飛び降りるわけにはまいりません。船の回りは冷たい海だから、自分だけ下船して助かろうとしても先に死ぬだけです。

このままではいけない。何とかしなければと思っていても、論じているのは船中の景気回復ばかり。船内のグローバル化要求も、結局はエゴが元になっています。

船内経済を縮小させて、氷山にぶつかるスピードを弱めるという方法もあります。でも、それでは知恵がありません。単に衝突の日を遅らせるだけだからです。

むしろ為すべきは、船の針路を変えるための新規事業を発明・創生させるところにあります。氷山への衝突を避けさせるための事業は、これを大いに興していかなければならないと思う次第です。そこに、共生文明や公益経済の意味があるのです。

●日記● 平成22年12月19日~23日

12月18日(土)、岡山のアイナリーホール10周年記念講演会で「松下幸之助翁に学ぶ人生の智慧」をテーマに2時間話す。
約70名の聴講者の熱意に支えられ、心を込めて講演することが出来た。
この日の講座が、アイナリーホールの今年最後の行事と聞く。
10周年の締め括りを担当させて頂き光栄であった。

12月19日(日)、今日は本暦「新嘗祭」の日。
広島文明維新塾で「吉田兼好」を講義。30代の若者2人が、事務局スタッフに加わってくれることになった。代表の脇晃司さんを見習って、決して諦めることのない継続力を発揮して頂きたい。

12月20日(月)、今啓林会で昨日と同じく「吉田兼好」を講義。
「関西学生大会」代表の大久保信克君が、8名の仲間を連れて来てくれた。
人を誘えるかどうかで、その人の普段の行動力と信用力が試されることになるが、大学生でありながら社会人を含み8名を誘えるとは素晴らしい!

12月21日(火)、今日の仕事は綜學社事務所の開設準備。
京都市東山区上人町というところに建つ小さな町屋が事務所だ。
近くに創業元禄二年の麩・湯葉専門店「半兵衛麩」や、創業天保二年の旅館「晴鴨楼」があり、静かで落ち着いた町である。

12月22日(水)冬至。一般社団法人「政経倶楽部連合会」千葉県支部・12月例会講演。テーマは「聖徳太子と憲法十七条」。約50名が参加。
旧い大和朝廷&豪族連合政権から、新しい律令体制による中央集権国家への転換期に政治改革を実践したのが聖徳太子だ。太子は、仏教によって国民の精神レベルそのものを向上させようとされた。平成の今、聖徳太子級の政治家が必要となっていることを痛感する。

12月23日(木)、今日は天皇誕生日。総理大臣が1年くらいでコロコロ変わっても、外交の連続性が保たれているのは、全く天皇陛下と皇室外交のお陰だろう。皇室が無ければ、この国の尊厳は、とっくの昔に消失していたことと思う。