西洋文明の日本化は、まだこれから

こんにちは。昨日と違って、今日は暑いくらいですね。
自宅事務所2階の温度は28度です。

◆平成25年度「遠州公開講座」10月27日(日)のお知らせ
開場:午後1時30分(開会2時)、懇親会:5時15分から
日本人力を養うための「日本学」講座
~日本を知りたい、自分の原点を掴みたい~
明治以降に失われた「日本の心」を、戦前にどう取り戻そうとしたのか
日本回帰が進んだのに、なぜ戦争に向かったのか。そして2020年日本再生へ
会場:浜松プレスタワー7階
参加費:3000円(学生無料)懇親会費:5000円
実行委員長:大倉雅之さん 090・1565・3780
申込→ enshu21@hayashi-hideomi.com

●日記● 平成25年10月15日~21日

★☆西洋文明の日本化は、まだこれから

10月15日(月)、今月から国会議員への講義がはじまる。
その準備を進めつつ、下記のことが頭に浮かんだ。

海外から入って来た文化や技術を自国のものとする。それは日本のお家芸だ。

弥生時代に導入した水田稲作は、すっかり日本農業の基本となる。
金属器の鏡と剣は、「三種の神器」に“進化”する。
マコト(鏡)、勇武(剣)という日本精神の象徴になったのだ。

大陸から伝わった古墳築造は、固有の前方後円墳となる。
漢字は、その殆どを大和言葉で読めるようにしてしまった(訓読み)。

大和時代(古墳時代)の後期に伝わった仏教は、聖徳太子の力で日本仏教となる。平安時代初期の空海や最澄、さらに法然や日蓮など鎌倉仏教の開祖が、仏教の日本化を進めた。

戦国時代にスペインやポルトガルから伝わった南蛮文化も、日本人はよく吸収していた。江戸時代の蘭学・洋学の発達も素晴らしかった。

そして明治以降、怒濤のように入って来たのが西洋文明だ。文化・生活など、社会構造の全てが西洋化されていった。これの自国化は、上手くいったのかどうか。

その答が出るのは、筆者はまだこれからだと考えている。いよいよ本格化する日本再生によって、近現代(明治~平成)の総仕上げが行われ、「東西共生文明」が我が国を中心に創造されることになると予測する。政治家の使命は大きい。

★☆どうして世界各国が借金まみれになってしまったのか

10月16日(水)、世界は、どうなってしまうのだろう。日本もそうだが、多くの国が借金(国債)に苦しんでいる。借金である以上、返済しなければならない。利息を払いつつ元本も返さなければならないのだ。

困ったことに、アメリカがまたデフォルトの危機に陥っている。デフォルトは債務不履行のことで、借金返済が不能になった状態を意味する。どういうときに不能になるかというと、新たな借金が出来なくなったときだ(借金返済のための借金が出来なくなったという状態)。

アメリカ政府は法律で債務の上限を定めている(約16,7兆ドル)が、もうこれを使い切ってしまった。限度枠いっぱいまで国債を発行したのだ。新たな借金のためには議会の合意が必要で、この調整に難航しているという。

では、一体誰がアメリカ国債を買っているのか。率直に言えば、アメリカの借金を引き受けているのか。国別にいうと一番が中国でアメリカ国債総残高の23%、二番が日本で同20%を購入。中国では人民銀行、日本では政府や民間金融機関が保有しているという。

それにしても、どうして世界各国が借金まみれになってしまったのか。根本的な原因は膨張資本主義と、欲望民主主義にあると思う。経済は右肩上がりでなければ活動を維持出来ず、政治は国民に対するサービスをエスカレートさせなければ政権を保てない。その結果、どうしても過剰にマネーが必要になってしまうというわけだ。

人の満足感というものは、たちまちマヒする。給料やサービスは、それが向上した直後は嬉しく感じる。が、当たり前になれば何とも思わなくなる。今までの薬が効かなくなったら、もっと強い薬を与えるしかなくなるようなもので、それが現代の政治・経済の行き詰まりの実態なのだ。本当に理念も知恵も乏しいと思う。

取り敢えず目の前のことだけ考えるなら、アメリカ議会は債務上限枠引き上げで合意して貰わねば困る。だが、そういうサラ金地獄のようなやり方を、世界がいつまで繰り返していけるのだろうか。膨張資本主義、欲望民主主義、覇権大国主義。その行き着く先はどこなのかと。

どうやら、指導者の誰もが、現代文明の出口を見ようとしないでいるようだ。
このまま進めば、ある段階でドミノ倒しのように世界文明が壊れていくしかないのではあるまいか。21世紀は東西文明の交代期だが、その転換が最も激しくなるのは2025~2050年頃と予想している。覚悟すべき時代は、まさにこれからなのだ。

★☆政経倶楽部連合会・名古屋支部のメンバーが浜松事務所にお越し下さる

10月17日(木)、政経倶楽部連合会・名古屋支部のメンバーが浜松事務所にお越し下さる。牧山育美支部長、長岡英之幹事長、中原健吾会員、土屋美佳会員、山本道代会員の5名だ。

名古屋支部の基本方針は「生き方の根っ子をつくる」ことにあるという。

例会の内容としては、下記を計画しているそうだ。
1.日本人の原点を学ぶ→綜観の「大和言葉の世界観」講義・年間4回
2.政治をもっと掴む→政治家(林塾塾士)の講義・年間4回
3.社会を広く知る→経済人や有識者を講師に招く・年間4回

その上でアドバイスを求められたので、ヒントとして具体的行動を下記のように述べた。

1.政経倶楽部の三綱領の一つである「公益経済の確立」を実践している企業を訪問。それを「名古屋支部ニュース」にまとめる。また、政経倶楽部・他支部でも報告させて頂く。
2.名古屋支部に積極参加している議員の政治活動を応援する
(林塾「政治家天命講座」を受けた者が基本)。
3.会員で神社仏閣に参詣し、歴史を探訪する(親睦を深めるため)。

★☆いきなり幹部に就けてはいけないというタイプ

10月19日(土)、岡山へ向かう新幹線の中で下記の文を書き、フェイスブックに載せる。

「殿、私を大名に取り立てて下さいませ」。そう言ったのは森蘭丸。
織田信長が最も寵愛したお小姓だ。信長は笑いながら「そちの任ではない」と答えた。

何かの歴史物語で、そういうやり取りを読んだ記憶がある。
作り話とはいえ、部下の資質と器量をよく見抜いていた信長らしい話だと思う。

指導者に、人事の失敗は付き物だ。人をよく見ないで要職に就けてしまうという過ちを、つい犯してしまうのだ。

こういう者は、いきなり幹部にしてはいけないというタイプがある。
第一に、耳に心地良いお世辞を頻繁に言ってくるタイプ。
「社長に惚れました。僕は社長を必ず男にして見せます」などと甘言を口にする輩だ。この手の人間は、案外根気が無い。苦しい状況に追い込まれても、なおトップに付いていこうとする根性があるかどうかを、まず確かめよう。

第二は、言うことを何でもハイハイと聞いてくれるイエスマン・タイプ。
責任者に就けたら、大人しいからいつも社長の言いなりになってくれる。
さぞかし楽だろうと安心していると、やがて力不足が露呈し、任せたはずの部門が統制不能状態に陥ってしまったりするのだ。

第三は、元気過ぎて自信過剰なタイプ。一見頼もしそうだが、熱意が空回りし、回りが付いていけなくなってしまう。動きの遅い者や下の者を見下し、独断専行に走ることにもなる。

対応策は、当たり前のことを心得とするしかない。口が上手だからといって乗せられないこと。性格が穏和だからといって期待し過ぎないこと。能力が高そうだからといって任せ過ぎないこと。

まだ他にも気を付けるべきタイプがいくつもあるだろうが、全ての原因はトップが人をよく見ていないという一点にある。兎に角いきなり任せたりしないで、人間性(品格)や資質、器量といった重要ポイントを、じっくり確かめる期間を置こう。そうして合格だと思ったら登用すればいいし、ダメだと思ったら信長が蘭丸に言ったように断ればいい。
なかなか難しいことだが、それが指導者の役割(存在理由)である。

★☆富士山なら、あなたは何合目ですか?

10月20日(日)、綜學社・京都研修所に寄る。
雨に濡れた坪庭は、風情があっていい。シダが岩の間から自然に生えてきた。

10月21日(月)、浜松でデスクワーク。

「吉田松陰先生、高杉晋作、橋本左内、西郷隆盛、勝海舟、坂本龍馬らを富士山頂の10合目とすると、今あなたは何合目にいますか?また、これから何合目をベースに生きますか? ちなみに5合目は、勉強を重ねるうちに世界と日本の危機に目覚め、自分も何かしなければと気付き、何らかの働きかけを始めたあたりとします」。

この質問を土曜日の岡山セミナー(アイナリーホール)でしたところ、何と参加者の半分近くが10合目に手を挙げてくれた。

そして、今日の講義で何が聞きたいかを伺うと、「歴史の知識ではなく、そもそも志士とはどういう人たちであったのか、その信念や価値観、生き方や死に様を知りたい。さらに、この時代を志士として生きるには、どうしたいいのかを語って欲しい」という答が返ってきた。

こうなったら、もうエンジン全開でいくしかない。

「今の生き方でいいのかい?もう自分をだますのは止めよう。一回限りの人生だ、魂が喜ぶ生き方をしなくてどうする。抑えようのない、腹の底から沸き上がる叫びを聞こうじゃないか」。そう投げ掛けたところ、林塾から参加の植田龍一塾士(5期生)と佐々木ゆうじ塾生(8期生)が、「この激しさは林塾の講義並みですね」と目を丸くしていた。

富士山は、5合目まではバスや車に乗って行けるが、そこから先は自力で登るしかない。皆さんは何合目ですか?