策士による「説得の基本」4カ条

こんばんは。今日の昼、海浜幕張(千葉県)から浜松に戻りました。
日本晴れの中、三島駅あたりから見える富士山が、とても美しかったです。

明後日・明々後日は、京都で「側近学」の合宿講座(綜學社主催)を開きます。今回も、志の高い参加者の皆さんと切磋琢磨出来ることが楽しみです。

●日記● 平成25年11月19日~21日

★☆国会勉強会も、焦ることなく年輪生長でいきたい

11月19日(火)、国会で「綜學勉強会」第二回の講義。
今日も多くの議員が、90分間の講義を最後まで真剣に聴いてくれた。
(林塾出身国会議員団と、伊那谷文明維新塾出身代議士が世話役)。

大木のように着実に生長させる経営を「年輪経営」と言う。
綜観は、若手志士政治家が集まる林塾を、年輪経営で大きくしてきた。

一人ひとりにとっても、年輪生長は大事だ。
武道の稽古が一級ずつ、一段ずつ段階を重ねて進むように。

国会勉強会も、焦ることなく年輪生長でいきたい。
のんびりしていると思われるかも知れないが、それが林の流儀だ。
不器用だから特急は似合わないのである。堪忍を願う。

★☆策士による「説得の基本」4カ条

11月20日(水)、昨日の国会内勉強会の講義テーマは『戦国策』。

中国の戦国時代、7つの大国が覇を競い合っていた。自国を強くしなければ生き残れないという緊張したこの時代に、一本の弓矢も使うことなく、弁舌のみで国家同士を縦に横に連係させた策士がいたのだ。

縦横家と呼ばれる彼らは、相手の心を察知したり、世界情勢を分析したりする術(方法)を身に付けていた。その弁舌には、概ね次のような「説得の基本」があった。

第一は「脅す」で、問題点や弱点を指摘して危機感を募らせる。
次は「誉める」で、長所や可能性を挙げて一縷(いちる)の望みを抱かせる。
続いて「示す」となり、ビジョンや戦略など大方針を伝える。

最後は「止め(トドメ)を刺す」で、利を明らかにするのである。
「あなたが決意することは名誉になりますよ」と諭し、「領土が広がり、他国から美女を迎えられますよ」と欲を煽るのだ。

「脅す」→「誉める」→「示す」→「止めを刺す」という流れは、教師・医師が生徒・患者を指導するときや、セールスマンが客に商品を勧めるときの話法とも共通していよう。

縦横家は思想家ではない。彼らにとって孔子の教える仁や義、徳は、説得する際の「立て前」に過ぎず、老子が説く無為や柔弱に至っては全く理解不能である。

自分の才能を生かせるなら相手は誰でもよく、成功によって世に認められ、富貴を必ず手に入れたい。策士でありながら、いや策士であるからこそ、最後は策にはめられて死んでいくことにもなる。それが縦横家の生き様だ。

人と組織を動かす上で、縦横家のような才子は今も必要だと思う。志と徳の高い国会議員が要(かなめ・中心軸)となり、21世紀の縦横家を上手く生かしていくなら、日本外交はもっと力強くなれるのではないか。

◇政経倶楽部連合会・千葉県支部で講演◇

さて、今日は政経倶楽部連合会・千葉県支部で講演。
「2020年、世界に向けて日本はどうあるべきか」を演題に80分間話す。
文明交代期の激動の中、日本創生を如何に進めるか。
その理念と共に、具体的ビジョンを提示した。

本日は、林塾から下記の4名が参加してくれた。
伊東央(ひさし)塾士(5期生・元山口県防府市議・現在衆議院議員公設秘書)
長谷川雄祐塾員(5期生・千葉県習志野市で活動中)
桜井崇塾員(7期生・千葉市議)
楠井誠塾生(8期生・東京都日野市議)

★☆まだ世に出ていない「将来の人」を応援せよ

11月21日(木)、中国の古典に次のような教えがある。
既に有名になった人ではなく、世に出ていない「将来の人」を応援せよと。

有名人を助けても、あまり感謝されない。が、実力を持っていながら、まだ世間に気付かれていない人を支えていけば、その人の成長が楽しみとなるし感謝もされる。そういう意味の教えが『戦国策』にあるのだ。

では、どうやって「将来の人」を見つけたらいいのか。
それには「世のため、人のため」という利他の精神で、何か一つのことにコツコツ努力を重ねている人を捜し出せばいい。

そして、その人の価値観(思想・哲学)と行動(政治運動や社会活動)、ならびに成果(発見や発明、技能や技術、学説など)に、十分共鳴出来るかどうかを自問自答してみよう。腹に聞くのだ。

何も持っていなくとも応援は出来る。鞄持ちや雑巾掛けから始める覚悟があるかどうかだ。