社長の志の届いたところまでが会社全体

暑中お見舞い申し上げます。今日23日(水)は「大暑」。
梅雨が明け、いよいよ盛夏ですね。

◆27日(日)は東京で講義します。
☆綜學義塾(東京)7月27日(日)午後2時~5時
二宮尊徳と『報徳思想』其の二
積み重ねが大事。倹約のコツ。本来不景気なし。湯船の教訓。他
会場:日大桜門会館(市ヶ谷)※念のため、ご確認下さい。
受講料:一律5000円 懇親会費別途(午後5時~7時)
綜學義塾事務局:03・3700・5511(新舘建設株式会社内)

●日記● 平成26年7月12日~22日

★☆社長の志の届いたところまでが会社全体

7月12日(土)、今日は半日休養、半日庶務。

◆全体とは何か。全体とは、中心の力が及ぶところまでをいう。

大宇宙なら、宇宙意志(根源)の広がったところまでが宇宙全体、会社なら、社長の志の届いたところまでが会社全体だ。

一人ひとりであれば、熱意や愛情の及ぶところまでが自分全体ということになる。昔の日本人は、自他の境界が曖昧(あいまい)な分、自分というものが大きかった。

映画「寅さん」を見ると、人のことが気になって仕方ない、何か世話しないではいられないという、熱い人たちが沢山出てきてホッとする。家族全体、仲間全体、地域全体が自分(我が事)だったのである。

日本は、御皇室を本家とする大家族国家だ。スメラギ(天皇陛下)の世界平和と人類の幸福を思うお気持ちが、広く地球全体に伝わるよう、自分に出来ることで努力しようではないか。

★☆君たちは美人揃いなのに、なぜ一人でいるの?

7月13日(日)、買い物で久しぶりに浜松の駅周辺を歩く。
雨とはいえ、人通りが少ない。

◆「君たちは美人揃いなのに、なぜ一人でいるの?」。随分前のことだが、東京のある講座で、最前列に座っているお嬢さんたちに率直に聞いてみた。

彼女たちは目を輝かせながら答えてくれた。「私たちは歴史が大好きです。特に、激動期に登場する志士に憧れています。この時代に龍馬や晋作がいたら、すぐにでもアタックするのに、回りにそういういい男がいないんです。林先生、私たちを熱くさせてくれる平成の志士をしっかり育てて下さい」。

「そうですか。いずれ志士人物育成講座を始めるから、それまで待っていて下さいね」。

「でも私たち、いつまでも若くないから早くしてくれないと困ります」。

それから20数年が経ったかと思う。明後日から二泊三日で、その志士育成講座である林塾「政治家天命講座」第9期全国合同例会を行う。会場は東京・文京区本郷の旅館。

今回は、徹底的に東洋思想を話す。論語、大学、孟子、荀子、老子、孫子、呉子、三略、韓非子、黄帝内経、言志録、戦国策、十八史略、臣軌などから題材を選び、3日間で計10時間「帝王学」を熱く講義する。

東洋思想は、人物を練り、器量を大きくするのに一番いい。みんな、いい男になれよ。

★☆信念があれば、道は必ず開ける

7月14日(月)、庶務と明日から3日間、計10時間講義の準備。

◆世の中から必要とされているという信念があれば、道は必ず開ける。

私が講義してきた「文明法則史学」。800年ごとに東西文明が交代し、世界史は二重らせんを描きつつ波動進化しているという文明論だ。この学説は、必ず人類全体の座標軸になる日が来ると信じている。

それから日本語と大和言葉。一音一音が明瞭で母音がハッキリ発音される日本語は、世界最古の言語と言っていい深い内容を持っている。

原日本語である大和言葉で神話(古事記など)を学べば、日本の心(日本思想)がストンと腑に落ちるのだ。すっかり欧米化されたと思われる中で日本精神が失われないでいるのは、大和言葉が話され続けているからだと信じている。

文明論で大局観を養い、大和言葉で日本人としての原点を取り戻し、東洋思想で志を確固たるものにすれば、間違いなく平成の志士が育つ。そう信じて、明日も講義に立とう。

★☆正義を貫く生き方が、同志と将来に勇気を与える

7月15日(火)、林塾「政治家天命講座」第9期・全国合同合宿例会が東京・文京区本郷で開催される。初日の今日は、塾生と天命講座指導担当者ら約40名が参加。講義は、東洋思想概論を話す。

◆正義を貫く志士は、いつの時代でも煙たがられる。既得権益を握っている俗物達からすれば、清廉正直に生きる正義派は目の上のたんこぶだ。

宋代の大儒であった朱子も、その嘘偽りの無い思想態度が嫌われて、晩年に迫害を受けた。だが、その教えは、やがて中国の正統的学問となり、日本では武士道に大きな影響を与えるに至った。

本物ほど、世の中から認められるのに時間がかかる。正義を貫く生き方くらい、同志と将来に勇気を与えるものはない。真っ直ぐ進もう。不撓不屈。

★☆「世間第一等の人物」ではなく、「古今第一等の人物」になれ

7月16日(水)、林塾合同合宿二日目。午前中3時間、陽明学と『言志録』を講義。午後は会議の挨拶と大交流会。

◆「世間第一等の人物」ではなく、「古今第一等の人物」になれ。
そう教えたのは、江戸時代後期の儒学者であり、幕末維新期に活躍する多くの志士を育てた佐藤一斎だ。

「世間第一等の人物」は常に流行を追い、今すぐ有名になろうとしている。
だから、がんばっているものの、まだまだ小さい。「古今第一等の人物」は、過去の志士・英雄・豪傑と自分を比べながら、悔しさをバネに謙虚に己を磨いている。だから、最初は伸び悩むかも知れないが、段々大きくなっていく。

地位や名誉は、天命に生きた結果として、後から与えられるものだ。単なる出たがり屋では、世間第一等にはなれても、古今第一等には決してなれまい。今からでは遅いということはない。天命に生き抜いて「古今第一等の人物」を目指そうではないか。

★☆地方議員をなめてはいけない

7月17日(木)、林塾・戦略部会企画・戦略外交講座で講義を務める。
孫子の兵法、三国志と諸葛孔明、戦国策と縦横家、軍師・側近の心得など。三日目となる今日も、40名近い参加者で賑わう。

◆地方議員をなめてはいけない。
おかしな地方議員が目立っているが、立派な人物は沢山いる。

地方議員の選挙というものは、なかなか激しくて、一人の有権者に、仕事、同級生、ご近所、親戚などの縁を辿って、複数の候補者から応援依頼が舞い込む。その中で自分を選んで頂けるというのは、本当に有り難いことである。

多くの地方議員は、自力で基盤を作って選挙に勝ってきた強者(つわもの)だ。人情の機微にも、よく通じている。

そういう地方議員の中から、坂本龍馬のように日本を洗濯する人物が現れて欲しい。そう願って「国是担当地方議員構想」を掲げてから、14年目を迎えた。

お陰様で、平成の坂本龍馬や橋本佐内らが、続々と集まり育ってきた。この度の林塾全国合同合宿例会、ならびに戦略外交講座が大いに盛り上がった。

★☆出ていて調和しているものがハナ

7月18日(金)、昨日までの3日間、9時間の講義と懇親交流会、会議などを務める。今日は一日、休養充電日とした。

◆人は、なぜ花に癒されるのか。大和言葉によれば、ハナのハは葉や歯、放つ、離れるのハで出ていくものを、ナは仲間、なぐ、和やか、なめす、慣れるなどのナで調和を意味している。

すなわち、出ていて調和しているものがハナなのだ。鼻なら顔の中で一番高くてまとまっているものだし、華なら豪華美麗にまとまっている様子を表している。

綺麗で、しかも調和していれば、見ていて癒されないわけがない。それが人なら、ハナのある人となる。そんな人に癒されてみたいが、綺麗な花にはトゲがあるというから要注意だろう。

★☆浅草の面白い店~合理化だの、効率性だのと言わせない雰囲気がいい

7月19日(土)、庶務と明日からの大和言葉合宿講座の準備を行う。

◆浅草には面白い店がある。テレビで見たが、昭和30年代頃の古い自転車を再生販売している店があって、そこのご主人は、30代半ばくらいのイケメン。

失礼ながら、あまり儲からないのではないかと思う。大変な手間をかけないと、売れる状態に戻らないからだ。

利益になるかどうかではなく、大切かどうか、本物かどうかで仕事を選んでいなければ、踏み込める世界ではあるまい。

ご主人は、当時の技術は本当に素晴らしいと語る。受け継ぎたい、伝えたいと感じさせてくれる相手が、古い自転車だったというわけだ。

見ているうちに身につまされてきた。文明論や大和言葉や東洋思想は、私にとっての古い自転車なのではないかと思えてきたからだ。

店の隣では、奥さんが古物や雑貨を商っていらした。
合理化だの、効率性だのと言わせない雰囲気がいい。

★☆名古屋で「大和言葉による姓名判断」合宿講座

7月20日(日)、今日と明日は名古屋で「大和言葉による姓名判断」合宿講座。

講義は6時間、指導が3時間。主宰は中日本やまとことば研究会。
代表の山本道代さんが、企画から運営、司会進行まで顔晴ってくれた。

参加者は中部地方ばかりでなく、北海道、関西、岡山など、全国から15名が参集。一人ひとりにコメントさせて頂くのに、丁度いい人数だと思う。

◆賢い人が、なぜ失敗するのか?

小賢しい人は、偉くなりたい、格好よくやりたい、早く成功したい、労力少なく進めたい、出来る奴と見られたい、などと思っている。

そのためなら、組む相手は誰でもよく、居場所は何処でもいいことになる。結局、利のある方へ恥もなく転身を繰り返し、最後には行き詰まってしまうのだ。

もっと腹を据えて、どっしり構えよう。失うことを恐れす、魂から憂国の自論を述べたらどうか。

日本にとって大切かどうか、将来世代にとって必要かどうか。正義や大義を基準に、人生を賭けて惜しくない決断を下して頂きたいのである。

★☆時が来たら一気に攻め取る機動力が必要

7月22日(火)、庶務がどんどん溜まるが、実務をこなす心得も、小を積んで大と成すところにあると思う。

◆生命体は、生き抜くために精一杯の努力をしている。
カマキリの中には、枯葉や花や幹にカモフラージュすることで、天敵の攻撃から身を守っている種類がある。その巧みさは、もう見事と言う他ない。

昆虫にも魚にもカモフラージュする生物がいるが、それは天敵対策ばかりではない。獲物を騙して、おびき寄せるためでもある。

凄いのは、獲物が近付いてくるまでは、じっと辛抱しているのに、射程距離に入ったら瞬時に捉えてしまうところにある。

本当に動くときまでは、地道に先手準備に努め、しかし時が来たら一気に攻め取る。そういう機動力が必要なのだと思う。