中心は一つがいいのか、二つがいいのか

こんばんは。
御嶽山噴火で多数の犠牲者が出ました。ご遺族の皆様の悲しみは、いかばかりかとお察し申し上げます。自然災害の恐ろしさを改めて感じ、きわめて危険な中で救助作業にあたられる警察・消防・自衛隊などの方々のご無事を心からお祈り申し上げます。

◆10月1日(水)は東京、2日(木)は会津で講義します。
詳細は「10月度:各地志塾・勉強会などのご案内」をご覧下さい。

◆「連載」の下に平成26年10月度:各地志塾・勉強会のご案内を入れました。各地のお世話役の皆様には、いつも本当に有り難うございます。念のため、必ず日時・曜日・場所・テーマ・連絡先などをご確認下さい。

●日記● 平成26年9月23日~28日

★☆遠州一宮・小國神社に参詣

9月23日(火)、秋分の日。遠州一宮・小國神社に参詣。
善男善女、沢山の参拝者で賑わっていた。
その足で実家に寄り、仏壇にお祭りされているご先祖に般若心経を上げる。両親は、ともに80歳を超えたが、まだまだ元氣だ。

★☆中心は一つがいいのか、二つがいいのか

9月25日(木)、中心論について考えてみた。
中心は一つがいいのか、二つがいいのかと。

勿論、答は前者に決まっている。会社に社長が二人いたら、社員はどちらの指示を受けたらいいのか迷ってしまう。オーケストラに指揮者が二人いたら、楽器を演奏する人たちは混乱するばかりとなる。

一つの有機体に中心は一つ。それが組織の原理原則だ。

ところが政治の場合、中心は一つよりも二つがいいという見解がある。
中心が一つだと、独裁的になったり硬直化したりして、多様な意見が反映されなくなるから良くないという見方だ。

その例に、昭和のある首相が唱えた「楕円の理論」というものがあった。
相反する二つの中心があり、どちらも生かしながら均衡を保ち、バランスを取ることによって進むべき方向を見出そうという考え方だ。楕円形には二つの中心があることから、この名前が付けられたとのことである。

私は、この理論は正しいと思う。
但し、(楕円を二つに分けているという)部分観として。

何事であれ、二つの意見に分かれたり、二つの勢力が生まれたり、二つの力が働いたりするのは普通に起こることだ。それらに挟まれてトップは苦労するが、上手くまとめるのが統率者の仕事(存在意義)である。

会社に、ゆっくりやろうという慎重派と、早く変えたいという改革派がいるなら、社長は両方の主張の意味をくみ取りつつ進路と行程を定め、巧みに舵取りをしなければならない。組織に、理想を豪語する楽観派と、現実を憂慮する悲観派がいるなら、トップはそれら二つ思考を反らさないで受け入れ、双方を結んでいかねばならない。

思うに、楕円の二つの中心は、全体の中心(上位の中心)の下に位置する「亜中心」なのではないか。(「亜」には次の、準ずるという意味がある)。亜中心がまとめている双方を融合・統一させるのが、上位の中心の役割というわけである。

ここに注意が要る。相反する二つの意見や勢力をどうまとめるかだ。足して二で割るだけなら誰でも出来るが、一方が腐敗堕落した悪徳派、もう一方が清廉な正義派の場合はどうするか。それらを単純に混ぜ合わせれば、どちらにも顔が立つというようなやり方でいいのかどうか。

まず、相反する二派それぞれの主張を、よく検証してみるべきだ。そもそも何のため・誰のため・なぜやるのかという原点がちゃんとあって、そこからずれていないかどうか。全体のため・将来のために役立つことであるかどうか。そして、自派の利益を図るための身勝手な要求でないかどうか。(当然のことながら悪徳派はゴメンである)。

それらを冷静に審査し、その上で「日本と地域を良くしていく答を出す」のが中心者の使命である。根気と時間がかかるが、断固やらねばならない。「楕円の理論」を出した首相も、同じ考えだったと思う。

◇天照大御神の教えの基本◇

さて今日(25日)は岐阜「日本学講座(多和田美子さん主宰)で講義。演題は「天照大御神」。天照大御神の誕生、天の岩屋戸開きなどを話す。

天照大御神の教えの基本は次の三つにある(三大神勅)。タテイトの連続性、八咫鏡が象徴するマコトの精神、日本人の主食である稲。この三つを大切にせよということである。

懇親会の後、宿所の老舗旅館「十八楼」へ。窓から長良川が一望され、眼下に鵜飼見物の屋形船が見える。明日は鵜匠に会いに行く。

林塾からは水野岳男塾士(7期生、元岐阜県各務原市議)が参加。

★☆やめるのは簡単だが、復活させるのは本当に大変

9月26日(金)、いい天気になる。

長良川の鵜匠は1300年以上の歴史を持つという。その伝統を継ぐ鵜匠、杉山市三郎さんのお宅を訪問。杉山さんは宮内庁式部職の辞令を受けている。

奥様のお話に感動した。やめるのは簡単だが、復活させるのは本当に大変。だから守ってきた。鵜は、毎日キチンと世話することが大事。そうすれば鵜の体調も分かると。

鵜匠は男系による世襲で継承されてきたそうだ。後継者となる男子を産むことを、強く求められる家に嫁ぐのだから、相当な覚悟があったものと拝察する。1300年の重さを背負いつつ、家を確固として守ってこられた奥様には、凛とした威厳が漂っていらした。

★☆教科書出版会社と林塾有志の会議

9月28日(日)、綜學義塾(新舘和豊塾長)で「古事記成立の経緯」と、古事記冒頭の「別天神五柱(ことあまつかみいつはしら)」の講義。大和言葉による御神名の解説で、「目から鱗が落ちた」という感想を頂く。

午後8時前から東京駅八重洲口で、教科書出版会社と林塾有志の会議。
参加メンバーは下記の通り。熱心で具体的な討議が出来た。
久野晋作塾士(3期生、元千葉県我孫子市議)
田沼隆志塾士(3期生、衆議院議員、千葉1区)
小坂英二塾士(4期生、東京都荒川区議)
伊藤 央塾士(5期生、元山口県防府市議、現在東京都小平市で活動中)
柿沼貴志塾士(6期生、埼玉県行田市議)