真(まこと)の学問によって志士を育てる

こんばんは。国会綜學勉強会と政経倶楽部合同例会(東京・千葉)の講義を終えて、自宅事務所に戻りました。明日からは西日本4連戦(神戸+広島3講)です。

★ご案内~名古屋で大和言葉の合宿講座「日本語48音で姓名判断」

日本語の真髄である大和言葉を基礎から学べ、姓名判断まで出来てしまう決定版の合宿講座です。林が最初から最後まで講義・指導致します。生涯生かせる知恵が身に付く本講座に、是非ともお運び下さいませ。

~魂に響く神代のコトダマ~《名前で分かるあなたの天命》
日時:7月19日(日)13時~20日(月・祝日)13時
神秘の大和言葉。48音の音義。やまとことば姓名判断+相性診断。
会場:料理旅館わたなべ(名古屋市千種区千種)千種駅から徒歩10分
受講料2万5千円(研修費、修了証)、宿泊費1万円(夕食・朝食込み)
※再受講の場合は割引あり。
お問い合せ・お申込み:中日本やまとことば研究会(代表・山本道代さん)
090・9185・3827 sunflowermichi1977@gmail.com

案内チラシはこちら→  https://www.facebook.com/event……727289330/

◆林塾出身者・選挙のお知らせ(年内)
原大本徹を練り上げた志士たちです!
☆印は塾士(林塾を中心に活動している者を塾士と呼んでいます)。

8月2日投票   渡辺 拓 5期 宮城県仙台市議会議員選挙(太白区)
8月30日投票  山口孝弘☆7期 千葉県八街市議会議員選挙
8月30日投票  山田裕一 8期 宮城県白石市議会議員選挙
9月27日投票  樽本丞史 8期 大阪府東大阪市議会議員選挙
10月18日投票 荻村文規☆8期 広島県廿日市市長選挙
10月予定    渡辺勝幸☆7期 宮城県議選(若林区)
10月予定    深谷晃祐 8期 宮城県議選(多賀城市・七ヶ浜町)
10月予定    先崎温容☆6期 福島県議選(田村市・田村郡)
11月15日投票 久野晋作☆3期 千葉県我孫子市議会議員選挙

●日記● 平成27年6月13日~17日

★☆真(まこと)の学問によって志士を育てる

6月13日(土)、岡山アイナリーホールで綜學講座「士道と学問」の第1講を話す。教本は山鹿素行著『聖教要録』。この研修の意義を下記に述べておく。

◆文は学問、武は武道。文武両道は、武士を育てる基本なり。武士になるためには、剣術や柔術などの鍛錬だけではダメで、「真(まこと)の学問」を積まねばならなかった。

「真の学問」とは何か。それは、思想を錬磨し、信念を養い、ブレない軸を育てるための学問である。信念や軸があれば、自ずと威厳が現れ、品格も出てくる。

そして、迷ったり悩んだりし難(にく)くなる。信念や軸によって、たとえ迷っても元に戻れるし、悩んでも答が見つかり易くなるのである。

具体的に学ぶべきは、歴史と思想だ。歴史によって大局観が養われれば、目の前の出来事にいちいち慌(あわ)てなくなる。

思想は、東洋思想を綜合的に学ぶといい。儒家は威厳(山)を、道家(老子など)は器量(谷)を、法家(韓非子など)は幅広い人間観(善悪両面)を養ってくれる。

お勧めしたいのが「山鹿素行」だ。思想家も、本物ほど命懸けである。素行は、処罰を恐れることなく、幕府の御用学問であった朱子学を批判。朱子学は、孔子の原点に外れ、空論に陥って武士の役に立たないではないかと。その結果、播州赤穂に流されてしまう。

素行は、江戸初期の大学者として武士道を体系化し、やがて日本学を樹立していく。その教えは、山鹿兵学の教授であった吉田松陰らによって幕末維新の原動力となる。さらに、明治の乃木希典や東郷平八郎らも山鹿素行に学んでいた。

素行は言った。「之(聖人の教え)を天下に示して、後の君子を待つ。惟(これ)吾が志なり」。真の学問を天下に示し、それによって優れた志士を育てよう。そこに私の志があるのだと。

★☆やがて社長(トップ)をも糾弾(バカにする)するようになる

6月14日(日)、岡山から浜松に移動。少し休憩してから庶務。

◆あらゆる組織が人間関係で苦しんでいる。規模の大小に関わらず、組織は人間関係の揉め事に悩んでいるのだ。

政界の党派争いが、しばしば批判の槍玉に挙げられるが、政治の世界に限ったことではない。政局がニュースになるから、頻繁に採り上げられているだけの話である。

組織内の争いが激ければ、とうとう解散や分裂となる。その際、組織を潰すのは、有能な人であることが多い。出来る人が独断専行をやって、空中分解を導くのだ。

そして、有能な人が中途半端に道徳倫理をやっている場合も、摩擦を招きやすい。道徳や倫理を学ぶと、人の欠点が目に付くようになる傾向がある。

その結果、能力が未熟で仕事の遅い人や、一度に一つの事しか出来なくて焦って失敗を繰り返す人、人の気持ちを察するのが苦手で周囲から怒られてばかりいる人を、道徳で見下し、倫理で裁いてしまうのである。そういう狭量な優等生タイプの人間は、やがて社長(トップ)をも糾弾(バカにする)するようになるだろう。

仕事は人より遅いが、必ず成し遂げていく。発言は控え目だが、責任感があって約束を守ろうとする。指導力は乏しいが、柔らかい雰囲気が組織の潤滑油となっている。そういう人がいてこそ、続いていくことになるのである。

★☆地方を変えながら、日本全体を動かしていこう!

6月15日(月)、明日・明後日の講義準備などを行う。

◆幕末維新期の地方は、想像以上に全国とつながっていた。大名や志士たちは、積極的に他藩と交流していたのだ。

つながりや交流の基盤となったのが参勤交代だった。大名(藩主)は江戸と国元を原則1年交代で行き来し、妻子は人質として江戸住まいが義務付けられていた。

そのため、大名の多くは、江戸で生まれ江戸に育つことになる。しかも家族が住んでいるのも江戸だ。

大名同士、江戸で交流するのは当然のことであった。藩主ばかりでない。各藩の藩邸には、それぞれ江戸詰の藩士たちがおり、互いに他藩の武士と出会うことが出来た。

安政頃の一橋派による雄藩連合運動において諸大名が連絡し合えたのも、坂本龍馬などの志士たちが全国に同志を持つことが可能であったのも、江戸における横のネットワークが大きく働いたのである。

翻って現在の日本を見ると、明治維新以来約150年間東京一極集中が続く中、地方は個々に東京とつながろうとするだけで、地方同士で交流しようという意欲に乏しいと感じる。地方から優秀な人材が大都会に流出し、地方の政策はミニ東京を目指すのみ。これでは日本全体が疲弊するのも当然だ。

地方で顔晴りながら、全国としっかり連係する。地方を変えながら、日本全体を動かしていく。そういう若者が育っている地方なら将来有望だろう。

★☆予算委員会の遣り取りより分かり易く、某TV局の「日曜討論」より面白い

6月16日(火)、超党派の国会版林塾である「国会綜學勉強会」(第15回)で佐藤一斎の『言志録』から15条を選び出して90分超の講義。この勉強会に参加することを優先順位の第一に据えている、常連の国会議員が年輪のように増えてきた。

そして、懇親会が3時間超。注目されている安保関連法案、社会保障費と財政問題などについて本気で討議。責任を取るべき立場にいる者たちの本音の話し合いだから、地に足が付いていて聞き応えがある。相手の意見をしっかり聞き、共有出来る点を見つけながら、何としても国家と国民を守りたいという誠心に満ちた議論になってきた。

世話人筆頭の宮下一郎議員(財務副大臣)の“答弁”がまた素晴らしく、予算委員会TV中継の遣り取りより分かり易く、某局の「日曜討論」より面白いと感じる。

講義から懇親会終了まで、およそ5時間。こういう党派を超えた切磋琢磨の集まりは他に無いらしい。講義の中で話した一節を下記にご紹介する。

◇世間第一等で終わるか、古今第一等に輝くか、貴君はどっちだ?◇

一定の成果を上げることで、生存中に世に知られる。しかし、そこで終わりとなる。そういう人のことを「世間第一等の人物」という。

生きている間に活躍するが、活動の真意が、すぐには世間に理解されない。むしろ、死後になってから高く評価される場合もある。いずれにしても、その名が後世に輝き続ける人のことを「古今第一等の人物」という。

「世間第一等の人物」に終わらないで「古今第一等の人物」を目指せ。これは、幕末志士3千人の師と言われる佐藤一斎の教えなり。

「政治家天命講座」を受講する弟子たちは、ある段階で必ず殻を破ることになる。それは「世間第一等の人物」を超え、「古今第一等の人物」を目指すことへの脱皮である。

(弟子以外だが)議員や首長になると共に、器が小さくなってしまう者がいる。地位に就く前の方が、人物が大きかったと。それは「古今第一等の人物」への志が消え、「世間第一等の人物」に落ち着いてしまうからだろう。

政治家は、「世間第一等の人物」でないと選挙に通り難い。しかし、選挙に強いだけでは流行の人で終わってしまう。「世間第一等の人物」として日常活動をこなしつつ、毀誉褒貶(誉められたり貶されたり)に左右されない信念を養うことで、「古今第一等の人物」たる天命を全うして頂きたい。

★☆師・松下幸之助の志を継承する

6月17日(水)、政経倶楽部連合会・東京(谷口郁子支部長)千葉(山本克己支部長)合同例会で講義(会場は海浜幕張のホテル)。
「松下幸之助は、こう語った!」~そのオーラに触れた1期生が語る、とっておきの話~をテーマに、経営者・リーダーに元氣を注入(約90分間)。

松下幸之助翁は、満足してこの世を去っておられない。最後の最後まで日本の将来を憂え、不甲斐ない政治に憤りを表明していらしたのだ。

この身はどうなっても構わないから日本を救いたい。そのために若者を育成しなければ。しかし、自分はもう年老いている。だから、指導者の育成は松下政経塾の塾生に託そうというお考えであった。

非力非才ながら、小生も師の志を引き継ぎたいと思い、林塾「政治家天命講座」を起こした次第。また、今後は松下政経塾に積極的に関わりつつ、松下塾長の精神を継承していかねばとならぬと思う。

林塾からは下記3名が参加。
田沼隆志塾士(3期生、前衆議院議員・千葉1区)
長谷川雄祐塾員(5期生、千葉県習志野市で活動中、4月は21票差で惜敗)
小川義人塾士(6期生、千葉県印西市議会議長)

また、松下政経塾4期生で、民主党総務委員会国際局に勤務している樋口博康さんが参加してくれた。彼は、林が講師のときは欠かさず駆け付けてくれる後輩だ。二次会の終了後、差しで1時間ほど、現下の政治課題と松下政経塾の今後について意見交換をした。

松下幸之助塾長(当時)の松下政経塾に賭けた想いを、最もよく受け継いでいるはずの初期の塾出身者が、もっと松下政経塾を引っ張っていかねばならない。そのために、まず二人して「原点指導」に乗り込もうということになった。