性格の三要素

暑中お見舞い申し上げます。夏バテにくれぐれもご注意下さい。
4日(火)は浜松、5日(水)は東京、6日(木)は會津で講義します。
詳細は8月度「各地志塾・勉強会のご案内」をご覧下さい。

◆平成19年(2007)6月5日付けのメルマガから始めた「老子」の連載が本号で終わりました。ご愛読を賜り、誠に有り難うございます。なお、次回から林平馬著・文部省認定『大國民讀本』を子供向けに翻訳した「こども日本学」の連載を開始します。乞うご期待!

◆「平成27年8月度:各地志塾・勉強会のご案内を掲載しました。各地のお世話役の皆様には、いつも本当に有り難うございます。
念のため、必ず日時・曜日・場所・テーマ・連絡先などをご確認下さい。

●日記● 平成27年7月23日~30日

◆7月23日(木)~26日(日)、上海渡航。
10回目(上海6回目)となる今回の訪中は、行きも帰りも大変な旅となる。

行きは上海の荒天で、約5時間中部セントレアで待たされた挙句に、何と青島空港に一旦着陸。それから天候の回復を待ち、結局予定より12時間ほど遅れて上海に到着。

帰りは、中部セントレアが受け入れ不能とのことで、搭乗口まで行きながら欠航となり、上海にもう一泊。

しかし、滞在中は天気も良く、約5年ぶりの上海の、その変貌をよく見ることが出来た。

益々増えたのは、マンションなどの高層建築物(建設中のビルが多かった)。良くなったのは市民の雰囲気と道路(表通りはゴミも少なく綺麗に)。激減したのは自転車。いなくなったのは物乞い(9年前のときは、栄養失調の子供も多かった)。

全体の印象として、基底文化の見直しが起こりそうな気配を、ちらほら感じた。

ガイドの男性は、政権批判を繰り返し熱弁。権力者の腐敗は許せない、上海の市民は皆がっかりしているとのこと。

◆7月27日(月)、四国中央立志会(森実達治会長)で講義。
午後2時からの「社長セミナー」では、『論語』為政第二を話す。
午後7時からの「社員セミナー」では、「年輪経営」の最終講を務める。

懇親会である経営者が、このセミナーのお陰で社員が結束し、思い遣りの社風が育ってきたと語って下さった。本当に講師冥利に尽きる思いだ。林塾から、浜口卓也塾士(6期生)と五味伸亮塾士(7期生)が参加。

◆7月30日(木)、岐阜日本学講座(代表・多和田美子先生)で『大國民讀本』第二講「平和主義」を講義。熱心な地方議員も多数参加。講座のファンが増え50名近い参加者で賑わう。

●随筆●

◆性格の三要素◆

第一は、先天の気質。持って生まれた性格なり。
第二は、後天の価値観。学問によって形成された人格など。
第三は、名前の影響。音の響き(剛か柔か)と音義(音の意味)が性格を導く。

先天の気質を生かすためにも、学問を積むことと姓名の意味を知ることが大事だ。

◆悲観的な現状認識と、楽観的な理想論の両方を語れ◆

一流の人物は、悲観的な現状認識と、楽観的な理想論の両方を語れる。
悲観論だけ喋るのは、単なるネクラ。楽観論のみ述べるのは、ただの能天気。

厳しい現状認識と、あるべき理想を如何につなぐか。
そこに志を立て、実践に励む人物を志士という。

◆古来、中国人は相手のどこを観てきたか◆

まず、人相と風格。人相学や骨相学は、中国文化の真骨頂だ。

次に文と書。詩文と書道を観て、相手の信念・思想の深さや、美意識の高さを見抜いた。

要するに、相手がどれほどの貫目を持っているのかを、最初にしっかり見てくるのだ。そして、その値踏みに応じて交流がはじまることになる。人物は人物として、小人は小人として対応されるのであり、軽く扱われたくなければ人物を磨くしかない。

厳しい外交こそ人物が出るべき場面であり、祖国を背負い、政治生命を賭けて臨む志士政治家が数人も結束すれば道は開かれるだろう。

◆この一瞬に賭けるために、一生の修養がある◆

「養兵千日、用兵一時」という中国の諺を聞いた。

一瞬のため、一時のために、地道な準備を重ねられる根気があるかどうか。
また、賭けて惜しくない人生を選んでいるかどうかだ。

練習に一年かけて、試合は一回。活動に四年がんばり、選挙は一週間。
これらにも、相通じる意味があるだろう。

◆人を見抜く方法◆

まず、している事を見る。
次に、その動機を観る。
さらに、どう満足しているかを察する。
そうすれば、必ず人を見抜けるという(論語・為政第二にある孔子の言葉)。

則ち、何をしているかだけでなく、動機と満足を観察せよとのことである。

立派な支援活動をしていても、狙いは売名行為にあり、知名度が上がることで満足している人がいる。

人の恐れる任侠道に生きながら、動機は男の中の男になるところにあり、正義を貫くことを満足の第一義としていた人もいる。

さて、自分の今日する事は、何のためであり、何を満足としているのか。素直に自問自答してみよう。

◆君子は器ならず◆

孔子の教えに「君子は器ならず」という言葉がある(論語・為政第二)。

この文の「器」は、いわゆる器量のことではない。個別の分野や、特定の用途にのみ役立つ状態を指して、器と言っているのだ。

たとえば、経理なら出来るが、営業や教育になると全くダメという状態のことで、それだと君子とは呼べない。

そうではなく、何を担当しようが徳の高さ、すなわち人間力によって部下を育てられ、仲間が付いてくるというのが君子である。

単なる知識やテクニックの習得で満足し、徳を高めることを放棄していたら、小人のまま終わってしまいかねない。

誰でも最初は、得意技や得意分野を持ったり、特定の能力開発から入ったりするものだが、年齢と共に人間力を磨いていくことも忘れないよう心掛けたい。

その人が、ただそこにいるだけで皆が元氣になって救われる。
そこまでいったら、究極の君子であろう。

◆天の声を聞く!◆

聖人というと、品行方正な人がイメージされがちだが、ただそれだけではない。
天の声を聞く者こそ聖人なのだ。

聖人の「聖」は耳と呈が組み合わさった漢字で、耳はよく聞くこと、呈はテイ・セイという発音を表している。すなわち、普通の人では聞けない、天の声を聞ける人が聖人なのだ。

「天」はというと、人間の頭上を意味した漢字で、人を超えたものを指している。超越した存在からのメッセージが天の声であり、神々の意志や先祖の思い、さらに未来からの伝言も、その中に含まれるだろう。

では、どうすれば天の声を聞けるようになるのか。
それには、神仏に祈り、先祖を祭り、心を高めることが第一に必要となる。

また、歴史を大局的に学んで、その盛衰の仕組みと法則を捉え、合わせて人間心理をよく掴むことも忘れてはならない。文明法則史学と人間学だ。

そうして、公益奉仕の気持ちで素直になり、天の声を受け止め易い自分になることが肝腎だ。私欲を薄くし、感性を鋭敏にし、勘を磨き、常に先を読むことを習慣化し、現代の聖人となって人類の危機を救おうではないか。

◆東京上空の制空権は、誰が握っているか◆

知っていそうで案外知らない話。
東京上空の制空権は、誰が握っているのか。
この問いに、即座に答えられたら事情通だ。

戦後70年経った今も、アメリカが制圧し続けているのである。

旅客機は迂回しなければならず、もしも上空を飛行したければ、毎回アメリカ軍の許可を得なければならないという。

素直に考えて、これでも独立国と言えるのだろうか。

旅客機の発着数を増やすため、東京都心の上空を低い 高度で通過する、新たな飛行ルートの設置計画があるらしいがどうなることやら。