志を立てるときの注意

こんにちは。残暑お見舞い申し上げます。

●日記● 平成27年8月4日~6日

◆8月4日(火)、浜松・東林志塾(日内地孝夫塾頭)で「士道と学問」の第二講。「聖人」とは、部分に囚われることなく全体を観られる人物のことで、皆を生かしていくのが役割であることを述べる。また、知を究め、物の理を掴み、信念に義を据えることの大切さを解説。君子は義を利と心得るが、小人は義を知らず利のみに生きていることも話す。

◆8月5日(水)、東京・経世志塾(利根川政明塾頭、長屋貢司代表世話人)で「士道と学問」第一講。山鹿素行の生涯と『聖教要録』序文を話す。曰く「真理は懐にしまっておくものではない。聖人の教えの原点に戻り、これを天下に広め、後生の志士に期待するところに私の志があるのだ」と。

会場は湯島天満宮参集殿。林塾から伊藤央塾士(5期生、小平市議)、藤田文武塾士(8期生)、高橋浩司塾士補(9期生、鎌倉市議)が参加。

◆8月6日(木)朝、政経倶楽部連合会・東京支部に参加。
講師は衆議院議員の山本幸三氏。テーマは「アベノミクスの今とこれから」。金融政策を中心に、データを用いて詳細に解説され、大変聞き応えがあった。

中国についての解析も興味深かった。習近平氏の政権基盤は確立されてきたが、経済は大変。円安によって日本の競争力が増し、それによって被った打撃も大きいとのこと。日本経済が強ければ、中国はその分低姿勢になるというわけだ。

林は「まとめの挨拶」で、講義内容を経営者として置き換えるべきポイントについて述べた。林塾から田沼隆志塾士(3期生、前衆議院議員)と伊藤央塾士(5期生、小平市議)が参加。

夜は、会津立志セミナー(野口代表)で、吉田松陰の生涯と、その教育について述べる。藩校・明倫館よりも、私塾の松下村塾のほうから多くの志士が育った理由は何かと。また、松陰の和歌を紹介し、熱誠の志と日本への想いを参加者に伝えた。林塾から江花圭司塾士(7期生、喜多方市議)が参加。

◆下記特別講演会に是非ともお運び下さい!
★平成二十七年度「遠州公開講座」9月6日(日)開場13時半
平成「松下村塾」が浜松に開講!
吉田松陰は、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文らをどう育てたか。
会場:浜松プレスタワー(7階ミーティングルーム)定員150名
参加費:3000円(学生無料)、懇親会5000円
申込:0538・43・2855(実行委員長・内田鉱二さん)
enshu21@hayashi-hideomi.com

●随筆●

◆志を立てるときの注意◆

志を立てる上で大事なことは、放っておけない事や、見捨てるわけにはいかない事を見つられる感性と、「誰もやらないなら自分がやる」という思いで踏み出していく積極心だ。

大切な伝統文化が途絶えようとする現状を放っておけない。不運に襲われて困っている人を見捨てられない。地域の衰退や日本の危機を知ると、已むに已まれぬ感情に襲われる。そういう、他人事とは思えず、何かしないではいられない気持ちにさせてくれる出会いが、誰にだってきっとあるはずだ。

そして、自分に出来る事からはじめたときを、立志の瞬間というのである。

あるいは、誰かの志に感動し、その志を貰い受け、その人に付いて行こう、応援しようという決意も、一つの立志と言っていい。日本の再生のためにがんばっている人がいて、一所懸命努力しているが、なかなか芽が出なくて報われない。そういう人を見て放っておけず、「よし、この人を支援することを自分の使命としよう」という生き方である。

高杉晋作や久坂玄瑞、伊藤博文たちも、一から自分で志を立てたられたわけではない。吉田松陰先生の志を、自分の志に受け継いだのだ。

その際に注意がある。単に洗脳されているだけでは、立志とは言えない。相手の志をよく咀嚼(そしゃく)し、自分の体を潜らせ、すっかり自分の志になったと思えるところまで深まっているかどうか。人が見たとき、「まさに君の志だね」と感心されるところまで高まっているかどうかだ。

師から受け取るべきは種火であり、その種火で、今度は自分が人を燃えさせられるようになったときを志の伝播(でんぱ)という。自ら燃えない者が人を燃やすことは出来ないのである。