立志の前に確立しておくべきこと

こんにちは。広島の定宿から配信します。

◆今日は、広島文明維新塾(第13期)で講義します。
「徒然草」~日本人の美意識・自然観・恋愛観~をテーマに話します。
午後5時~8時 岡重ビル地下1階「プレアホール」(広島市中区大手町)
参加費:一般3000円 学生1000円

◆本号の「日記」の小見出しです。
☆陰陽論も五行論も、分類が目的ではない
☆「江戸時代は苦しかった」という歴史観を見直そう

◆林塾・選挙のお知らせ
3月27日投開票 清水正康塾士(1期生)長野県宮田村議選
4月3日投開票  杉原利明塾士(7期生)広島県三次市議選
4月10日投開票 敷知龍一塾生(11期生) 大阪府茨木市議補選

●日記● 平成27年3月17日~18日

◆3月17日(木)、今啓林会(神戸・今井啓介会長)で「士道と学問」第九講。

陰陽が二極共生して万物が造化するという陰陽論、さらに木・火・土・金・水の五行が生じて循環するという五行論、そして氣が昇って広がれば天となり、降って集まれば地となるという天地観について懇切に述べた。

陰陽論も五行論も、分類が目的ではない。天・地・人(社会)の変化活動を、循環として大きく捉えるところに意味がある。二者択一や部分観によって行き詰まった現代文明を、根本から救うカギが東洋思想にあるのである。

林塾から下記3名が参加。
福丸孝之塾士(1期生、大阪府茨木市議)
布田拓也塾士(3期生、大阪府泉佐野市議)
射手矢真之塾生(11期生、大阪府泉佐野市議)

◆3月18日(金)、岡山アイナリーホールで「江戸日本学」を講義。
「江戸時代は苦しかった」という歴史観を見直し、日本と日本人の素晴らしさを取り戻すべきことについて述べる。将軍から庶民まで質素で、金持ちは高ぶらず貧乏人は卑下せず。それが江戸時代の実際であった。

●評論・随筆●

◆立志の前に確立しておくべきこと◆

変な人が政治家になれば、奇怪な政治が行われる。
欲深い人ばかりが経営者になれば、強欲膨張経済がまかり通ってしまう。
人間の小さい人が教師になれば、器の小さい子供たちが育っていく。

「何になるか、何に就くか」の前に、どう生きるかを考えよう。
何のため、誰のため、どのように生きるのか。
どんな人になりたいのか、どういう生き方がしたいのかと。

これを原点とも素志ともいい、立志の前に確立しておくべき重大な事柄なり。

◆精神のバランスの取り方◆

思っているだけで、なかなか動けない人は、怒りでバランスを取れ。
不正や悪政に対して「許せねぇ~」「天誅を加えてやる!」と、もっと怒ろう。
どうして燃えないの? 正義が通らないことへの憤りが無かったら、世の中ダメになるだけだ。

怒ってばかりいて、厳しすぎる人は、悲しさでバランスを取れ。
人間は、うっかり間違いを犯してしまうし、人生なかなか思い通りにいかないことも多い。人間の、弱くて悲しい一面を見て、相手に対する哀れみや同情の心を持とう。

悲しみに沈み、いつも暗い人は、喜びや楽しさでバランスを取れ。
美味しいものを食べ、好きな音楽を聞き、呼吸を深くしながら気持ちを上げていこう。いつまでも悪いことばかり続くことはない。
陰極まれば陽に転じて、これからきっと良くなるから。

喜びすぎて天狗になっている人は、恐れでバランスを取れ。
自分の成功の陰で、どれくらいの人が惨めな思いをしているか。
舞い上がってばかりいると、妬まれ怨まれて、足元をすくわれるぞ。
天地に畏敬の念を抱き、人を敬い、実るほど頭を垂れよう。

恐れてばかりで、びくびくしている人は、冷静に思うことでバランスを取れ。
心配を心配していてどうする。そのときはそのとき。大丈夫、きっとうまくいく。状況を冷静に分析し、解決のための行程を定め、一つ一つクリアしていこう。

そして、情勢分析に縛られ、思っているだけで、なかなか動けない人は、怒りでバランスを取れ(→冒頭に戻る)。

怒は思に克ち、悲は怒に克ち、喜は悲に克ち、恐は喜に克ち、思は恐に克つ。
五行の相剋なり。

◆逆の立場の人の意見を聞く余裕が欲しい◆

賢い人は、言い訳が巧い。頭がよく、筋道立てて喋るから、話が本当だと思い込まされてしまう。

しかし、双方に聞いてみないと、真実は分からないことが多い。
一方の言い分だけ聞いていたら、判断ミスが増えてしまうばかりだ。

よく出来る子の話だから、成績優秀な社員の報告だから、昔からの側近の訴えだから大丈夫だろうと、安易に気を許してはいけない。

可能な限り、逆の立場の人の意見も聞いてみよう。その上で決定しても遅くはあるまい。きっと間違いが少なくなるはずだ。