今までの敵と、どう和を結ぶか

熊本地震の被害が大きくなりました。余震が続いております。
お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りし、被災者の皆様に心からお見舞い申し上げます。

また、早くから救援に入られている自衛隊・警察・自治体・消防・医療関係者など、主に公的機関の皆様のご尽力に深謝申し上げ、作業のご無事を言挙げ致します。

21世紀の今は、800年毎にやって来る東西文明の交代期です。
文明交代期は、気象異変や天変地異が頻発し、食糧不足による民族大移動が発生するなど、世界史激変の転換期となります。

九州は、阿蘇火山帯や霧島火山帯のある「火のクニ」です。
阿蘇山が、小規模ながら噴火しているそうです。
天地に心は無いものの、自然の変動を何らかの「人間への警告」として受け止める見方も、ときには必要だという意見があります。

昔から、指導者の不徳が原因となって、天変地異が起こるとされてきました。
今日では、そういう話は迷信でしょうが、政治が悪いために普段の対策が不十分となり、救援が遅れて被害が拡大するということは有り得ます。
その点、今回の自衛隊などの出動は、極めて迅速だったと聞きます。

林塾では、主に九州の弟子たちが救援に動いております。
余震が治まり、一日も早い復旧を願うばかりです。

●日記● 平成27年4月15日~16日

◆4月15日(木)、神戸・今啓林会(今井啓介会長)で講義。
吉田松陰の師・山鹿素行著『聖教要録』下から「性」について話す。
性は「生まれながらの心」にして、人間の本性・本質なり。
林塾から福丸孝之塾士(1期生、大阪府茨木市議、綜學社福丸塾塾長)が参加。

◆4月16日(土)、岡山アイナリーホールで講義。
吉田松陰の師・山鹿素行著『聖教要録』上から「道統」「詩文」を話す。
「道統」…儒教の三変~戦国時代の法家、漢代の訓詁学、宋代の朱子学など。
「詩文」…志士の胸の内に自然と湧き起こる言葉が詩となり文となる。

●評論・随筆●

◆今までの敵と、どう和を結ぶか◆

心機一転、これまでの経緯(いきさつ)を詫びて、今まで敵対関係にあった相手と、和を結ばなければならないときがある。自己保身のためではなく、全体のためになるならば、屈辱に耐えて頭を下げたらいい。そういうときこそ、謝罪を発展に生かすチャンスだ。

お詫びを文にするとしたら、どう書くべきか。普通は、最初に謝罪の言葉、次にその釈明、最後に今後のお願いを書くことで終わる。しかし、それでは全く味気ない。宛名さえ変えれば、同じ文を誰にでも送ることが出来てしまう。
そういう文面に、どこの誰が心を開くだろうか。

要するに、相手が全然視野に入っていないのだ。自分の利益と都合だけ考えて、文章を綴ったに過ぎない。

誰でも、分かって欲しいと思っているところがある。誉めて貰いたい努力と業績がある。あくまで一つの方法だが、そこを逃さないよう手紙で触れれば、きっと変化が生まれるはずだ。

みんな孤独だ。アメリカ大統領も中国主席も淋しがっている。人の子として、誰かに押して欲しいと思っている「心のツボ」があるものだ。そのツボを探す作業にこそ、大事な心理戦がある。

相手が今、何で辛がっており、何を言って貰いたがっているのかを考察しよう。
そこを少しも考えないで相手に迫るようでは、決して上手くいかない。相手の立場に立って考えよとは、まさにそういうことである。

なお、根底に天下国家への大誠意が無ければならぬことは言うまでもないことだ。でないと、ただのお世辞屋や「ネズミ男」になってしまう。
これも全然頂けない。