伊勢志摩サミットに思うこと

こんばんは。昨日は四国中立志会で講義しました。
昼は社長セミナー、夜は社員セミナー。主催者は株式会社モリオトです。
隔月の例会に、計80名から100名超が集まります。
今日は浜松に戻り、明日から東京東日本遠征です。

◆1日(水)は東京、2日(木)は會津若松、4日(土)は東京で講義します。

☆日本的経営の根本道場!経世志塾(東京)6月1日(水)午後6時~9時
綜學講座「士道と学問」吉田松陰の師、山鹿素行が教える武士の素養
『聖教要録』中【第六講】
「中」…中庸(調和)を尊び、中心を捉え、何事にも動じてはならない。
「道」…道は「より所」であり、積み重ねによる進化発展の基本線なり。
「理」…物事には道理がある。道理に基づく全体の分析をコトワリという。
会場:湯島天満宮参集殿
参加費:5000円
お申込先:事務局 案内役 渡辺学さん Watanabe Manabu
TEL 045-580-3181   e-mail: keisei@ni-gata.co.jp

☆会津立志セミナー 6月2日(木)午後6時半~9時
日本人力を養うための「日本学」講座
日本には、眠っている底力があります。日本人が持っていた本来の考え方、感じ方、行い方を取り戻せば、日本は必ず甦ります。「和の哲学」講座の決定版!
第一講「日本主義」~日本に生きているということの自覚からはじめよう
「主義」がないと生き方が定まらない。
充実した人生となるよう、一生涯の活動方針を持とう。
国難にあたって、国民共通の大目標を見定めよう。
神武天皇と我が国創業の原点とは。 他
会場:アピオスペース 参加費:4千円(単発)1万8千円(シリーズ)
詳細 → URL: http://www.lisshi.com/pdf/2016-2017.pdf
電話090-6226-0175(事務局・野口雄介さん)

★NPO法人PBLS主催「特別講演会」
志を立てるのは今! 2020年日本が甦り、アジアから共生文明が始まる
第1部 講演会 林 英臣氏 & Noh Jesu氏
第2部 トーク ファシリテーター 内海昭徳氏
日時:6月4日(土)13時開演~16時30分終演
会場:都市センターホテル(東京都千代田区平河町)3Fコスモホール
参加費:前売り3000円 当日3500円(定員360名・全席自由)
お申込みはこちらへ→PBLS HP  http://www.pbls.or.jp

◆6月度・塾士による綜學勉強会のご案内
【大阪講座】第七回「綜學社福丸塾」
講師:福丸孝之(林塾1期生、大阪府茨木市議)
日時:平成28年6月12日(日)14:00~17:00
場所:茨木市立春日丘公民館和室(大阪府茨木市下穂積3・5・5)
参加費:1,000円(学生半額)
内容:坐禅、古事記「伊邪那岐命、伊邪那美命国生み」、
原大本徹発表とアドバイス、素読
問い合わせ先:福丸(090・8883・4945)

【京大綜學サークル】第二回
7月16日(土)14:00から17:00
講師:福丸孝之(林塾1期生、大阪府茨木市議)

●評論・随筆●

◆歴史に学ぶ意味を学ぶ…◆

NHK大河ドラマ「真田丸」が実に面白い。現代風にアレンジしている点が多いとは言え、誠に痛快。毎回、緩みのない展開にワクワクさせられてしまう。

昨年の大河では「花燃ゆ」が史上最低視聴率を記録したが(平清盛と並ぶ平均12%)、今年の「真田丸」は昨年よりも随分いい。一体、両者の何が違うのか。

小生は、戦国史よりも幕末史のほうが詳しい。だから、幕末が時代背景の「花燃ゆ」は、見ていて「それは違う、あり得ない」と感じてしまう場面だらけだった。おかしなところが目に付いて仕方なかったのだ。

戦国が時代背景の「真田丸」にも、あり得ない場面はある。だが、幕末史ほど詳しくない分、それほど気にならないというのが理由の一つだと思う。

それよりも大事な理由がある。それは、「花燃ゆ」の場合、現代人である若手俳優に無理矢理武士らしく言動させていたのに対し、「真田丸」では、ちゃんと武士を演じられるベテランや中堅に現代風の言動をさせているという違いだ。

現代人が所々武士風に振る舞ったところで、余分な力みがあるから、見ているこちらが疲れてしまう。しかし、武士を演じきれる者が現代風のお茶目な言動を見せたなら、思わず笑ってしまって親しみが湧いてくる。

大河ドラマは時代劇中の時代劇なのだから、武士役なら武士らしくしっかり演技せねば意味がない。その上で現代に通じる展開を入れたときに、国民の心を捉えられる大型ドラマになっていくのではあるまいか。

姿形だけ武士だが、頭の中は国家観や死生観の薄い戦後日本人。それでは、どうしても話が軽くなる。

そうではなく、その当時の日本人の思想や価値観を大切にしつつ歴史を再現し、そこに必要に応じて現代人の感覚も注入していく。そうであってこそ、歴史に学ぶ意味を学べることになり、自ずと視聴率も上がるということになるのではないかと思う。

◆「集めようと思えば集められる」って言うけれど…◆

「集めようと思えば集められる」。そう豪語しながら、本当に人を集める者を見たことがない。

「俺は、過去を振り返らない」。達観したかのようにそう言う人で、本当に過去を振り返らずにすむ人は滅多にいない。同じ間違いを何度も繰り返していく有り様である。

「小さい事に拘って(こだわって)いてはいけない」。そう語る人で、本当に小事を心配しないで大丈夫という人は少ない。小さい事がアリの一穴となって、大きく失っていくことになるのだ。

「集めようと思えば集められる」というのは、集めようと真剣に思わないから集まらなかったという敗亡宣言に他ならない。

「俺は、過去を振り返らない」というのは、過去の失敗から学ぼうとしていないだけのことだ。

「小さい事に拘っていてはいけない」というのは、自分のいい加減さを隠そうとしているだけのことではないのか。

偉そうに語る人間ほど中身が薄い。自己反省を込めて、そう思う。

◆伊勢志摩サミットに思うこと◆

伊勢志摩サミット(G7)が無事終わった。主要国首脳が伊勢神宮を参拝した意味は深い。オバマ米国大統領が広島を訪問した価値も大きい。テロ事件などは起きず、このサミットは一応の成功を収めた。

G7とは、アメリカ・カナダ・英国・フランス・ドイツ・イタリア・日本の7カ国を指している。これらは、これまで「西の文明」を主導してきた国々である。

しかし、日米欧主導による国際ルールが次第に通用しなくなってきた。自由な市場主義経済の原則や、オープンな民主政治の価値観が揺らいできているのだ。率直に言えば、G7の主張を、世界が受け入れなくなってきたのである。

かつてG7の国々でGDPの約7割を占めたものの、現在は5割を切っているということが大きい。サミットでは世界経済の危機感が共有され、低成長に陥らぬよう底上げの必要性が議論されたというが、主要国が一致団結する様子はない。

少し前までG7にロシアが加わってG8となっていた。クリミア編入などウクライナ問題によって、ロシアは外された。対露制裁も継続中だ。もともとロシアは、ロマノフ朝やソ連の昔から、西欧とは異質の国家であった。

異質と言えば、ロシアばかりでなく新興国として成長しているチャイナやインドも、欧州難民問題の震源地となっている中東も、すべて西欧とは異質で、しかも野性的な勢力である。

文明交代期には、こうした異質で野性的な勢力が“旧文明”に襲いかかっていく。何度も述べてきたように、今度の交代期は21世紀、即ち今だ。

サミットで一番話し合われるべきは、文明の交代を、どう平和的に進めるかであって欲しい。文明の座標軸を持たないのだから仕方ないのだが、今回の会議では現状の諸問題への対策が総花的に合意されただけであった。

そもそもG7各国には、それぞれ思惑というものがある。ロシア問題では、アメリカは反発し、日欧は対話に前向きだ。

欧州は難民問題解決のため、シリア情勢へのロシアの関与を求めている。日本も北方領土問題を抱え、ロシアとの対話を必要としているのである。

チャイナによる東シナ海・南シナ海問題では、日米が強い懸念を表しているのに対し、欧州はチャイナとの経済関係の悪化を嫌って後ろ向き状態である。

さらに、主要国内部にあっては、グローバリズムの行き詰まりとポピュリズムの台頭が心配されている。これら内外の問題が大きくなれば、今後主要国は、世界を話し合うどころではなくなる可能性だってある。

伊勢の神々は、今回の首脳会議をご覧になって、一体何を思われたであろうか。東西文明を融合する立場にある日本には、世界の平和と人類の幸福のため、東西共生文明を創造する役割があるということを今一度肝に銘じたい。