怒り、悲しさ、喜びと楽しさ。どれも大事だが注意しないと…

こんばんは。4連戦を終へ、昨夜浜松に戻りました。
お陰様で、京都を中心に将来が楽しみな若者が増えてきました。

◆今度の日曜日は出版記念講演会~学生無料です!
★出版記念「遠州公開講座」6月26日(日)開場13時30分
『力を抜けば強くなる』~老子に学ぶ柔らかな生き方~
会場:浜松プレスタワー7Fミーティングルーム(定員150名)
参加費:3000円(学生無料)懇親会:5000円
お申込み→ enshu21@hayashi-hideomi.com
実行委員長:内田鉱二 0538・43・2855(代)

●日記● 平成27年6月15日~19日

◆6月15日(水)夜、「ふ~、やっと寝た」。
孫を寝かし付けるための「ヂイヂのお話」、今日は小一時間かかった。

孫が聖徳太子のお供となり、富士山や伊吹山に飛んで結界を張るという話や、親戚のオヂさんが実は忍者で、その家の古井戸がお城に通じているという話などをした(架空の話です)。

孫は小学一年生だ。同じ組に、ネパール人の女の子がいる。ある朝、孫はその子に「ナマステ」というネパール語の挨拶をした。ナマステには「私の中の光が、あなたの中の光に出会いますように」という意味がある。

女の子は目を丸くして驚き、「それはネパールの挨拶よ。あなたのヂイヂは、やっぱりネパール人でしょ」と言ったとのこと。理由はよく分からないが、どうやら先日の運動会の時に私を見て、ネパール人に違いないと思ったらしい。

孫はその言葉を信じて、一昨日の夜、真剣な顔をして言った。「ねえねえ、ヂイヂはネパール人なの?」。私は「ヂイヂは日本人だよ。日本人とネパール人は仲良くしようね」と答えておいた。

さて、明日の夜は何を話そうか。いや、明日から西日本遠征だから、「ヂイヂのお話」の続きは来週だ。

◆6月16日(木)、政経倶楽部連合会・名古屋支部(牧山郁夫支部長)例会で講義。演題は「大和言葉の世界観」第七講「ミナカ(中心)」。
中心の大切さを会社経営に置き換え、先に中心(理念を体現する社長)が存在して、後から全体(会社)が成立することなどを話した。
会場は、ほぼ満席。林塾から水野岳男塾士が参加。彼は信の人なり。
文明法則史学研究所の服部匡成所長もご参加。

◆6月17日(金)、神戸の今啓林会(今井啓介会長)で講義。
『聖教要録』の最終講として下記の内容を話す。
「人物之生」…理と氣が反応して人間と万物が生まれる。
「易有太極」…太極には万物を創生する秩序が備わっている。
「道原」…天地自然の法則は簡明、これを難しく考えないこと。
会場は、ほぼ満席。林塾から布田拓也塾士が参加。彼は深の人なり。
福丸孝之塾士は義理堅く懇親会から参加。

◆6月18日(土)、岡山のアイナリーホールで講義。
『聖教要録』の第七講として、「徳」「仁」「禮(礼)」「誠」について述べる。
サンクリニック院長山縣先生と、懇親会でじっくり話すことが出来て良かった。

◆6月19日(日)、京都で綜學研修会(幹事長役は末利君)。
午前中は、林が「敷島の道(和歌)」について講義。
午後の最初は、加地到先生が『養生訓』を元に綜医学を講義。
続いて、文明法則史学研究所の服部匡成所長が世界情勢を講義。
研修の締め括りは、参加者全員による歌会。
昼食と夕食は学生たちの手作り。これが頗る美味しい!

新たに京大生(3年)が2名参加し、研修所は益々若々しい熱気に満たされる。中日本やまとことば研究会の山本道代代表が、毎回世話役として活躍!林塾の福丸孝之塾士(1期生、大阪府茨木市議)も途中参加してくれた。

来月は「京大綜學サークル」(第2回)を開催。福丸塾士が原大本徹を指導。学生・院生ならどなたでも。7月16日(土)14:00~17:00。
問い合わせ先:福丸(090・8883・4945)

●評論・随筆●

◆免税店の香水売り場でびっくり!◆

2年くらい前のことだが、空港免税店の香水売り場でびっくりした出来事があった。

売り場の女性がしきりに香水を嗅(か)がせてくる。シュッと吹きかけた紙片を次々渡してくれるのだ。こちらは飛行機が飛び立つまでの時間つぶしで、ぶらりと免税店を覗いただけである。

私は香水のことは全然分からない。でも、何か答えなければいけないと思い、紙片を渡される度に「これは清々しい5月の森の香りだ」とか、「元気で明るいお嬢さんの香りがする」とか、「苦労を経て渋くなった男性の香りだね」などと感じたままに答えた。

香水の紙片は5~6枚渡された。「冷やかし」は適当に去らなければ迷惑になると思い、お礼を言ってその場を離れた。

さて、5分間ほど別の売り場をブラブラしていたら、先ほどの香水売り場の女性が追いかけてきた。袋を手渡してくれて、「これはプレゼントです。どうぞお使い下さい」と言うではないか。中には高級ブランドの男性用香水が入っていた。理由はよく分からないが素直に頂戴した。

香り(かお(ほ)り)は大和言葉なり。「か」は隠れる、陰(かげ)、霞(かすみ)、風、空(から)などのカで、はっきりしないが奥深いものを、「ほ」は仄(ほの)かに、ほのぼののホで緩やかに出てくるものを、ラ行音の「り」は活動を表している。香りとは、目に見えない香氣(こうき)が緩やかに匂い立つことである。

それを受け止めることを嗅ぐ(かぐ)という。「ぐ」は「く」の濁音。「く」は組む、括るのクで、強く受け止めることを意味する。香りをしっかり捉えることを、嗅ぐというのである。

以来、免税店を通る度に、もう一度やってみようかと心が動く。だが、意図してやったら、きっと何本か購入させられることで終わるに違いない。

そうか! プレゼントしてくれたのは、香りの足りない男性と思われたからだったんだ。あるいはオヂさん臭かったからとか。
文を書きながら、そう気付いた。

◆リーダーは誰よりも動き、同時に誰よりも動かない…◆

リーダーは、誰よりも動かなければならない。時代を切り開く先頭に立たねば、人は付いてこぬ。

リーダーは、誰よりもどっしり構えていなければならない。原点からブレてしまい、方針をあれこれ変えてばかりいるようでは、人は次々離れてしまう。

誰よりも動くが、誰よりも動かない。これが分かってくれば立派なリーダーに育つ。だが、どうも逆が多い。

動くべきところで動かず、動いてはいけないところで動き、そして守るべき大事な原点や理念を、あっさり捨ててしまうのだ。

時代は、益々転換期の様相を呈してきた。お互い気を引き締めてかかろうではないか。

◆他人の仕事は楽そうに見える!?◆

歌手は好きな歌を歌えばいい、作家は空想したことを書けばいい、
カウンセラーは相手の喋ることをただ聞くだけで済む。

それで食べていけるなんて、何て楽なんだろう。ああ羨ましい。
そういう意見を、たまに耳にする。

しかし、観客の心に届くよう魂を込めて歌うことが、どれくらい大変な作業かは分からない。

頭に何も浮かばなくなり、ペンが全然進まないときの作家の苦悩までは気付かない

脈絡の無い話を辛抱強く聞きながら、悩みの核心と全体像をあぶり出し、有効な助言を考えることの大変さは、カウンセラーになった人でなければ理解出来ないだろう。

どんな世界であれ、プロと言われている人は、水面下の苦労を殆ど見せないで仕事をこなしている。プロは結果で勝負しているからだ。それで傍目には、楽そうに見えるのかも知れない。

問題は、その仕事が人から必要とされているかどうかだ。

その歌で救われ、その文で勇気が起こり、そのアドバイスで壁を突破出来るなら、本当に素晴らしい仕事となる。

何々しているだけだろうとか、楽そうだとか、あれこれ揶揄することよりも、己の天職を磨くことに大切な時間を費やそうではないか。

◆怒り、悲しさ、喜びと楽しさ。どれも大事だが注意しないと…◆

怒りで生きている人がいる。いつも怒りの対象を見つけては、何かを叩いている。一見、正義の味方のようだが、その人の攻撃性に振り回されないよう気を付けたい。

悲しさで生きている人がいる。いつも悲運を嘆いては、誰かに同情を求めている。一見、優しい人のようだが、その人のマイナス波動で暗くさせられてしまわないよう気を付けたい。

喜びと楽しさで生きようとしている人がいる。いつも「満足だ、嬉しい」と言っては、現状肯定に努めている。一見、明朗闊達(かったつ)に見えるが、その人の刹那的(せつなてき)な無気力さによって、諦めムードが覆ってこないよう気を付けたい。

怒りは大事だ。怒りがないと積極心が起きてこない。悲しさも大事だ。悲しさがないと、人の辛さが分かってこない。喜びや楽しさも大事だ。これらがないと、不満ばかりの人生で終わりかねない。

しかし、何事にも程良さとバランスというものがある。怒りで頭がカッカして対立を煽るだけ、悲しみで哀れみを乞うだけ、喜びや楽しさで享楽的に生きるだけ。そうならないよう心したい。

怒りは心を熱くするため、悲しさは思い遣りのため、喜びや楽しさは感謝報恩のために持つことにしよう。そうすれば素晴らしい人格となって、徳が益々高まるはずだ。