武道の師範、何と一番弟子への遺言は…

こんばんは。今週末の9月3日(土)は宮崎県日南市で「小村壽太郎」を話します。小村侯は、我が国最高の外交官です。

◆台風が観測史上初の東北上陸(岩手県大船渡市付近)となりました。
風水害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。

●日記● 平成27年8月26日~28日

◆8月26日(金)、神戸の今啓林綜學会(今井啓介会長)で講義。
演題は、広島カープ200勝!黒田博樹投手の生き様にみる日本武士道精神。林塾から福丸孝之塾士が参加(1期生、大阪府茨木市議)。

◆8月27日(土)、岡山セミナーで講義。
武士道から学ぶ日本人の生き方・山鹿素行著「聖教要録」の総集編。次回10月は出版記念特別講演会となります(下記案内をご参照下さい)。

◆8月28日(日)、京都綜學社研修所で「綜學講座」例会を開く。
対象は、学生と学生のときから参加していた青年。午前中は言霊学の講義として「コトムケ(言向)」を話す。午後は加地到先生による「養生訓」講義。その後、ワークショップとして目からウロコの「モノゴコロ研修」。地元関西の大学生の他、東京大学からの参加者もあり切磋琢磨の機会となった。

●評論・随筆●

◆武道の師範、何と一番弟子への遺言は…◆

江戸時代中期の武士道書「葉隠」に出ている話。武道の師範が一番弟子に遺言したが、とてもシンプルな一言であった。曰く「弟子を取る気なら毎日竹刀を握れ」と。

又、連歌師の心得に「会席の前日は心を鎮めて教本をよく読め」とある。
奥義を掴むには、日々の鍛錬と集中力が不可欠であることを教えているのだ。

◆受け身の人間が100人いたところで何も起こらない◆

一人でいい。一人でいいから責任感の高いまとめ役が欲しい。

但し、早く成功して目立ちたいだけの輩は困る。独断専行をやるから、却って混乱してしまうのだ。

天下を担おうという志は強いが、性格は無私にして寡欲。そういう真の志士タイプが出てきて、はじめて組織は良くなり活動が進んでいく。

◆孫に化けた狸の話…◆

孫を寝かしつけるためのお話しです。

あるところにヂイヂとバアバと孫が住んでいました。孫は7歳の少年で、とても可愛がられていました。

その家の裏は里山になっていて、狸や狐が棲んでいます。動物たちは、いつも中の様子を覗いていました。

「いいなあ、あの子はいつも可愛がられていて」。羨ましくてたまらない狸は、少年のいない隙(すき)に化けてやろうと思いました。

あるとき、少年は遠くの親戚のところに出かけました。「しめしめ、今こそ化けるチャンスだぞ」。狸は早速(さっそく)少年に化け、元気よく「ただいま」と言って玄関から入って来ました。

「おやおや、もうお帰りかい」。バアバは笑顔で「孫」を迎えました。

でも、慎重なヂイヂは「いくらなんでも早すぎるぞ」と疑いました。そして、質問しました。「親戚では何して遊んできたの?」。「う、うん、ナマズを捕まえたよ」と狸は慌てて答えます。

ヂイヂは「おいで」と言って両手を差し出し、「孫」を抱っこしました。そうしたら、手に尻尾(しっぽ)が触れるではありませんか。狸は化けるのが得意ですが、どうしても尻尾だけは残ってしまうのです。

ヂイヂは「おまえは、裏山の狸だろう。孫に化けるとは何というイタズラ者だ!」と言って叱りました。

狸は謝りました。「ごめんなさい。一度でいいからヂイヂとバアバに可愛がられたいと思って化けてしまいました」。

やがて孫が帰ってきました。家の中に狸がいてびっくりしましたが、すぐに仲良しになりました。孫は、新しい友達が出来て大喜びです。

ここまで話し、「今日はこれでおしまい。明日は狐の話にするね」と言いましたら、既にスヤスヤと熟睡。

実は、ナマズの話は本当です。先日、孫は父方の実家に遊びに行き、実際にナマズを捕まえたそうです。その話題を「お話し」に盛り込んだのです。

途中でナマズの話を出したとき、孫はガバッと起き上がり、「それってオレの話のパクリじゃない? ヂイヂ、ちゃんとストーリーを考えなさい」と一喝。なかなか厳しい孫です。

なお、拙宅の裏に里山はなく、残念ながら狸も狐もいません。里山とは程遠い、交通量の多い幹線道路の交差点の角です。それでも、庭木に野鳥が巣を作ったり、ヤモリが棲んでいたりします。鷺(さぎ)やコウモリも飛んできます。