日本が世界史の先頭に立つ日が必ずやってくる

こんにちは。広島の定宿からメルマガをお届けします。今日は午後5時から広島文明維新塾で講義します。演題は「松下幸之助と渋沢栄一から学ぶ日本人の経営」です。

◆本号の「日記」の小見出しです。→内容は下記をご覧下さい。
☆浜松・東林志塾で講義~広島黒田投手と武士道
☆神戸・今啓林綜學会で講義~そもそも日本の保守とは
☆岡山・アイナリーホールで講義~江戸時代の女性の生き方

●日記● 平成27年9月13日~16日

◆9月13日(火)、昼前に浜松の古社・蒲神明宮に参詣。内宮・外宮、さらに境内社にお参りした(十社参り)。

夜は、浜松・東林志塾(日内地孝夫塾頭)で講義。「日米200勝!黒田博樹投手の生き様にみる日本武士道精神」を演題に、黒田投手の生き方を武士道書の『葉隠』になぞらえて熱く話す。黒田投手は、広島がリーグ優勝を決めた巨人戦(10日)で勝利投手となったばかり。とてもタイミングの良い講義であった。

◆9月15日(木)、神戸・今啓林綜學会(今井啓介会長)で講義。「そもそも日本の保守とは何か」を演題に、その要件として我が国の原点と正統性の根拠、さらに志士の覚悟についてじっくり話す。会場は神戸一宮神社の社務所。林塾から福丸孝之塾士(1期生、大阪府茨木市議)が参加。

◆9月16日(金)、岡山アイナリーホールで講義(江戸日本学・第6回)。今回は江戸時代の女性の生き方について話す。普通だった裸体と混浴、外国人に平気だった入浴中の日本女性、財布も握って高かった女性の地位、遊女は軽蔑の対象では無かった、ということなどを紹介した。

●評論・随筆●

◆お店は「本日開店」、講師は「本日引退」◆

「本日開店」という商売の心得がある。開店の日の緊張感と感激を忘れることなく、今日も新鮮な気持ちで仕事に取り掛かろうという教えなり。実際に「本日開店」と書かれた看板や、暖簾(のれん)を掲げている店がありそうだ。

この心得は、実に大切である。店には、毎日何十人・何百人という客が来る。今目の前にいる客も、その一人に過ぎない。そう思って氣を抜いていたら、一生の仕事が緩んでいく。そこに、衰亡へのアリの一穴が潜んでいるのだ。

「本日開店」と似た言葉に、「一日一生(いちにちいっしょう)」や「一日仕切り(いちじつしきり)」がある。それぞれ、今が大切であることを教えている。今日が全てであると意識して、一日に集中せよと。

これが小生の仕事なら、「本日開店」ではなく、むしろ「本日引退」が相応しいだろう。この講義で最終回となり、もう次回は無い。だから、この一講に入魂となり、悔いを残さぬよう話し切ろうという自覚だ。

どう生きるかは、どう死ぬかに他ならない。一試合ごと一年ごとに「引退という死」へ向かっていくスポーツ人生には、本当に敬服させられる。

それに比べて講師の仕事は、健康なら80歳を超えても続けられるから、いい加減になり易い。「講師人生の終わりは、まだまだ先」という氣の緩みが、自分を腑抜け(ふぬけ)にさせていくのだ。反省することしきりである。

◆カリスマ性の要素3K◆

その1「志」
高い理想を掲げており、それを実現させる強い志がある。

その2「言葉」
核心を突く言葉、将来を予見した言葉、人を目覚めさせる言葉を出せる。

その3「器量」
優れた者を集める器量がある。部下や弟子の成長と活躍を喜ぶ、心の広さを持っている。

カリスマとなりそうな人物が、大局を展望し正義に燃え、無私公欲の精神で天下を救いにかかったら面白い。軍師や戦略家を側近におけるかどうかも、カリスマ性の高揚にとって重要なり。

なお、これにもう1つ加えるなら「孤独癖」だろう。人と群れていたら教祖性は薄れてしまう。毀誉褒貶に左右されることの無い、我が道を行く独立独歩の自尊心が欲しい。

◆日本が世界史の先頭に立つ日が必ずやってくる◆

世界は800年周期で東西文明が波動交代しており、今度の交代期は21世紀の今。西の文明は衰亡し、東の文明が勃興する。この「文明法則史学」が確立されたのは昭和13年~14年頃(1937~1938)であり、発見者は生涯を世界文明の研究に費やされた村山節(みさお)先生。

村山先生の代表的著書である『文明の研究』に次の一節がある。「日本の新しい社会変革は文明史観の変革と世界観の変革、経済観の変革、新しい政治理念の創造を必要としている」(光村推古書院330頁)。

「文明史観の変革」は西洋中心の文明から「東洋西洋が交流する共生文明」への転換を、「世界観の変革」は人間中心主義や物質中心主義の思想から「自然と人間の共生文明」や「物と心の共生文明」への転換を、「経済観の変革」は物欲膨張資本主義から「公益志本主義による共生文明」への転換を、「新しい政治理念の創造」は「東洋日本思想に基づいた国是(国家理念)」の創造を意味していると思う。

これからの日本に「お手本」は無い。シナ(china)に学んで律令国家を樹立したときや、西欧をモデルに近代国家を建設したときとは全然違う。お手本が無い中で政治の世界に現れて欲しいのは、世界文明を大把握しながら新文明を創造していく天才的巨人の群れなり。

日本は世界人類を救うために“天が用意した国”だ。日本が世界史の先頭に立つ日が必ずやってくる。目の前の利害得失に囚われることなく、大宇宙を呼吸し大使命に立って、もっと大きく生きよう! 狼狽(うろた)えたり、萎縮したりしているときではない。