あらゆる結果には必ず原因がある

おはやうございます。熊本の朝は凄まじい雷雨でした。
先週は東北講座→関東講座、今週は関西講座→中四国講座→九州講座を務め、林塾5連戦を終えることが出来ました。各3時間超の熱講です!

◆私は要領の悪い講師だから、講義中に浮かんだ「これはという話題」を次回に取っておこうとは思いません。いつも、その場で出し切っています。

今日も明日も講義というとき、手抜きをして、翌日のために氣力や体力を温存しておこうなどと考えたこともありません。いつも一講入魂でやっています。

この3連戦も、氣力・体力を三等分したりしません。そんな余裕も、要領のよさも無いのです。毎回、目の前の受講者を相手に一講入魂あるのみです!

◆なお、今月の林塾は、第11期生には林から講義を聞く最終講であり、来期希望者にとっては最初の受講となります。テーマは「武士道に学ぶ覚悟と本氣」。人生を懸けて惜しくない対象を政治に見出し、確固たる志を立てよと話しました。志が立てば腹が据わります。腹が定まれば、物事を真っ直ぐ見られるようになり目が泳がなくなるはずです。

◆来週は、22日(火)が“国会版林塾”である「国会綜學勉強会」、24日(木)が神戸、25日(金)が岡山で講義となります。

☆今啓林会(神戸)11月24日(木)午後6時半~9時
指導者の学習(1)耳に痛いほどためになる「会長・社長の心得」
長(おさ)、頭(かしら)の役割とは何か。他
会場:神戸一宮神社 社務所  参加費:ビジター3000円
電話078・242・3399(今啓パール(株)今井啓介さん)

☆岡山連続講座「江戸日本学」第7回
江戸は緑が多く「庭園の町」であった。素晴らしい花卉園芸文化。
明治以降失われた江戸の美しさ。他
日時:11月25日(金)午後1時~2時半
会場:サン・クリニック アイナリーホール(岡山市中区中井248‐8)
参加費:2000円(初回無料)
申込:電話086・275・9501(月~金 10:00~17:00)

●評論・随筆●

◆天皇陛下は神道最高の神主◆
天皇陛下のことを、大和言葉ではスメラミコトと言う。スメラはスベラ(統べら)で、統べる命(ミコト)がスメラミコトなり。

スベル(統べる)には、「先頭に立って一つにまとめる」という意味がある。「ス」音は口をすぼめて細く息を出す音(摩擦音)で、鋭く進むという音義(音の意味)を持つ。先頭に立って先へ進むことで、全体を一つにまとめることになるのだ。

また、「ミコト」は御事(みこと)であると同時に御言(みこと)でもある。物事を言葉によって実現させていくのがミコトとなるのだ。まさにスメラミコトは、事と言を統合されている聖人のことである。

天皇を表す大和言葉には、スメラミコト以外にスメラギ(キ)、スメロギ(キ)、スベラキなどがある。「キ」は破裂音で、48音中最も積極的で強い音となる。きつい、厳しいのキだ。つまり、最も強くまとめる者をスメラギと呼んだのだ。

こうして大和言葉の意味からすれば、天皇は“ただ居られるだけの存在”などでは決してない。日本国民の中心(ミナカ)として、世界平和と人類進化の最先端を力強く進まれるのが、そのお役目である。それを神道最高の神主として、天津神(あまつかみ)の御心(宇宙進化の意志)と現世をつなぐことによって果たされてきたのである。

本年8月8日に天皇陛下が譲位のお気持ちを示された。それはスメラミコトとしてのお務めが、果たせなくなったときのことをも心配されてのご発言ではあるまいか。

キミ(君)とタミ(民)が一体となっているのが、我が国柄である。日本国を生成発展させるため、陛下のお言葉を、国民一人ひとりがしっかりと受け止めねばならないと思う。

◆日本は連続性の国、だから神の国◆
吉田松陰先生は、日本を外国と同一視してはいけないと教えた。シナは「天下は一人(いちにん)の天下にあらず」の国だが、日本は「天下は一人の天下なり」の国だと。

シナは革命の国だ。君主の勢力が弱ってきたら、覇者が取って代わって当然とされている。それで、一人の天下にあらずとなる。

それに対して日本は、神代以来、国民的努力によって皇室をお守りしてきた連続性の国である。もちろん危ういときもあったが、必ず忠臣が現れて危機を救ってきたところに、一人の天下の尊さがある。

そして、日本は神話と信仰と言語と国民が一致している国だ。古事記や日本書紀などの神話、そこに登場する神々への信仰、神話を語り継いだ大和言葉、縄文時代以来続いている血筋。これらが一つにつながっている。

それを支えているのが、一人の天下による連続性であることは言うまでもない。そのことを、神の国と呼んだのである。

◆大局を掴めば、勝利は向こうからやって来る!◆
歴史を学んで、つくづく感じることだが、大局を観られる指導者は本当に少ない。何万という人数が集っていても、真に全体を観ているのは僅か数名だ。

大局というものは、特殊な能力を持った者にしか観えない次元なのか。それとも、努力すれば観えてくるものなのか。私は、誰でも観えるはずと思っている。

ではどうするか。大局を観なければならない者は、次のような思考を習慣化して欲しい。

【大局観・四則】
1 狼狽(うろた)えないで大局に立て。「常に全体から観てどうなのか」を考え、我が事と感じる範囲を広げよ。

2 漠然と全体を見るな。中心は誰か、要所はどこか、相手は今どういう心理状態でいるか、などについて直ちに核心を掴め。

3 大局は動いている。陰陽循環の法則を元に、全体を流れと盛衰で捉えよ。

4 手順を整えよ。大局観によって、どこから手を付けるべきかを練り、先手準備を怠るな。

これらの思考によって、みずから全体を識(し)っておき、その上で軍師を用い、部下や仲間に的確な指示を出し、打つべき手を打っていくならば、勝利は向こうからやって来るに違いない。

☆空手道、八級上に合格!

あと2ヶ月ほどで還暦を迎える私が、なんと9月から空手道の稽古をはじめた。まさに六十の手習いであり、道場ではダントツの最高齢だ。きっかけは小学1年生の孫の入門で、付き添いで参加しているうちに稽古着を着てしまった。

もともと学生時代から武道は好きなほうで、38歳になってから入門した合気道は約10年間稽古した。しかし、講演が忙しくなり、体力的にも限界を感じてしまい、道場から足が遠のいていった。以後は、自宅などで一人稽古を行うのみとなった。(ただしこの3年間は、林塾・塾士の元プロボクサーから、二ヶ月に1回くらいのペースでボクシングの指導を受けていた)。

もう今生では武道をやることはあるまいと思っていたところへの“現役復帰”だから、気持ちがとてもワクワクする。昨日の稽古で17回目となり、体重計に乗ってみたら2,5キロほど減っていた。ウエストも、かなり引き締まった。中年(老年?)太りを防げるのは有り難い。

空手の師範(空手道永深会・間瀬弘明会長)は私より一回り年下だが、師から誉められるというのは大変嬉しい。昨日も「林先生は蹴り技もいいですね」などと言って下さる(なぜか師範は私のことを先生と呼ぶ)。

普段私は教える立場の仕事をしているので、空手稽古は、生徒や弟子の心理を取り戻せる貴重な時間ともなっている。道場へは早めに行って、掃除を行うことも忘れないようにしたい。

13日(日)には昇級審査があり、孫と二人で浜松武道館へ行って来た。孫は十級、私は八級上に合格した。技の覚えは、子供たちのように早くないが、地道に稽古して、あと20年間は講義を続けられる氣力・体力を養っていこうと思う。

◆あらゆる結果には必ず原因がある◆
こう言うと、「いや原因不明ということがあるではないか」と反論されるかも知れない。だが、それは原因が不在なのではなく、原因未解明というのが本当のところだ。よく見れば、あらゆる結果には必ず原因があるはずだ。

人は誰でも、良い結果を欲している。ならば、そうなる原因をつくればいい。因を起こさずして果のみを求めるから、夢が夢で終わってしまうのだ。

本当に、どんな成功も因の起こし方にかかっている。そこが掴めれば、「この方向で間違いない」という確信が生まれてくるはず。腹が定まれば、あとは真っ直ぐ進むのみだ。