裁判官に文句を言ってやった!

こんばんは。ひな祭りの明日は、岐阜で講義します。

☆岐阜「東海こころざし勉強会」3月3日(金)午後6時半~8時半
演題:日本学「愛国主義」~素晴らしい国、日本に生まれた喜び~
参加費:一般:3,000円 会場:ハートフルスクエアG研修室50
申込先:080・9750・0055 担当者 谷本佳亮さん
メール yoshiaki.tanimoto55@gmail.com

◆林塾出身者の選挙結果のお知らせ。
※2月12日(日)告示→19日(日)投開票
○当選 倉掛賢裕塾卒(5期生)大分県大分市議選
○当選 小野仁志塾祐(6期生)大分県大分市議選

※2月19日(日)告示→26日(日)投開票
○当選 水野岳男塾士(7期生)岐阜県各務原市議選

◆林塾出身者の選挙のお知らせ。「政治家天命講座」で学んだ者たちです!
※3月19日(日)告示→26日(日)投開票
☆荻村文規塾士(8期生)広島県廿日市市議選
☆瀬木寛親塾士補(11期生)広島県廿日市市議選

※4月9日(日)告示→16日(日)投開票
☆井英昭塾祐(5期生)大分県竹田市議選
☆伊藤謙一塾生(12期生)静岡県袋井市議選

※4月16日(日)告示→23日(日)投開票
☆何川雅彦塾士(7期生)熊本県上天草市議選
☆高橋浩司塾士(9期生)神奈川県鎌倉市議選

※4月25日(火)告示→30日(日)投開票
☆橘秀太郎塾士(10期生)兵庫県香美町議選

●日記● 平成29年2月28日~3月2日

◆2月28日(火)、国会綜學勉強会(第24回)で「小村寿太郎」の講義。小村侯は、誰もが欧米に意識を向けている中で、ただ一人、東アジア情勢の重要性に気付いていた大政治家だ。その識見は、元老の伊藤博文や山縣有朋、首相の桂太郎らを超えていた。

小村侯は、複雑な国際関係を大局的に掴んで、明治後半の日本の針路を描き、命懸けで国益を守りました。その業績に、日英同盟調印、ポーツマス条約調印、関税自主権の回復などがあり、欧米列強に負けない東アジアをつくろうという大構想を描いていた。

今、もしも小村侯が甦ったら、祖国を守るために一体どういう外交を展開するか。世界が不安定化してきた今こそ、人物と歴史に学ばなければならないと述べ、小村侯を育てた武士道教育についても触れた。

筆頭世話人は宮下一郎氏(自民党、伊那谷文明維新塾)、
事務局担当は井坂信彦氏(民進党、林塾1期)。
林塾からの参加者は8名(井坂、田沼、坂元、國場、伊藤、冨安、柳、高橋)。

◆3月2日(木)、政経倶楽部連合会・東京例会に参加しスピーチを務める。本日の講師は、自衛隊特殊部隊の創設者である伊藤祐靖(いとうすけやす)氏。林の感想は、下記「評論・随筆」の「政治家のオーダーで行かせたくない」をご覧下さい。林塾から田沼隆志塾士(3期生、前衆議院議員)が参加。

●評論・随筆●

◆いかにしてアジアに平和を起こすか◆

日本を守ってくれる国はあるのか? そう問われたら、「無いと思っておくべきだ」と答えておきたい。そもそも無償で他国を助けてくれるような国は何処にも無い。世界は、自国の利益で動いているのだ。

人類の「徳」のレベルは、まだかなり低いところにある。各国は、相手を叩き、自国の利益を増やすことに汲々としている。理想として掲げている自由や民主、平和やグローバリズムは、余裕がなくなると、たちまち立前でしかなくなる。元々それらの価値観は、自国の主張を通すときの立前でしかなかったのだ。

チャイナの膨張、北朝鮮の挑発的行為、複雑化する中東の紛争、アメリカのトランプ大統領就任など、世界は緊張の度を強め、ますますキナ臭くなってきた。

地球人類は800年周期の東西文明交代期に入っている。文明転換の“暴風雨”が最も吹き荒れるのは2025年~2050年頃と予想されている(文明法則史学)。世界の混迷は、これから深まるばかりだ。

結論を言えば、日本を守れるのは日本人しかいない。同盟国だ、トモダチだ、などという甘い言葉に気を許してはならぬ。防衛においても他国と助け合うことは大切だが、それは自立した国同士でなければ不可能な話だ。一方が自立していて、もう一方が依存するだけだと、当然のことながら依存する側は?み込まれることにしかならない。

◇経済危機に伴って発生する人民暴動を恐れるチャイナ

一般的に保守派は、チャイナの膨張を食い止めるためには、どうしても日米同盟が必要だという。確かに、チャイナは酷い国だ。南京虐殺を“創作”して日本叩きに使い、反日教育を人民に施す。力の空白を見逃さないで、東支那海や南支那海に侵出して来る。そうした現実を見れば、日米同盟が必要なのはよく分かる。

そのことを承知の上で述べるが、チャイナも本当は戦争をしたくないはずだ。一人っ子政策のもと、手塩に掛けて育てた一人息子を、戦争で死なせたくはないからだ。多くの若者が死ねば、その両親と祖父母たちがいきり立って、政府を激しく責め立てる暴動になるだろう。この考えは甘いと批判されるかも知れぬが、チャイナの方針を侵略一色でしか見ようとしないのも問題ではあるまいか。

チャイナは経済的に豊かになって、既に守りに入っているとも言える。一番恐れているのは、経済危機に伴って発生する人民暴動だ。食えなくなった農民が宗教反乱と連動して大暴動を起こし、政権を転覆させて革命に到るという歴史を、何度も繰り返しているのがチャイナだ。共産党政府も、それを常に心配しているのである。

では、日本もチャイナも戦争したくないのだから、もうそれで大丈夫なのかというと、必ずしもそうではない。日中間で戦争を起こす気はないとしても、外部に起こさせようとする動きがあって、結局戦わざるを得ない方向に誘導させられる展開もあり得るからだ。

◇アメリカは、決して日本の“用心棒”ではない

それにしても、トランプ大統領の誕生は不気味だ。彼は文明交代期の“壊し屋”であると思う。トランプ大統領は、これまでの核軍縮の流れに逆らい、これから核兵器を増強させるのだという。

戦争で稼ぎたい人たちがいるという話がある。中東などで大きな戦争を起こしては、旧式になった兵器を消費して儲けるのだという。もしかしたら、そういう人たちがトランプ氏を支援しているのかも知れない。

そうであれば、チャイナにだけ注意していれば戦争を防げるというものではなくなる。世界を大局的に観ず、部分と局地に囚われていたら、いつの間にか国際紛争に巻き込まれていたということになりかねない。

もしも戦争で利益を得たいのが、よく言われるアメリカの軍産複合体ならば、アメリカこそ要注意ということになりはしないか。アメリカは、決して日本の“用心棒”ではないと思う。「用心棒 大事なときに いなくなる」ということにだけはならないよう気を付けたい。

◇アジア人同士で血を流し合う愚

ところで、アジアに戦争を起こさせないために、腹を割って話し合える人物が、今のチャイナにはいないのだろうか。チャイナには、かつて王道政治があった。その基本は徳治にある。王者の徳で世界を平和に導くのが真の大国であり、そこに「中華」の意味があった。

戦前に、チャイナが必ず王道国家に甦ることを信じて、日中戦争における南京占領を指揮した司令官がいた。チャイナの歴史と文化をこよなく愛した松井石根(いわね)大将である。

松井大将は、南京占領の際、初めて他国の首都にはいるのだから、これ以上ない規律正しさで入城しなければならないと部下に厳命した。実際に日本軍の規律正しさは見事なものであったという。占領後、直ちに城外に逃げていた市民が戻ってきて、たちまち南京市街の賑わいが取り戻されたことが、それを証明している。それは外国のプレスも賞賛していた事実である。

日中提携とアジア保全を掲げる松井大将が一番避けたかったことは、アジア人同士で血を流し合う愚であった。松井大将指揮下において、南京虐殺などあり得ない出来事である。

東京裁判では、松井大将はA級戦犯として処刑された。日本を戦争犯罪国にしたい連合国側にとって、生きていて欲しくない人物が松井大将だったのだろう。

◇戦争は誰の得にもならない人類の悪習慣

政治は相変わらず「力の原理」で動いていて、まだまだ陣取り合戦が続いている。一方経済は「金の原理」で動いており、互いに相手国がいることでその活動が成り立っている。相手が潰れたら自分も潰れてしまうのが経済活動の仕組みなのだ。

もう世界は、戦争をしているときではない。局地戦なら武器が売れて儲かるだろうが、世界大戦ともなれば世界全体が壊れてしまう。21世紀の世界にとって、戦争は癌でしかない。勝手に増殖して生体を滅ぼし、結局自分も全滅する癌細胞の働きと同じだ。戦争は誰の得にもならない人類の悪習慣なのである。

これから日本は「亜太鼎和の計」を掲げてはどうか。「亜細亜太平洋三和の計」の略が「亜太鼎和の計」なり。鼎の足は3本で、アメリカ、日本、チャイナを意味する。この三国が連合して太平洋を平和の海にすることで、世界を共生文明に導くのだ。無論、日本はオーストラリアや東南アジア諸国、インドやロシアとも連携しなければならない。世界と協力し合ってアメリカとチャイナをつなぎ、また上手に牽制し合いながら、この構想を進めていきたい。

いかにしてアジアに平和を起こすか。それが西郷隆盛や勝海舟、小村寿太郎、孫文、そして松井大将らの悲願であった。人類最大のピンチは、世界共生の最大のチャンスともなる。今こそ人類文明を飛躍進化させるよう、まず日本人から立ち上がろうではないか! 自分に出来ることが必ずあるはずだ。

◆裁判官に文句を言ってやった!◆

ずっと以前のこと、交通事故の目撃者となって、裁判所に呼び出されたことがあった。出頭命令のような葉書には日時が指定されていたので、とにかく行ってみた。ところが、いくら待っても担当の裁判官がやって来ない。職員が言うには「いま、ご飯中で遅くなっています」とのこと。

私は、その一言にカチンときた。そちらから呼び出しておきながら、長時間待たせるとは何事だ。しかも、ゆっくり食事をしているなんて許せないと。

やっと裁判官が来たので、私は文句を言ってやった。「昼食で待たせるとは、いいご身分ですね」。

そうしたら、「えっ、違いますよ。お待たせしたのは、裁判が長引いてしまったからです。どうもすみませんでした」と低姿勢。

私は、ここぞとばかり「裁判官がウソをついていいのですか。職員の人が食事中だと言っていましたよ」と追求。

裁判官は職員に「君、何て説明したの?」と質問。職員は「いま公判中で、公判が長引いているのでお待ち下さいと言いましたが」と返答した。

そこでやっと私は、間違いに気が付いた。「公判中」を「ご飯中」と聞き間違えていたのである。

裁判官は「君、だから一般の人に専門用語を使ってはいけないと、いつも注意しているんだよ。これからは、公判中ではなく裁判中だと言いなさい」と説明。私は、ばつが悪くて、すっかり小さくなってしまった。

思い込みは本当に困る。一昨日は空手道の昇級試験を受けた。審査のはじめに自分の受験番号を言うことになっているので、私は元気よく「6番!」と腹から声を出した。そうしたら審査員が「名前も」と言われるので、「6番、林ッ!」と名乗った。ところが審査員は、「下の名前も」と言われる。それで私は「6番、はやしひでおみッ!」と気合いを入れた。

審査員の一人は、私が入門した空手道永深会の師範だ。師範は困った顔をして、「平安初段(へいあんしょだん※空手の形の名前)」と囁いてくれた。そのときやっと、名前は「形」の名前であり、「下の名前」は「形の名前」の聞き間違いであることに気付いた次第。私は、受験番号だけ言えばいいと思い込んでいたのである。

長い空手道の歴史の中で、「形」の名前ではなく、自分の名前を言ってしまった受験者は二人目らしい。ボケ老人がクイズ番組に出て、おかしな答を言って笑わせる番組があったが、かなりそれに近い状況だったように思う。私の隣の受験者は、笑いを堪えるのが大変だったらしく、「お陰で、とてもリラックス出来ました」と後で慰めてくれる始末。

人間は、自分が知っている言葉で相手の話を理解しようとするし、思い込みがあると言葉を取り違えて受け止めてしまう。世の中の誤解の多くは、そうしたところに原因があるのではないかと思う。

なお、試験は飛び級合格で、帯の色は紫色になった。隣のリラックス出来た人も飛び級合格だった。

◆「政治家のオーダーで行かせたくない」◆

「政治家のオーダーで(部下を死地に)行かせたくない」。そう言われたのは、自衛隊特殊部隊の創設者である伊藤祐靖氏。

特殊部隊は、命と引き換えに目標を貫徹する組織で、その任務は9割方生きて帰れないという。死を覚悟の上で志願し、最高に厳しい訓練を乗り越えた者のみで編成される部隊だ。

伊藤氏は「隊員は命令だから行くわけではない。国の意志を背負って突入するのであり、オーダーに国家の意志が欲しい」とも言われた。

氏は、長年それを探し求めてこられた。そして、国是三綱領(政経倶楽部では三つの基本理念)に出会って、やっとこれだと納得されたという。

私にとって、人生を賭けて辿り着いたのが国是三綱領だ。言葉自体は簡単かも知れないが、収斂するまで長い時間を要した。

分かってくれる人に出会えることほど幸せなことは無い。もうここで終わっても未練は無い。そう思わせてくれるほど素晴らしい、本日の伊藤氏の講義であった。

葉隠に「武士道と云うは死ぬ事と見付たり。二つ二つの場にて早く死ぬ方に片付くばかり也」とある。二つ二つの場とは、生きるか死ぬかの分かれ目のことだ。分かれ目に立ったときは、命懸けとなれる方を選ぶべしということの意味を、また一段深めることが出来た。

国是三綱領
「共生文明の創造」
「高徳国家の建設」
「公益経済の確立」

それにしても、政治家の言葉が軽くなった。国家の意志を背負っていないと。そういう政治家のオーダーで死ぬことだけは御免だというお叱りに、政治家を育てる者として大反省した。