愛国者が国を亡ぼす!?

こんばんは。今朝の東京は寒かったです。

◆本号の「評論・随筆」の小見出しです。→内容は下記をご覧下さい。
☆愛国者が国を亡ぼす!?
☆君一人が偉くなるだけではダメなんや!
☆教育勅語が発布された理由

◆今週は浜松・神戸・広島で講義します。
☆東林志塾(浜松)3月14日(火)午後6時30分~9時00分
会場:21世紀倶楽部(静岡新聞社・静岡放送プレスタワー)
指導者の学習(3)係長・主任の心得
上司とお客様に挟まれたときにどうするか。対人関係の注意点。他
参加費:オブザーバー3000円
電話090・5875・7687(事務局・川岸和花子さん)

☆今啓林会(神戸)3月16日(木)午後6時半~9時
松下幸之助の遺言(1)国是を創って欲しい
松下政経塾設立の「真の狙い」。政治の生産性を上げよ。他
会場:神戸一宮神社 社務所  参加費:ビジター3000円
電話078・242・3399(今啓パール(株)今井啓介さん)

☆広島文明維新塾(第14期)
第4講「空海」大宇宙と自分を一つに結び、思う存分天命に生きよ!
日時:3月18日(土)午後5時~8時
場所:岡重ビル地下1階「プレアホール」広島市中区大手町1-1-23
参加費:一般3000円(当日受付) 学生1000円
電話090・4650・1011(事務局長 脇晃司さん)
http://bunmei-ishin.com/

◆林塾出身者の選挙結果のお知らせ。
○当選 倉掛賢裕塾卒(5期生)2月19日(日)投開票・大分県大分市議選
○当選 小野仁志塾祐(6期生)2月19日(日)投開票・大分県大分市議選
○当選 水野岳男塾士(7期生)2月26日(日)投開票・岐阜県各務原市議選

◆林塾出身者の選挙のお知らせ。「政治家天命講座」で学んだ者たちです!
☆3月26日(日)投開票・荻村文規塾士(8期生)広島県廿日市市議選
☆3月26日(日)投開票・瀬木寛親塾士補(11期生)広島県廿日市市議選
☆4月16日(日)投開票・井 英昭塾祐(5期生)大分県竹田市議選
☆4月16日(日)投開票・伊藤謙一塾生(12期生)静岡県袋井市議選
☆4月23日(日)投開票・何川雅彦塾士(7期生)熊本県上天草市議選
☆4月23日(日)投開票・高橋浩司塾士(9期生)神奈川県鎌倉市議選
☆4月30日(日)投開票・橘秀太郎塾士(10期生)兵庫県香美町議選
☆5月21日(日)投開票・藤井浩人塾士(7期生)岐阜県美濃加茂市長選
☆6月4日(日)投開票・辻 宏康塾士(2期生)大阪府和泉市長選
☆7月9日(日)投開票・太田晃司塾士(6期生)奈良県奈良市議選

●日記● 平成27年3月3日~11日

◆3月3日(金)、岐阜「東海こころざし勉強会」で日本学の講義。演題は「愛国主義」~素晴らしい国、日本に生まれた喜び~。世話人は林塾の水野岳男塾士(7期生、岐阜県各務原市議)と、谷本佳亮塾士(7期生、岐阜県美濃加茂市で活動中)の二人。

◆3月11日(土)、林塾「政治家天命講座」第12期・東日本合同弥生例会。最初に、6年前の東日本大震災で亡くなられた方々の御霊に黙祷を捧げる。「文明800年周期論と東西文明の交代」を演題に講義。30名が参集。

●評論・随筆●

◆愛国者が国を亡ぼす!?◆

先日、ある講座で「愛国者が国を亡ぼす」と訴えた。聞いていた保守派の人たちはキョトンとしていたが、愛国がいけないというのではない。人格の低い者が右に増えると、国民は“愛国陣営”を毛嫌いするようになる。その結果として、国を亡ぼしてしまいかねないという意味で言ったのである。そういう意味では、左も同様だ。

「右」と「左」は対立するものとされているが、永遠に相容れない関係にあるのだろうか。私は、そうではないと思う。左右の良いところを合わせ、さらに伸ばす道があるはずで、それが「真の愛国者」の姿であると考えている。

「右か左か」という分け方で人を評価するのは二元論だ。二元論では部分観で終わってしまい、結局全体像は掴めないという弊害がある。

面白いことに、右の人に対しても左の人に対しても、肯定的な見方と否定的な見方がある。

「右への肯定的意見」~右の人は、日本は和の国だと唱え、お互い仲良くしようという優しい心を持っている。「右への否定的意見」~でも、中には戦争を起こしそうな人もいて恐い。

「左への肯定的意見」~左の人は、世界平和を訴え、弱者に対する愛がある。「左への否定的意見」~でも、暴力革命をやりそうな人もいて恐いと。

そうなると、4通りあるという意味で四元論となってくる。主張が「右か左か」だけに囚われていてはダメで、それに加えて、その者の人格の程度を見なければいけないのだ。排他的で狭量な人なのか、多様性を受け入れられる包容力のある人なのかを加味せよと。

そもそも、右にも左にも人格の高い人と、そうでない人がいる。右か左かという分け方に、高いか低いかを加えることで、右で高、右で下、左で高、左で下という4通りとなる。それを示せば下記のようになる。

「右で高の人」~伝統を重んじ、正義を守り、礼儀正しく、社会の役に立ちたいと思っている。「右で下の人」~口汚い言葉が多く、ガラが悪い。その威力で相手を抑え付け、有名人の名前を出しては要求を通そうとする。

「左で高の人」~平和を求め、人類愛を持ち、環境を保護し、弱者を守り、平等を大切にする。「左で下の人」~世の中を怨み、権力者やお金持ちは全部悪人だと思っている。揚げ足取りが巧くて攻撃的。人権を盾に取って強請(ゆすり)たかりをする。

繰り返すが、主義が右か左か以前に、人格が立派かどうかを見なければいけない。「右で高」と「左で高」の人同士なら歩み寄りが可能だろうが、「右で下」と「左で下」の人ばかりになると、社会に対立や闘争が満ちてきて住み難くなるばかりだ。

さて、真の愛国者なら、左右の良いところを併せ持っているはずだ。日本の伝統を重んずると共に、外国の文化にも敬意を表す。自国民ばかりでなく、他国の人に対しても礼儀正しい。日本人として、世界平和と人類の幸福を願っている。正義を大切にし、悪を許さない。高齢者や婦女子をいたわり、弱者を助けようとする、などである。

それは、日本人の基本形であった。真の愛国者なら、「あの人は立派だ」という尊敬を周囲から受けているだろう。黙っていても回りは感化されていき、カムナカラ(自然)に仲間が増えるに違いない。

勿論、日本に向かって謂(いわ)れ無き暴言を吐く国に対して、手をこまねいて黙っているわけにはいかない。言うべきときに言わないのは、単なる臆病者だ。だがそれは、世界から賛意を集められるような、筋の通った品位ある発言でありたい。自分を相手のレベルに落とし、ただの悪口の言い合いになっているようでは先祖も英霊も泣くばかりだろう。

せっかく素晴らしい見識を持っているのに、つまらない相手に時間を取られていく。そうして言葉のデッドボールを投げ合ううちに、いつの間にか日本的ではなくなってしまう。それは誠に残念なことだ。

また、いつも同じ取り巻きに囲まれていて、その人たちの評価だけで満足しているのも勿体ない。もっと外に出て、広い世界から味方を増やせる器量を養おうではないか。

それから、元はバランスが取れていたのに、右翼に見られることを恐れてか、誰からも文句を言われ難い平和や環境の主張に偏ってしまった人もいる。これも肝(きも)が小さくて情けないことだ。左右どちらにも影響力のある、堂々とした愛国者に戻って欲しいものである。

◆君一人が偉くなるだけではダメなんや!◆

松下幸之助塾長は、塾生が個人として立派になるだけでは不満であった。日本を変え世界を救うための、塾全体の共同目標があり、それに向かって同志団結できないようなら塾を開いた意味は無いと。

「一人の立派な人を創るということも非常に大事な尊い仕事や。それだけでもこの塾を開いた意義がある。しかし、同時に共同の目標を持って、協同一致して日本の将来というもの、我々の次代の人々を良くしていこうというところに、我々の使命感がある。その使命感があるためにこの塾を開いたんだと、諸君もそれに馳せ参じたんだと、こういう解釈をはっきり持ってもらいたい。それがなかったら、個々に優秀な人ができても事が知れてるわな。」松下幸之助塾長(『遺言集』松下政経塾編より)

この講話を聞いたのは23歳のとき。それ以来、小生の時間は止まったまま…。師匠の想いを何が何でも実現させたいという、ただその一心で生きてきた。

【お知らせ】『遺言集』をもとに、神戸で4回に渡って講義します。第1回は、3月16日(木)午後6時半~9時。会場は神戸一宮神社社務所(中央区山本通1丁目3-5)。参加費3千円。終了後、懇親会あり。主催:今啓林会。皆さん、奮ってご参加下さい!

◆教育勅語が発布された理由◆

明治も中葉を迎えると、急速な文明開化による弊害が目立ってきた。このままでは、大切な日本の伝統精神が失われてしまう。今のうちに教育を変えなければ、やがて亡国に到りかねないと。

そうした将来を憂う想いから、日本人を育てる教育の必要性と、その基本となる徳目をまとめたのが「教育に関する勅語」であった。

起草は元熊本藩士で儒学者の元田永孚(もとだながざね)らが行い、明治天皇が丹念に朱筆をお入れになった。

教育勅語は、日本だけに通用するものではない。旧西ドイツのアデナウアー首相は、ドイツ語訳された教育勅語を執務室に掲げ、戦後復興の心の拠り所とした。

教育勅語の徳目で会社を経営し、地域おこしを行い、祖国を再生させれば、きっと上手くいく。

なぜなら、一人ひとりが成長し、困ったときには互いに助け合い、皆で心を一つにして目標を達成させていくための心得が、余すところなく示されているからである。