どこかに「らしくないところ」を持とう!

こんばんは。明日6月30日は夏越(なごし)の大祓の日です。
各地の神社で罪穢れを祓うための、茅の輪くぐりの神事が行われます。

◆明後日7月1日(土)は上京し、政経倶楽部連合会で「三理研修」の指導を行います。3つの基本理念である共生文明の創造・高徳国家の建設・公益経済の確立と、自社の理念を繋げるための研修です。

※お詫びと訂正。米澤綜學塾の内容は「吉田松陰」ではなく、「渋沢栄一と松下幸之助」です。
☆米沢綜學塾 7月5日(水) 午後6時30分~9時
「渋沢栄一と松下幸之助から学ぶ日本的経営道」
~理念の無い経営と利益の出ない経営は、どちらも間違っている~
世界が注目する「公益経営7つのキーワード」とは
会場:置賜総合文化センター
参加費:4000円(単発)シリーズ通し15000円
後援:米沢市教育委員会
お申込:fax0238-21-4185 mit-a@omn.ne.jp(相田光照)

◆林塾出身者の選挙のお知らせ。「政治家天命講座」で学んだ者たちです!
☆7月9日(日)投開票・太田晃司塾士(6期生)奈良県奈良市議選

●評論・随筆●

◆どこかに「らしくないところ」を持とう!◆

いろいろな場面で、松下幸之助翁は素人の意見を大切にされた。衆知を集める際、専門家や玄人の考えばかりでなく、新人や素人の見方も重んじたのだ。

理由は、専門家の見解は部分観に陥り易く、玄人の判断は過去にこだわる可能性が高いからだ。そうならないよう、新人や素人が持っている囚われの少ない感性や、素直な判断力を重視したのである。

そういうことから、どんな分野の仕事であれ、どこかに良い意味での「らしくないところ」を持つといいのではあるまいか。どこかに経営者らしくないところのある経営者、先生らしくないところのある先生、医者らしくないところのある医者などの中に、部分に偏らない柔軟な発想の出来る英才が潜んでいると。

政治を本当に変えるのも、きっと政治家らしくないところのある人に違いない。すっかり政治家らしくなったら、調整役としての活躍なら出来ても、もう創造者や変革者にはなれないという気がする。「あなた、すっかり政治家らしくなったわね」と言われて喜んでいるようでは困るのだ。

◆素人の意見も大事…◆

私たちは何かの指導を受けるとき、大抵「らしくあれ」と教えられる。

らしくあることは、基本を学ぶ上でとても大切だ。でも、それで伸びるのは、いわゆる「上手」までではあるまいか。やはり、どこかに「らしくない余裕」というものが無いと一流や名人には到達し難い。

まさに「らしい人」のことを、専門家や玄人などと言う。彼らの多くが、現地・現場を大事にしている。現地・現場を離れたら現実から遊離してしまい、議論は空虚になってしまうのだから、現地・現場重視はプロとして当然のことだろう。

さて、ここが注意点だが、ときとして現地には部分しか無く、現場には過去しか無いということがある。「らしい人たち」は、その全てではないものの、現地・現場で経験を積んでいく内に、いつの間にか固定観念の固まりとなっていくのだ。

そして、「こういうときは、今度も必ずこうなる」、「いつも問題は○○に違いない」、「このタイプの人は結局ダメに決まっている」などという、否定的な見方に覆われるのである。

高度な専門性も、経験の積み重ねも大事だが、それらに偏ると重大な見落としを犯す恐れがある。部分と過去に囚われたまま、全体と未来を見忘れてしまうという心配だ。

そうならないよう、素人の意見も含めた上で客観的な情報を集め、さらに五感を研ぎ澄まし、祈りや願いで心を清澄に整え、ますます素直な心になって、物事を的確に捉えていこうではないか。