北朝鮮のICBM、アメリカの傍観、チャイナの野望、どうする日本

梅雨前線が活発化し、九州北部を中心に記録的な豪雨となりました。被災した地区の皆様に心からお見舞い申し上げます。安否が確認出来ない方々のご無事を心からお祈り致します。

◆こんにちは。米沢から浜松に戻る新幹線の車中から配信致します。今週末は長野県駒ヶ根市、来週火曜日は浜松で講義します。

☆伊那谷文明維新塾 7月8日(土) 午後6時~8時
明治の大政治家、小村壽太郎侯の胆力はどこから来たか!
強国を相手に国難を救ったサムライ人生の「原大本徹」とは
会場:駒ヶ根駅前アルパ3階(予定)
参加費:3000円 懇親会別途2000円
お問い合せ:0265・85・2070(事務局・宮田村議・清水正康さん)

☆東林志塾(浜松)7月11日(火)午後6時30分~9時00分
会場:21世紀倶楽部(静岡新聞社・静岡放送プレスタワー)
松下幸之助の遺言(4)志を曲げてはならない。人間を知り、世間の味を知って欲しい。使命感を持て! 他
参加費:オブザーバー3000円
電話090・5875・7687(事務局・川岸和花子さん)
FAX0538・38・9944

◆林塾出身者の選挙のお知らせ。「政治家天命講座」で学んだ者たちです!
☆7月9日(日)投開票・太田晃司塾士(6期生)奈良県奈良市議選
☆9月10日(日)投開票・奥山渉塾士(5期生)大阪府柏原市議選
☆9月17日(日)投開票・嶋野浩一朗塾士(3期生)大阪府摂津市議選
☆9月17日(日)投開票・上甲誠塾祐(10期生)大阪府阪南市議選
☆10月22日(日)投開票・松尾崇塾士(3期生)神奈川県鎌倉市長選
☆10月29日(日)投開票・冨安正直塾士(5期生)福岡県苅田町長選

●日記● 平成29年7月1日~5日

◆7月1日(土)、政経倶楽部連合会の千葉県支部・九州政経倶楽部、両支部合同の「三理研修」が開かれる。会場は(株)メディカルアドバンス東京オフィス会議室(本多隆子社長・同会理事)。

三理とは政経倶楽部が掲げる「三つの基本理念」のことで、林塾では同じものを「国是三綱領」と呼んでいる。

「共生文明の創造」「高徳国家の建設」「公益経済の確立」がそれで、趣旨を簡明に言えば下記の通りとなる。

・西洋中心の旧文明から、東西融合の「共生文明」へ。
・行き過ぎた個人主義による低徳社会から、自立・公正の「高徳国家」へ。
・私利私欲による無限膨張経済から、公利公欲の「公益経済」へ。

まさに明治以来150年間続いている歪みを正し、新たに国家100~150年の計を立てるための国是が三理(三綱領)である。

受講者は、三理を学んだ後、それを自社と自分の経営に置き換えた。そして、記述内容を発表し、それぞれの支部運営への抱負・決意を述べた。

共に学べば、研修内容が「共通言語」となる。共通言語が増えれば、呼吸を合わせた活動が可能となる。そして、役員から会員へ、理念と熱意が浸透していく。そうなれば、自ずと輪が拡がるだろう!

9時半にスタートし、終了は19時半の一日セミナーであった。(講義3時間・昼食1時間・指導6時間)。

◆7月4日(火)、靖國神社で昇殿参拝の後、靖國会館で開催の半日講座「混迷の時代を生きる」~日米関係・政治・経済・教育の観点から国防を考える~にゲスト参加。講師・パネラー・司会・ゲストは下記の通り。

講師:前田匡史氏 国際協力銀行代表取締役副総裁兼CEO
パネラー:ロバート・エルドリッヂ氏 エルドリッヂ研究所代表、政治学博士
パネラー:伊藤祐靖氏 元海上自衛官、自衛隊特殊部隊の創設に関わる
パネラー:山田宏氏 参議院議員
司会:石川真理子氏 作家、武士道に基づく「婦道」を啓蒙
ゲスト:行徳哲男先生
ゲスト:林 英臣

ゲストとして私は、15分間次の内容を述べる。文明800年周期論に基づく世界情勢分析、日本を存続させるために長期・中期・短期で為すべきこと、国柄を維持する上で究極的に守らねばならない2つの事柄、明治以来の歪みを正すために掲げるべき国是三綱領。

※なお、本講座で話された内容は秘匿が原則のため、講師やパネラーの講義内容は本メルマガでご紹介出来ません。何卒ご容赦下さい。

◆7月5日(水)。昨日の内に米沢に移動。昼は林塾の相田光照塾士(7期生)の案内で、河北町のB級グルメ「冷たい肉そば」を頂く。冷たい汁と、煮込んだ鶏肉と、コシの強い蕎麦の組み合わせが実に絶妙。冷えていても美味しいというのは凄いことだと思う。接客態度も愛想が無くて冷たいほうだったが、本物の味で勝負しているという誇りの表れなのだろう。

夜は米澤綜學塾(相田光照実行委員長)で講義。演題は「渋沢栄一と松下幸之助に学ぶ日本人の経営道」。

両者には3つの共通点がある。第一は大事業家であるということ。渋沢は約500の会社設立に関わり、約600の社会公共事業に携わったことで日本資本主義の父と呼ばれた。松下は世界企業の松下電器(現パナソニック)を創業し、さらにPHP研究所や松下政経塾を起こした。

第二は思想家であるということ。渋沢は「論語と算盤(そろばん)」の一致、即ち「義」と「利」の融合を説いた。松下は、人間観や国家観、幸福感などを唱えた昭和の大思想家であった。

第三は、二人とも憂国の士であったということ。渋沢は晩年、日本人の劣化を嘆いていた。「日本人の人格は維新前より退歩した」と。松下は晩年、日本の行く末が心配でならないと憂いていた。バブル崩壊と、その後の衰亡を予感していたのだろう。

そして、まとめとして「公益経営7つのキーワード」である「理念」、「本物」、「信用」、「互恵」、「年輪」、「上下一体」、「感謝」について要点を解説した。

林塾から下記7名が参加。
江花圭司塾士(7期生、福島県喜多方市議)
中村圭介塾士(7期生、山形県米澤市議)
相田光照塾士(7期生、山形県米澤市議)
川崎朋巳塾士(9期生、山形県上山市議)
※林塾以外から下記2名の市議が参加して下さった。
島軒純一氏(山形県米澤市議会議長)
棚井裕一氏(山形県上山市議)

●評論・随筆●

◆受講者がたった一人、いやゼロということもあったが…◆

後に世界最高の天才物理学者となるアインシュタインが、若い頃、ベルン大学の私講師(見習い講師)となった。聴講生は4人で、講義は週2時間。これが彼の最初の大学講義であった。が、次の学期には聴講者が1人に減ってしまい、あえなく休講となる。

しかし、こっそり聴いていた老人がいた。チューリヒ大学のクライナー教授だ。老人は、アインシュタインをチューリヒ大学の員外教授に推薦する。

周囲の者たちは、みすぼらしい姿のアインシュタインしか知らなかった。だから、彼の教授就任を信じる者は皆無に近かったらしい。そのときアインシュタインは30歳。

私にも30代半ばの頃、定例勉強会の参加者が一人きりという経験がある。でも、ド真剣に講義した。やがて、そのマンツーマンで聴いてくれた方が、長年勉強会のまとめ役を務めてくれることになる。

さらに別の勉強会では、例会に一人も来ないということがあった。その日は、世話役すら来なかったのだ。でも、その勉強会の参加者の中に、萩から通う医師がいた。医師は、松下村塾のある萩をもう一度志士育成の地にしたいという願いを持っており、やがて林を2年間ほど講師に招いてくれた。その医師は末期癌に罹っていて、人生最後の使命として特別講座を主催してくれたのだ。医師は1年目の途中で亡くなった。

林塾「政治家天命講座」を起こしたのは、その医師の願いを引き継ぐためでもある。「平成の龍馬や西郷は地方議員の中にいる」という啓示を受けたのは、萩で講義した帰りであった。林塾には、吉田松陰先生を敬愛する長州出身者もいる。その医師に、少しは喜んで頂けていることと思う。

アインシュタインは、時間と空間を繋げ、宇宙に働く力を一つに説明しようとした。宇宙に中心があるということも予想されていたという。そういう綜合の精神に学び、綜學をもっと大系化し、目の前の一人を相手に手を抜くことなく講義していく決意である。

◆都議選で、国民意識の受け皿不足がはっきりした◆

国民は、安心出来る保守勢力を求めていたと思う。

アメリカとの関係は大事だが、アメリカの代わりに戦争をさせられるのは嫌。反日的な国に対して親近感はわかないが、関わりを絶つわけにはいかない。

そうしたバランス感覚のある良識人たちが、自民でも民進でもなく、都民フを選択したのではないか。

今回の自民大敗は、マスコミ等によって誘導された結果とも言えるし、都民フが、そういう民意を掴んだ結果とも言えよう。

民進は、全く受け皿にならなかった。もはや代表を替え、幹事長に若手を就けて大刷新を図るしかないのではあるまいか。

維新は大阪の力が強過ぎて、東京に基盤が出来ていないことが明白になった。これから先、維新と都民フの連携があれば、自民に対抗する勢力になれそうだが、うまく噛み合う構図にはなっていないようだ。

このまま、国民意識に応えらない状態で衆院選へ向かうのか。それとも、国民意識に適う新生保守政党が何らかの形で誕生するのか。

暑い政局の夏となることだけは確かだ。

◆北朝鮮のICBM、アメリカの傍観、チャイナの野望、どうする日本◆

7月4日は、アメリカ合衆国の独立記念日。この記念日に合わせて北朝鮮は、アメリカ本土に到達可能となるICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射に成功。

トランプ大統領にとって、北朝鮮による米本土到達可能なミサイルの開発は、一線(レッドレイン)を越える行動となるはず。しかも独立記念日に合わせての発射は尋常でない。昔のアメリカであれば、実力行使に出ていてもおかしくはないが、今のところチャイナに期待して傍観する有り様。チャイナが北朝鮮に「強い対応」に出て、何とかしてくれるだろうと。

アメリカの反応を窺っているのは、北朝鮮ばかりではない。チャイナも、これを注視している。アメリカの北朝鮮への対応を見ながら、今後の南支那海や東支那海への進出、台湾への圧力等の度合いを測ることになるだろう。

同じ日(7月4日)、習近平主席は、モスクワでロシアのプーチン大統領と会談。在韓米軍の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)について、導入反対で意見を一致させている。一方、北朝鮮への対応は、対話重視の姿勢を変えていない。

加速するチャイナの世界的膨張は、800年前のモンゴル族の大移動に匹敵する現象だ。モンゴル軍は、遠く中欧にまで進出した。当時は武力、今は経済力+武力によって膨張している。これから先、不安定になることがあるとしても、この流れは止められないものと思われる。

チャイナから見れば、その野望の障害となっているのがアメリカであり、その“属国”が日本や韓国なのだ。常にチャイナは、日本や韓国の後にいるアメリカを見ているということを忘れてはならない。

チャイナにとって北朝鮮は、アメリカ外交を占うための大切なカードだ。アメリカが韓国を手放し、韓国は北朝鮮寄りになる。韓国はチャイナに従うしかなくなり、南北共にチャイナになびく形で朝鮮統一が果たされる。そして、台湾や日本を大中華圏に?み込んでいく。それが望み(戦略)であり、その間合いを北朝鮮カードで計っていくのだろう。

日本は、アメリカの影響力が残っている間に、何としても国家防衛の自立力を高めていかねばならない。攻めるにはリスクの高い国、攻め込んでも占領し辛い国、文化と経済で共存共栄した方が利の高い国と思わせよう。それらは全て、国民の自立意識と一体感(絆)、即ち愛国心に掛かっているのである。