大宇宙と自分を一つに結び、思う存分天命に生きよう!

こんにちは。昨夜の、空手稽古の後で眺めた月が、とても綺麗でした。それもそのはず、「十三夜」の月でした。明日11月3日は明治節(明治天皇誕生日・文化の日)。明治神宮では例大祭が行われます。

◆明後日4日は、長野県駒ヶ根市で講義します。
◆来週7日は浜松で講義。その後、8日・9日・10日は林塾3連投です!
◆今年度の「遠州公開講座」が今月19日に開催されます。

☆伊那谷文明維新塾 11月4日(土) 午後6時~8時
「赤穂義士に学ぶ武士の一分」~忠臣蔵に感動する間は、日本は大丈夫
会場:駒ヶ根駅前アルパ3階(予定)
参加費:3000円 懇親会別途2000円
お問い合せ:0265・85・2070(事務局・宮田村議・清水正康さん)

☆東林志塾(浜松)11月7日(火)午後6時30分~9時00分
「渋沢栄一と松下幸之助に学ぶ日本経営道」
~理念の無い経営と利益の出ない経営は、どちらも間違っている~
会場:21世紀倶楽部(静岡新聞社・静岡放送プレスタワー)
参加費:オブザーバー3000円
電話090・5875・7687(事務局・川岸和花子さん)
FAX0538・38・9944

★平成29年度「遠州公開講座」11月19日(日)開場17時
西郷隆盛が心服した男~橋本左内と『啓発録』に学ぶ立志の基本~
※熱心なお子様なら小学校3年生くらいから大丈夫です!
会場:浜松プレスタワー(最上階大ホール)定員200名
参加費:3000円(学生無料)、懇親会は有志にて行います。
申込:0538・43・2855(実行委員長・内田鉱二さん)
enshu21@hayashi-hideomi.com

◆林塾出身者の選挙結果のお知らせ(総選挙の結果を除く)。
○当選 松尾崇塾士(3期生)神奈川県鎌倉市長選 10月22日(日)投開票
▲次点 冨安正直塾士(5期生)福岡県苅田町長選 10月29日(日)投開票

◆林塾出身者の選挙のお知らせ。「政治家天命講座」で学んだ者たちです!
☆11月12日(日)投開票・五味伸亮塾士(7期生)香川県観音寺市議選
☆11月19日(日)投開票・下田寛塾士(6期生)佐賀県鳥栖市議選

◆林塾・塾士が講義する綜學講座のご案内 ※下記以外にも多数の塾士が、綜學と原点・大局・本氣・徹底の講義・指導を全国各地で行っています。
関東:「むさしの綜學塾」
綜學師範代・伊藤央(ひさし)塾士(5期生、東京都小平市議)
https://www.facebook.com/musas……u/?fref=ts

関西:「綜學社福丸塾」
綜學師範代・福丸孝之塾士(1期生、大阪府茨木市議)
https://www.facebook.com/sogak……u/?fref=ts

関西:「一般社団法人・松南志塾」
綜學師範代・南出賢一塾士(4期生、大阪府泉大津市長)
https://www.facebook.com/event……5/?fref=ts

◆学生綜學サークルのご案内
関西:「京大綜學サークル」※会場が京大ですが他大学からもご参加OKです。
担当:綜學社京都学生青年研修会(学生綜學塾)塾頭・末利公一さん
問い合わせは→ koichi.suetoshi@gmail.com

●日記● 平成29年10月28日~31日

◆10月28日~29日、東京・経世志塾(長屋貢司代表世話人)の皆さんと高野山に参詣。金剛峯寺にお参りした後、宿坊の遍照光院で90分間講義。密教の基本、空海の人生、空海の説いた人間の進化過程(「十住心論」)について話す。二日目は、宿坊で朝のお勤めに参加し、奥ノ院と根本大塔にお参り。奥ノ院では「松下電器社員物故者墓」で合掌礼拝。林塾から上田光夫塾士(第5期生、大阪府茨木市議、塾頭)が参加。

◆10月31日、「東海こころざし勉強会」で、古事記に示された、大宇宙の生成・地球の成立・人類の使命について講義。会場は信長が戦勝祈願をしたことで知られる手力雄神社(岐阜県各務原市)。禰宜の浅野将伯さんも熱心に学んで下さいました。代表は水野岳男塾士(林塾第7期生、各務原市議)。

●評論・随筆●

☆うちの大将、今日は泣きよるやろな

既に65名の社員が物故者となっていた。昭和13年9月、その御霊を慰めようと、松下幸之助は慰霊塔を高野山の奥の院に建てた。

こういう日、うちの大将は泣くに決まっている。幹部社員は皆そう思っていた。

西禅院の僧侶による読経の後、松下幸之助は物故者一人ひとりの名前を読み上げていく。大丈夫なのは最初だけ。次第に声が震え、やがて号泣となる。

共に働いた日々を思い起こすと、込み上げてくる辛さや寂しさを抑えきれなくなるのだ。なぜ今生きていてくれないんだ、先に行ってしまったんだと。

後ろで見ている幹部社員らは、泣くことが分かっていながら、そういう大将を見て、気が付けば貰い泣きしている。

松下幸之助は、人生こうでなければいかんという場面に出くわすと、人目もはばからずよく泣いたらしい。

今世で、この人に出会えただけで幸せだ。よし、これからもずっと付いて行こう。そう思わせてくれる感動が、松下の側にいると本当に多かったらしい。

こうして文を書きながら、私の目も潤んでしまう。

◆大宇宙と自分を一つに結び、思う存分天命に生きよう!◆

密教に対して、普通の仏教を「顕教」という。顕教が釈迦を通して学ぶ仏教であるのに対して、密教は大宇宙の統一原理(大日如来)から直接示される教えとのこと。直接掴まなければならないことから、「秘められた教え」即ち密教と呼ばれているのである。

密教は顕教を排除せず、むしろ基本としている。違いは、顕教のゴールである「成仏」が、密教にとってはスタートになっている点にある。(「成仏」とは仏(ブッダ)に成ることであり、仏は目覚めた人・覚りを開いた人のこと)。

では、覚りを開くとはどういうことかというと、それは最高仏の大日如来(大宇宙の統一原理)と自分が一体であるということを自覚した状態に他ならない。それを梵我一如とも、天人合一とも、神人一体とも言う。

言い換えれば、天から受けた我が使命であるところの「天命」に気付いた状態が成仏であり、そこをスタートに思う存分、生命を輝かせて利他大乗(世のため人のため)に生きるのが密教の意義ということである。

空海は、それに至るための十段階の「心の進化プロセス」を示していた。それが「十住心論」だ。その要点を述べておく。(「住心」とは心の住むところのこと)。

第一住心~動物的な本能のままに生きる段階で、倫理以前の世界。利を貪り欲のみに生き、他者を攻撃し、また他者から排撃され、憤怒や嫉妬の世界にはまって苦しんでいる。

第二住心~道徳心が芽生え、善いことをしたいと思うようになる段階。但し、他人に良く思われたい、認められたい、誉められたい、自慢したいという子供じみた心に覆われている。他人の欠点が目に付き、常に誰かを裁こうともする。

第三住心~宗教心に目覚め、神様や仏様が守ってくれるから大丈夫という気持ちになる段階。但し、何となく救われた・安らいだという感覚が生じた状態に過ぎない。母親に抱かれた幼子のような安心感を求める“癒し系”レベル。

第四住心~否定と疑問の心によって、幼子の意識を去る段階。「自分は本当に存在しているのだろうか」「自分とは何なのか」と。但し、関心が自分のことに留まっており、自己一身の救いと向上を目的にしているだけ。疑問に基づく批評家止まりで、自己確立されたものは殆ど無い。

第五住心~因縁(直接原因+間接原因)によって、否定の向こうに存在している自分に気付く段階。自己は一切の因縁によって成り立っていると。但し、この段階も自己一身に対する気付きであって、人々の役に立ったり、何かを教えたりするということは無い。

第六住心~人の役に立ち、世の中を変えようという利他の慈悲心を起こす段階。自分の心を広げ、あらゆる命あるものへの愛情を持つようになる。但し、この段階では表観(表面的な観方)に囚われ、人々を区別し差別しながら見てしまう。

第七住心~「空(くう)」の哲学によって、区別や差別を超える段階。第四の自己の否定に続き、この第七では一切を空であると否定する。こうして2回殻を破るのだが、この段階のままだと、虚無主義に陥ってしまう。

第八住心~あらゆる存在に「仏性」が宿されていることを知って、全てに救われる可能性があることに気付く段階。固定的な実体が無く一切が空であるからこそ、この世は清浄である。清浄であるからこそ全てに仏性が宿されることになり、仏性があれば一切は平等であると。では、その仏性の大本は?

第九住心~あらゆる存在に仏性を与えている大本は毘盧遮那仏(宇宙太陽仏)の光なり。それが遍く照っているから、全てに仏性が宿されているのであると覚る段階。そして仏性を頂いたあらゆる存在は、全体として統一されつつ組み合わさっている。さあ、ではどう生きるか?

第十住心~大宇宙の光(愛)である仏性を受けている自分は「宇宙と一体」なり。大日如来(大宇宙の根本原理)と自己が結ばれ、心が宇宙大になった段階。これを即身成仏と言い、大宇宙進化の先頭に立った自分は、自由自在の力を得て思う存分天命に生きていく!

この十住心論は、儒教、道教、仏教などあらゆる東洋思想を網羅し、仏教においても諸宗派の教えと教典を統合した、空海独自の綜合思想だ。

こうして、全人類をまとめて進化(成仏)させる教えが密教の本質と言えよう。大宇宙と自分を結び、生命と人間を大肯定する知行合一の学が、空前絶後の巨人・空海によって説かれていたのである。

それにしても、唐に学んだ空海は、なぜ日本に帰ってきたのか。密教が日本で集大成された意味は何か。その答は、これから分かるだろう。