記憶の「場」はどこにあるのか、そして「場」をどう整えるか。その雑感…

こんばんは。昨日は伊那谷文明維新塾でした。代議士の宮下一郎さんは、今回も講義開始前にお越しになり、懇親会の最後までご参加。懇談の中で総選挙の総括に話が及び、政治家に必要な矜持ついて語られました。

以下のお言葉は、宮下一郎さんのフェイスブックからの転載です。

(ここから)
「本日は、林英臣先生から「赤穂義士に学ぶ「武士の一分」」と題したご講演を頂きました。

赤穂浪士の討ち入りに至る経緯はどうであったのか、史実に基づいたお話を頂き、「武士の一分」すなわち武士としての誇りや名誉を重んじることの大切さなどを学ぶことが出来ました。

我々政治家も、自らの政治生命をかけた決断をしなければならない時に、きちんと筋を通すことが出来るかどうかが重要だとの思いを強くした勉強会でした」。
(ここまで)

国家と国民はそっちのけ。出世欲丸出しで実力者に近付き、すり寄る相手を次々変えても平気。そういう輩は、やはり信用されない。一度仲間を裏切って信義を失えば、その回復に長年月を要することになる。権謀術数の渦巻く政界だからこそ、どこまでも真っ直ぐに生きるのが一番。そういうお話を、宮下一郎さんからお聞きし大いに意気投合しました!

◆今週は7日は浜松で講義。その後、8日・9日・10日は林塾3連投です!
☆東林志塾(浜松)11月7日(火)午後6時30分~9時00分
「渋沢栄一と松下幸之助に学ぶ日本経営道」
~理念の無い経営と利益の出ない経営は、どちらも間違っている~
会場:21世紀倶楽部(静岡新聞社・静岡放送プレスタワー)
参加費:オブザーバー3000円
電話090・5875・7687(事務局・川岸和花子さん)
FAX0538・38・9944

◆今年度の「遠州公開講座」が今月19日に開催されます。
★平成29年度「遠州公開講座」11月19日(日)開場17時
西郷隆盛が心服した男~橋本左内と『啓発録』に学ぶ立志の基本~
※熱心なお子様なら小学校3年生くらいから大丈夫です!
会場:浜松プレスタワー(最上階大ホール)定員200名
参加費:3000円(学生無料)、懇親会は有志にて行います。
申込:0538・43・2855(実行委員長・内田鉱二さん)
enshu21@hayashi-hideomi.com

◆林塾出身者の選挙結果のお知らせ(総選挙の結果を除く)。
○当選 松尾崇塾士(3期生)神奈川県鎌倉市長選 10月22日投開票
▲次点 冨安正直塾士(5期生)福岡県苅田町長選 10月29日投開票
○当選 五味伸亮塾士(7期生)香川県観音寺市議選 11月5日無投票

◆林塾出身者の選挙のお知らせ。「政治家天命講座」で学んだ者たちです!
☆11月19日(日)投開票・下田寛塾士(6期生)佐賀県鳥栖市議選

【イシキカイカク大学のご案内】
林塾の弟子(第3期生)で、社会活動家の神谷宗幣氏が「イシキカイカク大学」を創立しました。林も講師の一人となり、下記内容で講義致します。是非ともご受講頂きたく、皆様にご案内申し上げます。

林の講座名
「あなたを強く、優しく、したたかに、そしてしなやかにする…」
~一生の支えとなる東洋思想・核心講座~

講義内容(全6回)
(1) 最初に人生のバックボーンを確立しよう!「論語」
(2) 厳しい社会を行く抜くためのワクチンを注入しよう!「韓非子」
(3) 負けたらいかん、勝つための知恵を獲得しよう!「孫子」
(4) 事は一人では進まない、人を集める器量を養おう!「老子」
(5) 仕上げは指導者の心得!幕末志士3千人の師・佐藤一斎と「言志録」
(6) ワークショップ

受講される皆さんへ
今まで東洋思想を学んでこなかった方々を大歓迎します。中国古典には、厳しい世の中を生き抜くための心得や、行き詰まったときに気持ちを切り替えるためのヒントが満載です! あなたの感動したり感激したりする感性は、本講座によって一段と鋭敏になることでしょう。これから益々東洋の時代に向かいます。最も古くて、最も先端を行く東洋学を、一緒に楽しく学んでまいりましょう。

日程(会場は東京・中目黒。通信コースもあり)
1月13日(土)、2月3日(土)、3月3日(土)、4月7日(土)、5月12日(土)、6月9日(土)。全て午後1時30分からです。
※通学コース(東京)と通信コースがあります。

詳細や手続につきましては、↓こちらをご覧下さい。
https://イシキカイカク大学.com/

●日記● 平成29年11月3日~4日

◆11月3日(金)、浜松で一番古いお寺と伝わる、青林山頭陀寺に参詣し、日本改新と文明維新を祈願。寺の隣には松下嘉兵衛の屋敷跡がある。松下家は、木下藤吉郎の最初の奉公先であり、大河ドラマに出てくる井伊直政が幼少期に過ごした家でもあった。その後、実家に寄って両親を見舞い、曾祖父母・祖父母の位牌にお経を上げる。

◆11月4日(土)、伊那谷文明維新塾で講義(長野県駒ヶ根市)。演題は「赤穂義士に学ぶ武士の一分」。昨今では、忠臣蔵は単なる暴力事件に過ぎないという否定的な見解が増えている。しかし、私はそうは考えない。赤穂義士の義挙に感動する間は、日本は大丈夫と思っている。

参加者中、政界関係者は以下の通り。
宮下 一郎 氏(衆議院議員、国会綜學勉強会・筆頭世話人)
三原 一高 氏(駒ケ根市議)
小原 茂幸 氏(駒ケ根市議)
坂井 昌平 氏(駒ケ根市議)
宮下 治 氏(元駒ヶ根市議)
久保島 巌 氏(飯島町町議)
柳生 仁 氏(中川村議)
飯島 寛 氏(中川村議)
川手 三平 氏(宮田村議)
清水 正康 氏(宮田村議・議長、林塾第1期生)

また、文明法則史学研究所の服部匡成所長が、今回も関東からお運び下さった。

●評論・随筆●

◆記憶の「場」はどこにあるのか、そして「場」をどう整えるか。その雑感…◆

記憶というものは、脳細胞に蓄積されるわけではないらしい。脳神経細胞から出ている突起があって、それらがつながり合うことによって記憶が発生するとのこと。要するに、脳神経のつながりが記憶の「場」となり、そこから知性や知恵が生ずるのだろう。

記憶を良くする方法に「連想法」というのがある。何かに連想させながら覚えるというやり方だ。例えば、ガラガラ声の田中さんと出会ったときに、だみ声で有名だった田中角栄元首相とつなげながら記憶すると、「田中」という名前を忘れ難くなる。この連想法は、「場」を起こすための一つの技術なのだと思う。

勉強会を運営させるときや、会社を経営するときも、「場」を意識するべきだ。勉強会の求心力というものは、個個人に備わっているだけではない。特定の個人を超えた、参加者の意識のつながりによって生じる「精神エネルギー場」に、より参加意欲がそそられる会の魅力があるのだろうと。

しかし、せっかく「場」が高まってきても、そこに著しく場を乱す人が入ってくると、会の魅力は一気に損なわれてしまう場合がある。「嫌いな人が来るから勉強会に行きたくなくなった」などという声を、私はしばしば耳にしている。会社の場合は、給料というものがモチベーションを支えているから、少しくらい嫌いな同僚がいても我慢するだろうが、勉強会はそうはいかないのだ。

国家においても、伝統という記憶は、先祖から自分、自分から子孫へと続くタテイトと、国民同士のヨコイトが綾(あや)なすときに鮮明になる。利己的な個人主義のままでは、伝統精神も基底文化も、たちまち壊れてしまう。タテイトとヨコイトによって組まれていく「場」を決して失ってはいけない。

そして、脳の中の「場」は、ただ本を読んでいるだけでは形成され難い。何でも知識として知っていて、ウンチクを語るのが目的というのなら読書が一番だろうが、人を集めたり教化したりするための感化力になると、もっと別の鍛錬が必要となる。

それが「体得」だ。頭で分かった気がしたのに、実際にやってみると全然出来ないという経験は誰にでもある。動作を繰り返し、体験や苦労を積み重ねることで、無駄のない統一された動きが段々身に付き、人情の機微(きび)が分かってくるわけで、体得も繰り替えしと積み重ねによって、脳神経の突起がつながった結果なのだ。

そうして、自分の心身に「場」が整うと、今よりもずっと魅力的な人間となるし、仲間や同志がもっと増えるに違いない。

人工知能(AI)も、「場」を創ることの補佐に生かすならいいが、堕落の意味で楽をしたいからAIに頼るということでは、却って人間の魅力を退化させる一方になりはしないだろうかと危惧する。いや、AIは人間を鍛え、厳しくしごいてくれるから、きっと大丈夫だろう。