いばらない、いじめない、いじけない

こんばんは。冷えるなあと思ったら、本日は「寒くて少し雪降る」という二四節気の「小雪」。風邪を引かないよう注意しましょう。

◆明日は大阪で講義します。どうぞ、お気軽にお越し下さいませ。
☆新規講座!関西林英臣勉強会・第1回「大和言葉と日本の原点」
日時:11月23日(木・勤労感謝の日)午後1時半~4時
「私たちが日々使っている言葉の、漢字の訓読みは“やまとことば”と言い、1万年以上前から使われている原日本語です。一音一音が明瞭に発音され、かな一文字それぞれに意味があります。日頃自分が使っている言葉の意味を知ることにより、新たな世界があなたを待っています。」

会場:難波神社(大阪市中央区博労町)
参加費:2000円 大学生1000円 高校生以下無料
お問合わせ:06・6241・1517(主催者・濱野夕希子さん)

◆林塾出身者の選挙結果のお知らせ(総選挙の結果を除く)。
○当選 松尾崇塾士(3期生)神奈川県鎌倉市長選 10月22日投開票
▲次点 冨安正直塾士(5期生)福岡県苅田町長選 10月29日投開票
○当選 五味伸亮塾士(7期生)香川県観音寺市議選 11月12日無投票
○当選 下田寛塾士(6期生)佐賀県鳥栖市議選 11月19日(日)投開票

●日記● 平成29年11月19日~22日

◆11月19日(日)、「遠州公開講座」で講演(実行委員長・内田鉱二さん)。演題は「西郷隆盛が心服した男~橋本左内と『啓発録』に学ぶ立志の基本」。会場の浜松プレスタワー・最上階の大ホールに約150名が参集。実行委員会メンバーの、用意周到にして一所懸命な準備には本当に頭が下がる。

下記は、その概要を述べた案内文なり。「嘉永6年(1853)、アメリカのペリーが軍艦4隻を率いて浦賀にやってきました。武力を見せつけ、強引に開国を迫ってきたのです。

何とかしないと、日本はアメリカをはじめとする強国の圧力に屈してしまいます。国論は、鎖国を続けて国を守ろうという意見と、こうなったら開国しようという意見に分かれました。でも、どちらの主張も場当たり的でした。鎖国を続ける理由は「昔からそうだったから」であり、開国する理由も「取り敢えず国を開くしかない」という程度のものが多かったのです。

そのとき、日本を守るために立ち上がった青年がいました。橋本左内という越前藩(福井)の下級武士です。左内は、世界情勢を見て、日本だけ鎖国しているのは無理だと考えました。そこで、開国して外国の進んだ技術を導入し、十分な国力を養いながら、ロシアやイギリスやアメリカなどの強国に侵略されない日本を創ろうと構想したのです。

左内は、この構想によって国家の危機を乗り越えるため、日本全体が協力し合える体制を起こそうとします。将軍に優秀な一橋慶喜を立て、それまでの徳川政権に加われなかった御三家や外様大名にも加わってもらい、“諸藩同盟による連合政権”を結成しようと動きました。この運動には、あの西郷隆盛も参加しています。西郷は、左内の構想に心から賛同していました。

しかし、左内らの改革政治の影響で立場を失うことを恐れた権力者たちによって、あと一歩のところで構想は潰され、左内は数え年26歳の若さで処刑されてしまいます(安政の大獄)。もしも諸藩同盟が成功していれば、その後の坂本龍馬の活躍や、薩長同盟策などは要らなかったことでしょう。

さて左内は、数え年15歳のときに「啓発録」という文を書き、それに基づいて自己成長を心掛けていました。その文の中に、武士としての心構えや、志を立てることの重要性、勉強の大切さ、励まし合える友達の必要性などがまとめられています。

講座では、前半に左内の人生を述べ、後半に「啓発録」を解説します。左内が「啓発録」を書いたのは、今の中学2年生くらいのときです。本講座に、沢山の中学生に参加して頂きたいです。講師が分かり易く話しますから、熱心なお子様なら小学校3年生くらいからでも大丈夫でしょう。皆様のご参加を心からお待ちしております。」

講演会後半の最初には、空手道永深会の門下生(中学1年生4名、小学生6名)による、その場突き・約束組手・棒術などの演武が披露された。子供たちの氣合と見事な演武に、会場は凛とした空気に包まれた。永深会会長の間瀬弘明師範(全空連五段)に、心から感謝御礼申し上げます。

この日は、関東・中部・関西・広島など、全国各地から多くの皆様にご参加頂いた。文明法則史学研究所の服部匡成所長もお越し下さった。

林塾からの参加者は下記の通り。
久野晋作塾士(第3期生、千葉県我孫子市議)
上田光夫塾士(塾頭、5期生、大阪府茨木市議)
水野岳男塾士(7期生、岐阜県各務原市議)
源馬謙太郎塾士(9期生、衆議院議員・静岡3区)
伊藤謙一塾生(12期生、静岡県袋井市議)
森田賢児塾生(12期生、静岡県浜松市で活動中、遠州公開講座司会担当)

◆11月21日(火)、先月の総選挙後、初の国会綜學勉強会で講義。通算29回目の本日の演題は「聖徳太子に学ぶ激動期の政治改革」。

この勉強会の国会議員参加者は、自民・維新・希望・立憲の4党に及び、超党派の集まりとして胸襟を開いて言い合える場となっている。そういう集まりは、国会では本当に希であるという。
立憲民主党からの参加者は、高井崇志氏(衆議院議員・岡山1区)。

国会綜學勉強会の世話人は下記の通り。
衆議院議員 宮下一郎氏(長野5区、伊那谷文明維新塾顧問)
衆議院議員 國場幸之助氏(沖縄1区、林塾5期生・塾祐)
衆議院議員 足立康史氏(大阪9区)
衆議院議員 井出庸生氏(長野3区、国会綜學勉強会事務局)
衆議院議員 源馬謙太郎氏(静岡3区、林塾9期生・塾士)
衆議院議員 杉田水脈氏(比例中国、林塾11期生・塾士補)

また、本日の林塾からの参加者は下記の通り(※上記と重複あり)。
井坂信彦塾士(1期生、前衆議院議員・兵庫1区)
田沼隆志塾士(1期生、元衆議院議員・千葉1区)
伊藤 央塾士(5期生、東京都小平市議)
古賀壮志塾士(5期生、東京都日野市議)
國場幸之助塾祐(5期生、衆議院議員・沖縄1区)
柳毅一郎塾士(8期生、千葉県浦安市議)
高橋浩司塾士(9期生、神奈川県鎌倉市議)
杉田水脈塾士補(11期生、衆議院議員・比例中国)

◆11月22日(水)午前中、松下政経塾同期の加藤康之氏と会談。旧交を温めつつ、今後の交流を約束し合う。

●評論・随筆●

◆いばらない、いじめない、いじけない◆

本当に立派な人は、必ずしも地位が高い人とは限らない。お金持ちであるかどうかも関係ない。

立派な人というのは、世の中に必要とされ、誰かの役に立ち、自分の役割をしっかり果たしている人のことだ。また、そういう志を立てて生きている人のことである。

そして、立派な人は人前でいばらないし、弱い者をいじめないし、くよくよいじけたりしない。偉ぶっていばる大人に、ろくな人間はいない。自分より弱い立場の者をいじめて平気な大人に、尊敬出来る人なんて見たことがない。ひねくれた性格で、いじけてばかりいる大人に、大きな事が成せるはずがない。

いばらない、いじめない、いじけない。いくら頭が優秀で、身体能力が高くても、これらが出来ていないようでは、真に立派な大人になれはしないのだ。素直な心を持っている君たちには、これから真に優れた人物に成長して欲しい。

以上は、昨日の遠州公開講座で小中学生に語った最後の部分なり。真剣な眼差しで、しっかり聞いてくれて本当に嬉しかった。

追記:自分自身の成功しか眼中にない人は本当に困る。自己承認の欲求をどんどんエスカレートさせていき、いつもいばり散らすことになる。いばれば一時は回りが従うので、その“成功体験”が一層いばりを助長させてしまうのだろう。

そして、そういう「いばりたがり屋」は、成功と栄光へのこだわりが強い。その意識は、対極にいる弱い者やダメな者に対して、蔑んだり嫌悪したりする感情を引き起こしていく。そうして、普通なら誰でも持っているはずの慈悲心が覆い隠され、弱者への攻撃心が惹起されてしまうのである。

だが、自分が優位であると思っている間はまだいい。自分が押されているとか、負けたとか、邪険に扱われたなどと感じるやいなや、たちまちいじけたり、すねたりするようにもなる。

そういう人の側にいると本当に大変だ。いばる態度に我慢し、仕方なく合わせていても、そこで収まらないで誰かをいじめ出す。そのいじめを下手に止めようとすれば、今度は一転して卑屈になっていじけてしまう。要するに至極面倒な人である。

どうやら、いばり、いじめ、いじけるのは、ワンセットの性行なのだ。兎に角、自分がそうならないよう戒めたいと思う。