さあ、目を覚まそう!~150年間溜まった5つの歪み

こんばんは。神戸と広島で講義して浜松に戻りました。今日は「彼岸入り」、明明後日は「春分の日」ですね。
今週は、20日(火)が国会綜學勉強会、24日(土)~25日(日)が林塾「政治家天命講座」第13期・西日本合同弥生例会です。

◆林塾出身者の選挙結果です。
◎トップ当選! 2月11日(日)投開票
西村好高塾士(11期生)京都府南丹市議選
◎上位当選! 2月18日(日)投開票
 古賀壮志塾士(5期生)東京都日野市議選

◆林塾出身者の選挙情報です。
☆3月18日(日)告示→25日(日)投開票
 山田英喜塾生(13期生)長野県上田市議選
☆4月10日(火)告示→15日(日)投開票
 川崎泰史塾士(7期生)香川県綾歌郡綾川町議選
☆4月15日(日)告示→22日(日)投開票
 勝井太郎塾士(6期生)奈良県宇陀市議選
☆5月6日(日)告示→13日(日)投開票
 布田拓也塾士(3期生)大阪府泉佐野市議選
☆5月6日(日)告示→13日(日)投開票
 射手矢真之塾祐(11期生)大阪府泉佐野市議選

●日記● 平成30年3月13日~17日

◆3月13日(火)、浜松・東林志塾(日内地孝夫塾頭)で講義。
「論語」講座(1)では、孔子の生きた時代と、「学而第一」の最初のところを解説。『学術維新原理日本』講話(1)では、85年前に出版された同書こそ、今を知り、これからを描くために封印されていた本であることを述べる。林塾から森田賢児塾士補(12期生、浜松市中区で活動中)が参加。

本当に、日本国民の信念を養ってくれる思想哲学が一体どこにあるのかと思う。我が国の思想は明治から歪められ、西欧思想万能となって150年が経過した。『学術維新 原理日本』には、新聞や大学が日本を忘れて根無し草となり、国民精神を汚染していた様子が赤裸々に記されている。

これを読むと、日本は戦後におかしくなったのではなく、既に戦前から偏向状態が生じていたことが、はっきりと見えてくる。

その事実が現在に影響を与えており、明治維新から150年が、終戦から73年が経過した今日、日本国民の信念を養ってくれる思想哲学が一体どこにあるのだろうか。国民は欲望民主主義や拝金膨張資本主義にすっかり覆われてしまい、子供たちはテレビに出る有名人に憧れ、金持ちになりたいということ以外に希望を持たない有り様である。

下記は、昨日の参加者から頂いた感想文だ(40代女性)。
「学術維新原理日本すごく楽しみです。先生の解説が良いのだと思いますが、ものすごく興奮しました。その時代のそういう人が日本の為に熱い思いであったからこそ、日本が続いているのかと思うと、本当に日本は素晴らしいと思いました。自分ではとても読めない論文を解説していただける先生の役割は、すごく大切だと思います」。

このような感想を頂ける講義をしているという自負がある。今後も日本改新のため、一講入魂を貫くのみだ!

☆3月16日(金)、神戸・今啓林綜學会(今井啓介会長)で講義。封印の書『学術維新原理日本』講話の第2回。「総理大臣以下閣僚、代議士の演説・質問に「詩」「言霊」「祝詞」が欲しい」という魂の叫びを述べる。林塾から福丸孝之塾士(1期生、大阪府茨木市議)が参加。

☆3月17日(土)、広島文明維新塾(荻村文規塾頭)で「江戸日本学」の講義。江戸時代の日本人の素晴らしさと、明治維新以来、日本が何を失ったかについて述べる(下記、評論・随筆をご参照下さい)。

林塾から下記2名が参加。
杉原利明塾士(7期生、広島県三次市議)
荻村文規塾士(8期生、広島県廿日市市議)

●評論・随筆●

◆さあ、目を覚まそう!~150年間溜まった5つの歪み◆

今こそ、歴史の大局に立って日本を改新し、新たな世界を創生するときだ。そのためには、明治維新以来150年間溜まった歪みを正さねばならない。その歪みとして、下記5点を挙げておきたい。

1「欧米中心主義という歪み」
西欧から起こった近代文明は、資源と市場を求めて世界中に植民地を獲得した。それは、帝国主義による陣取り合戦そのものであった。21世紀前半の今、陣取り合戦は米中対立に到達し、その延長線上に“文明の衝突”による人類破滅の道が待っている有り様だ。

また、欧米主導のグローバリズムは、世界を西欧化することによって人類の多様性を損ねてしまった。対立闘争を続けてきた欧米覇道文明を超え、非欧米世界が本来持っていた多様な文明を見直し、東西両文明が融合して生かされ合う「共生文明の創造」に向かおうではないか。

2「欲望民主主義という歪み」
「民(たみ)」の一人ひとりに「主(ぬし)」としての責任がある。その自覚が無ければ、民主主義は成り立つまい。

ところが「責任を果たすべき主」である国民は、自分たちは“王様”なのだと錯覚していった。行政は王様の要求を満たすためにあるという、欲望民主主義と化してしまったのだ。それを、勝手主義の自由や悪平等という考え方、義務を怠る権利思想などが後押しした。

今後は、民主は「民本」、自由は「自立」、平等は「公正」、権利は「権理(権利主張の理由や具体的根拠)」、人権は「(命の)尊厳」という意味に受け止め直し、一人ひとりの人格・徳性が高まることを基本とする「高徳国家の建設」に邁進していこう。

3「膨張資本主義という歪み」
資本主義経済の最大の欠陥は、膨張しなければ経済活動が維持出来ないという性(さが)にある。物欲の無限膨張の果てに、一体何が待っているのだろうか。

これまでの膨張資本主義は、常に拡大を求められることで要らぬ摩擦が生まれ、経営者・社員・その家族・業界・地域・環境などの、どこかにしわ寄せが及び、誰かが犠牲とならざるを得なかった。

お金や数字の増大でのみ成功と幸福の度合いを量るという、旧来型拝金資本主義の価値尺度のままでは、希望と元氣のある未来はやって来ない。一日も早く、拝金・拝物主義の経済原理から脱却せねばならない。

そして、それぞれの天分が生かされ、世の中(公)の役に立つことで成長が確認されつつ自分も幸せになるという、進化(心価)型の資(志)本主義、並びに「公益経済の確立」へ、自信を持って堂々と向かおうではないか。

4「東京一極主義という歪み」
明治維新以来150年間、東京などの大都市は、地方の優秀な人財を吸収することで拡大成長してきた。その結果、地方は活力を失って疲弊するばかりとなり、多くの空き地や空き屋が発生した。この際、それらを逆手に取って活用し、従来とは違う価値観や幸福感で生きようとしている若者たちを、都会から地方へ迎える基盤としよう。

また、分都も提案したい。東京は「政都(政務の首都)」、京都(関西圏)は「皇都(皇居のある首都)」というように分都してはどうか。外交であれば、政都で事務レベルの会議を行い、文化の奥座敷である皇都で歓迎式典等を開催するのである。

まず分都を実施し、関西圏に今一度、関東圏に並ぶ繁栄を取り戻す。それは、道州制へ移行する良いきっかけにもなるだろう。道州制の区分だが、歴史や文化、生活圏、水系(大きな河川流域)などを考慮し、例えば瀬戸内海を囲む地域は「瀬戸内海州」、鳥取県や島根県などは「南日本海州」などとしてはどうか。

5「部分対立主義という歪み」
現代文明を発達させた思想は、要素還元主義などの部分観にあった。近代科学も、研究の対象と環境を、部分化・単純化・局在化・専門化することで成立した。

そうした分析志向やシンプルロケイションに基づいた文明が限界を迎えた今、世界が求めるべき思想は、物事の綜合性や互いの関連性を見出し、自然界や人間社会に見られる「複雑な系」を統括的に説明していく全体観だろう。

物質と精神の関係を説明する理論も、一元的な唯物論や観念論、二元的な物心分離論から、物心を一如に捉える一体観へ転換するものと予想する。

国家観においても「搾取する国家」と「搾取される国民」に分けてしまう見方から、国家が持つ歴史や伝統と、国民や民族が果たしてきた努力とを結んでいく考え方へ修正されるものと思う。

物事を細分化し、部分同士を対立的に見ることで理論を構築してきたこれまでの学問・思想に、一体観や全体観を取り入れることによって、世界を大きく把握出来る「真の平和思想」を創造せねばならない。その作業が「学術維新」であり、それを担う学問が「綜學」である。

さあ、目を覚まそう! 150年間の歪みを正すことで日本改新を果たし、世界の危機を救って、大いに人類文明を進化させようではないか。