東日本巨大地震が日本人に突き付けたもの…

皆さん、こんにちは。
西日本各地を回り、6連戦の講義を終えて、昨晩浜松に戻りました。
昨夜の静岡県東部の地震(震度6強)ですが、県西部の浜松は震度3の揺れで被害はありませんでした。

◆あまりにも悲惨な今回の大震災の被害に言葉もありません。起きてはならない原発の爆発・火災事故も発生しました。

今回の大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げ、多くの犠牲になられた方々に衷心よりお悔やみ申し上げます。

今出来る具体的な支援をしたいと、多くの人が思っています。自衛隊車両でなければ被災地に向かえないほど、陸路通行が困難な状況と聞いていましたが、次第に支援物資受け入れのルートが出来てきているようです。

政府や自治体の緊急支援だけでなく、民間ボランティアの浸透力と温もりが必ず必要です。現地の情報によれば、支援の届いていない被災地が沢山あるようです。

何とか被災地に向かおうとしている知人が、綜観の回りにもいます。政府支援などの届かないところや、マスコミが入ろうとしない被災地に行って、目立たない支援をしたいという仲間たちです。

自分は直接行けなくとも、前線部隊の応援として、後方で支援物資を集めたり、カンパを募ったりすることなら出来ます。微力ながら綜學社も、出来ることに取り組んでいます。

◆◆◆東日本巨大地震が日本人に突き付けたもの…◆◆◆

日本人が本来持っていた精神を取り戻そう

こういう動揺の激しいときこそ、「ぶれない信念」を養うために「活学」を学んで欲しいです。武士道や東洋思想など、困難を生き抜くために日本人が指針としてきた学問が大切になります。併せて、今がどういう時代なのかを、大きく掴むための文明論や歴史学も一層重要です。

そして、日本人が本来持っていた助け合いの精神を取り戻しましょう。「お互い様」という支え合いの心、「どうぞお先に」という譲り合いの心、「お陰様で」という感謝の心、「勿体ない」という物を生かす心などがそれです。また、昔の日本人は自然に対する畏敬の念を抱いており、自然の恐さを知っておりました。これも、これから再生させたい精神です。

日本に新しい文明のモデルを起こす

文明交代期は何が起きてもおかしくない時代です。危機の時代を生き抜くための実学を身に付けましょう。健康にいい食事方法、簡単に治療出来る手当て法(東洋医学)、心身を活性化させる呼吸法などが例であり、これらも活学の中に入ります。自分を助け、人を救う「得意技」を身に付けますと、普段は勿論のこと、いざというときに役立つことが出来ます。

厳しい時代に突入した今は、新しい文明の創造に向かって、日本にモデルを起こす創生期でもあります。食糧や水、電気などを、可能な限り自給自足で賄える村をつくるべきときです。被災地を離れて生活しなければならなくなった方々の、特に若者たちには、東京や大阪などに移るのではなく、故郷の中山間地の限界集落などで生活をはじめて頂けないものでしょうか。新文明のモデル村を興して欲しいのです。

原子力に多くを頼らなくても電気が確保されている。海外に依存しなくても、飢えを凌げる食糧が地域で確保される。食や住には、殆どお金がかからない。そういう、本格的な文明転換期に耐えられるムラを各地につくっていくのが、これからの若者の使命でしょう。

過去の延長上に未来はない

政治も、財政も、経済(物欲資本主義)も、地域社会も、教育も、医療も、福祉も、全部が行き詰まっています。地球全体が大変化の中にあり、もはや過去の延長上に未来はありません。今回の大震災をきっかけに生き方を変え、新しい共生文明のモデルを日本に起こすときです。そうでなければ、被災者の皆さんの無念を晴らし、犠牲になられた数多くの方々の死を弔うことは出来ないと思うのです。力を合わせて未来を切り開いてまいりましょう。

◆明日17日(木)は東京です。こういうときだからこそ講義します。

株式会社 経営者JP・ 株式会社ライフスタイルプロデュース共催
経営者のための「人間力養成塾(第2期)一日講話がスタート!
人間力養成塾 第1講 3月17日(木)
織田信長に学ぶ「天下取り」の秘訣
全体を観察し、ゴールから逆算して発想せよ!
http://www.keieisha.jp/seminar……10316.html

広島文明維新塾 3月20日(日)午後1時30分~4時30分 
「逆境を生き抜く東洋の英知・第十二回、佐藤一斎」『言志後録』其の三
西郷・海舟・象山など、幕末志士たち共通の師が教える「処世の実学」
冗談には本心が出ている。60歳からの注意。官僚の心得。評論の注意。他
会場:NPO法人アートサロン広島(代表理事 槙田千鶴枝さん)
参加費:ビジター3000円
電話090・4650・1011(代表世話人 脇晃司さん)

●日記● 平成23年3月10日~3月15日

★☆関西学生大会が開かれる

3月10日(木)、京都で「関西学生大会」を開催(綜學社青年部主催)。大久保信克青年部代表と、三浦有貴事務局長の連日の奮闘準備によって約50名が集まった。

参加者数は目標の6割程度だったが、一校に偏ることなく各大学から集まって貰うことが出来た(神戸大学、大阪大学、関西大学、関西学院大学、京都大学、京都産業大学、立命館大学、同志社大学など)。横のつながりが、これから楽しみである。

林英臣政経塾の塾士たちが、インターンとして育てている大学生を出してくれたのも大きかった(福丸塾士が4名、神谷塾士が8名、畑中塾士が2名、南出塾士が1名)。それぞれ個性派揃いであった。どうも有り難う。

交流会が、これがまた深まりのあるいい会になった。全員が発言者の話に熱心に耳を傾け、無駄口など一切無し。次々手を挙げて登壇し、意見を表明する学生たちの熱意に感動した。日本の将来に大きな希望を持てた一日であった。

★☆岡山駅のアナウンスで大地震を知る

3月11日(金)、岡山大和言葉セミナーで講義。今日は大和言葉(48音)の音義解説の前編。50名を越える参加者の、およそ8割が女性。10分に1回は笑いを取りながら熱弁を振るった。

そして、伊予三島に向かうために岡山駅に入ったところで、アナウンスで東北・関東で大地震が発生したことを知る。

午後7時から、四国中央立志会(代表は株式会社モリオト社長の森実達治さん)の社員セミナーで「二宮尊徳」の1回目を話した。大震災のショックのためだろうか、参加者が多いにも関わらず(60名超)、会場が何ともいえない重苦しい雰囲気に包まれていた。

★☆救国・救民の政治を興さねば…

3月12日(土)、午前中は四国中央立志会・社長セミナーで、「大和言葉の人生観」の総集編を3時間かけて講義。これまで4年間かけて講義してきた、世界観と人生観の総まとめとして、いい締めくくりとなる話が出来たと思う。

講義中に、綜學社でも震災への支援を受け付けたいと述べたところ、早速「クック・チャム」の藤田敏子社長から3万円のカンパを頂いた。感謝合掌。同社は四国・九州を中心に、手作りお総菜のお店を展開している優良企業。東京・京都・大阪・広島にも店舗がある。

午後、綜學社事務所(京都市東山区)に戻って、被災地への支援方法の打ち合わせ。綜學社の三浦事務局長は仙台市出身。実家が被災した。(4日間音信不通だった母親は無事が判明。二人の弟は避難所にいた。弟の嫁の両親と弟の子(生後4ヶ月)は津波に流され死去したもよう)。

与野党が真剣に協力し合わねば、この危機は乗り越えられない。
復興予算も組まなければならないし、総選挙どころではなくなった。

世界中が文明交代期という危機の最中(さなか)にある。とうの昔に、自民だ、民主だ、第3局だなどと言って、政争に明け暮れているときではなくなっていたのだ。気持ちを大きく入れ替えて、救国・救民の政治を興さねばならない。

★☆危機のときこそ、しっかり勉強して中心軸や大局観を養おう!

3月13日(日)、津波被害のあまりの激しさや、福島原発の爆発など、被害状況が明らかになるにつれ言葉を失うばかりだ。

今日は政経倶楽部・福岡県支部3月例会で講義。参加者は震災の影響で半分以下になったが、大分や熊本など遠方からお越しの熱心な皆さんのお陰で、「老子」をしっかり話せた。

学べるチャンスがあるならば、こういう危機のときこそ、しっかり勉強し、ぶれない中心軸や、大局観・全体観を養うべきだ。一体、自分の本分とは何なのか、そもそも何を為すために、これまで研鑽・努力を重ねてきたのか。それを忘れ、ただ慌てているようではいけない。

★☆危機を救い、新文明を創造するための活学が、今一番必要

3月14日(月)、各方面との連絡を取っている内に、神戸へ向かう時間になる。夜、「今啓林会」で佐藤一斎の『言志後録』其の三を話す。講義の最初に、大震災から何を受け止めたらいいのかについて述べた。

3月15日(火)、京都から被災地の支援に向かおうという義人に会い、支援物資について打ち合わせをする。青年部代表の大久保君も加わる。

関東から連絡が入る。東京の17日(木)の講演会、千葉の23日(水)の講演会は、どちらも予定通り開催するとのこと。

法然は源平争乱の中で読書に励み、後に浄土宗を立てて多くの苦しむ人々を救う人物に成長した。福沢諭吉は幕末維新の動乱期の中で講義に努め、沢山の近代日本の指導者を育てた。非力ながら綜観も、危機を救い、新文明を創造するために綜學を説いていこう。