会津盆地には、日本人の純粋な精神が濃縮されている

こんばんは。今朝、大阪で震度6弱の大きな地震が起きました。悲しいことに3人が亡くなられました。一人の小学生と二人のご老人です。心からお悔やみ申し上げます。

交通機関がマヒし、移動中の皆さんは本当に大変だと思います。電気・道路・水道・建物など、被害の対策に当たる方々も、本当にお疲れ様です。くれぐれも気を付けて作業に当たって頂きたいです。

私は昨日、大阪で講義をし、最終の「ひかり号」で浜松に帰りました。今朝の浜松の揺れは震度2でしたが、遠くで大きな地震があったことが分かる揺れ方でした。

☆明後日20日(水)から、会津喜多方で「立志セミナー」がはじまります!

「会津盆地には、日本人の純粋な精神が濃縮されている」

東北の会津盆地に、城下町の会津若松市と、在郷町の喜多方市がある。藩祖が保科正之公(徳川家光の弟)の会津若松には正統派の気風があり、幕府直轄領として代官所の置かれていた喜多方には独立独歩の気位の高さがある。

江戸時代、喜多方は学問が盛んであった。日本陽明学の祖と言われる中江藤樹の思想は、その弟子の淵岡山(ふちこうざん)によって全国に広まるが、最も熱心であったのが喜多方だ。藤樹学を継承しようという向学心と、後世に伝えようという責任感は、今も絶えることなく喜多方の青年たちに受け継がれている。

誠意を尽くすこと教える藤樹学が喜多方人の素養となっているからだろうが、喜多方には土性骨のある人物が次々誕生している。日本のナイチンゲールと呼ばれた瓜生岩子。修養団を創った蓮沼門三。戦中は早期講話を訴えて内外を回り、戦後は国務大臣となってGHQの日本弱体化教育政策に断固反対した林平馬など。彼らの心胆は、飛び抜けた人間愛と祖国愛に満ちていた。

また喜多方は、明治初期の自由民権運動も活発だった。上からの圧力に屈しない芯の強さがあるのだ。

白虎隊の悲劇で知られる会津若松には保科正之公が敷いた滅私報国の精神があり、喜多方には行動哲学としての藤樹学が今も息づいている。若松と喜多方は、互いに相手を心の中で認めつつも、それぞれの「らしさ」を失うまいとしているところが面白い。

まさに会津盆地には、日本人の純粋な精神が濃縮されているのだ。日本に真の地方自立が起こるとき、その動きは間違いなく会津地方から始まるものと思う。

喜多方に、江戸時代の学問の火種が残っていた。会津喜多方学の蘇生は、日本学の蘇生に繋がるに違いない。

※6月20日(木)から偶数月に喜多方市内で、會津聖賢塾主催の立志セミナーがはじまります。初回の演題は「文明法則史学と会津」。講師は林英臣。
お申込は江花圭司さんへ 090・7323・3314

◆来週は神戸で講義があります。
☆今啓林会(神戸)6月25日(月)午後6時半~9時
じっくり味わい、人生の骨格を養う「論語」講座(5)信頼される人物となれば仕事は自ずと与えられる、上に立つ者の態度が大事 他
戦前の日本は思想戦に敗れていた!封印の書『学術維新原理日本』講話(5)医術・医学における人格の復興論、綜合大学に綜合無し、ロシア革命はマルクス
主義の実験、5千年の実験報告が歴史、日本人の立つ大地は日本 他
会場:神戸一宮神社 社務所  参加費:ビジター3000円
電話078・242・3399(今啓パール(株)今井啓介さん)

●日記● 平成30年6月12日~17日

◆6月12日(火)、浜松・東林志塾(日内地孝夫塾頭)で講義。「論語」講座(4)では、動く者ほど動かぬものを持つことの必要性、年齢に応じた成長と心得、介護に必要な敬愛精神などについて話す。

『学術維新原理日本』講話(4)では、日本の神は先祖神であるということ。人格神が世界を造ったという見方は科学によって否定されたが、今度は理性と知性で何でも解明出来るという科学的迷信が起こってしまったということ。

その科学を支えている数学は「1は1に等しい」という自同律で成り立っているが、そもそも数字は「都合上の約束」に過ぎないということ。さらに、その数字を“信仰”しているのが多数決の政治であるということ。

そこで「1は1に等しい」という平等観から、個々の違いに価値を見出す天分尊重の全体観に進化すべきであるということなどを述べる。

林塾から森田賢児塾士補(12期生)が参加。

◆6月16日(土)、孫にせがまれて今夜もお話し。
邪馬台国と卑弥呼の話をし出したら、前に聞いたと一蹴される。そこで、崇神天皇と四道将軍の話に切り替える。大和朝廷時代を起こした崇神天皇は、全国経営のため四人の皇族将軍を各地に派遣した。その全国経営に対して、孫がアドバイスするというストーリーで話した次第。

10秒前まで大きな声で反応していたのに、パタッと寝てしまった。子供は本当に寝付きが良い。

◆6月17日(日)、関西林英臣勉強会で『徒然草』で味わう中世の心を演題に3時間話す。今日は「武芸者の心得と勝負のコツ」という、硬派な内容に集中した!

その例を挙げれば・・・
92段の弓道と集中力。二本目をあてにせず一矢で的を射よと。186段の馬術の極意。馬の個性を掴み、馬具を用意周到に点検せよと。あるいは、184段の執権・北条時頼に倹約を教えた母の話、215段の北条時頼とその部下にみる鎌倉武士の質素な暮らしぶりなど。

決断の心得や指導者の気構えなどを学べる、とても示唆に富んだ講義になったと自負する。林塾から下記3名が参加。次回は8月8日(水)、巨人「空海」。
濱野夕希子塾祐(5期生、関西林英臣勉強会代表)
福丸孝之塾士(1期生、大阪府茨木市議)
畑中政昭塾士(4期生、大阪府高石市議・前議長)