平成維新の下級武士は地方議員の中にいる!

こんばんは。二十四節気「大暑」の今日、国内最高気温が更新されました!
埼玉県熊谷市で41.1度だそうです。浜松も38度、日本は危険な暑さです!

◆来週は四国で講義します。是非ともお運び下さい!

四国中央立志会
☆社長・幹部対象 7月30日(月)午後2時~4時 
『論語』に学ぶ経営者・経営幹部の心得 第20回
☆社員・中堅対象 7月30日(月)午後7時~9時
よく分かる大和言葉 シリーズ講義 第1回
参加費:2000円(初回無料)
会場:両講座とも ホテル グランフォーレ(四国中央市三島朝日)
会場お問い合せ 電話0896・23・3355(ホテル グランフォーレ)

●日記● 平成30年7月19日~21日

◆7月19日(木)、林塾・全国合同例会と国是担当地方議員大会で講義。会場は、吹田市の新大阪江坂東急REIホテル。

午後1時から「安岡正篤の経世帝王学」を演題に、昭和歴代首相が師と仰いだ教えの根本について、午後5時から「国是担当地方議員とは何か」、並びに国是担当地方議員が担う国家150年の計である「新日本創成論」について概要を話す。約210名が参集し、林塾の対外活動のよきスタートを切れた!

パネリストの鈴木英敬氏(三重県知事)と南出賢一氏(大阪府泉大津市長、林塾4期生)は、それぞれ活動事例を述べて下さり、参加者は興味深く聞き入った。また、中田 宏氏(元衆議院議員、元横浜市長)は、国是の必要性をよく捉えて持論を展開され、聴衆をぐいぐい引き込んでいった。

大変暑い中、全国からご参加下さった同志知友の皆さんに、心から感謝御礼申し上げます。何かと不行届な点がありましたことをお詫び致します。

全体を統括した石川 勝塾士(4期生、大阪府吹田市議)や、現場を監督した坂元大輔塾士(4期生、元衆議院議員)、パネルディスカッションのコーディネーターを務めた畑中政昭塾士(4期生、大阪府高石市議・前議長)、さらに合同例会の講座担当者、全ての運営関係者に深く感謝御礼申し上げます。

◆7月20日(金)、林塾全国合同例会二日目。
本日の講師は、上田光夫塾頭(5期生、大阪府吹田市議)。芸術への想い、芸術から見た1万2千年の日本史、芸術と新日本SSのA型文化などについて詳細且つ情熱的に3時間講義してくれた。

◆7月21日(土)、神戸の今啓林綜學会(今井啓介会長)で講義。
じっくり味わい、人生の骨格を養う「論語」講座(6)では、祭祀の心得として「先祖がいるように祭り、神々がいるように祭れ」という孔子の教えを話す。また、何かを確認する際、知らぬフリして質問することの効用についても学ぶ。

それから、戦前の日本は思想戦に敗れていた!封印の書『学術維新原理日本』講話(6)では、日本の風土に適した生活があり、民族・国民の歴史や伝統の違いを忘れてはならないということや、諸悪の根源を正すために学術維新を起こさねばならないということについて述べる。

◆7月22日(日)、元静岡県議会議長・奥之山隆氏「旭日中綬章」受章祝賀会に参加。奥之山氏は大変な人情家で、抜群の人気を誇る名政治家であった。

久し振りに地元の式典に参加し、多くの方々と旧交を温めることが出来た。声を掛けてくれたのは、「遠州公開講座」(東林志塾など主催)実行委員長の内田鉱二氏。

★平成30年度「遠州公開講座」11月25日(日)
開場:午後1時30分
明治維新150年~日本の何がおかしくなったのか?~その5つの歪みを正す
会場:浜松プレスタワー(最上階大ホール)定員200名
参加費:3000円(学生無料)
申込:0538・43・2855(実行委員長・内田鉱二さん)
enshu21@hayashi-hideomi.com

●評論・随筆●

◆平成維新の下級武士は地方議員の中にいる!◆

幕末維新期から明治の近代国家建設期にかけて、変革期の日本を支えたのは、主に下級武士であった。

それまで続いた旧い社会秩序の担い手、すなわち上級武士らは一般に凡庸化し、既得権益を守ることにしか興味を持たなくなっていた。

既得権益を保持しようとする連中の、その一段二段下に属している階層が下級武士であり、彼らこそ変革期の主役であった。

下級武士には、サムライとしてのプライドはあるが、守らねばならない格式が上級武士ほど高くはない。その分、フットワークが良く、新しい国家建設に立ち向かうことが出来たのだ。

橋本左内、吉田松陰、坂本龍馬、勝海舟、西郷隆盛など、多くの志士が下級武士出身者であった。明治の指導者も、桂太郎、小村壽太郎、高橋是清など、下級武士出身者が沢山いた。

では、平成の、21世紀の日本を救う下級武士は、一体どこにいるのか。

今から17年前、私は萩の松下村塾で講義した帰りに「平成維新の下級武士は地方議員の中にいる。可能性を持った地方議員を集めよ、志士政治家を育てよ」という啓示を受けた。

それによって立てた構想が「国是担当地方議員構想」であり、起こした講座が林塾「政治家天命講座」だ。

国是担当地方議員構想を掲げてから満17年が経ち、政治家天命講座を起こしてから13期を迎えた。

何事も簡単に実るということは無い。始めた者には創業責任というものがある。愚直に成功するまで続けるつもりだ。

◆国是を考える:その1◆
☆日本は、国家目標が無くても構わないクニ…

※個人中心主義や横並び民主主義が蔓延した結果でしょうか、国是(国家の大方針)の重要性を理解しない人が増えています。指導者と呼ばれる人たちも、概して見識が小さくなりました。そこで、この根本命題を数回に分けて考えてみます。

国民は、みんな一所懸命生きている。政治家や官僚、経営者も(一部の人を除いて)それぞれ自分の持ち場で努力を重ねている。

なのに、世の中なかなか良くならない。諸問題のツケは溜まる一方で、夢や希望を持てない人が増えている。みんながんばっているのに、どうして上手くいかないのだろうか。

その理由の一つに、「次の日本が見えていない」ということがあるのではないか。国民が共通して仰ぐことの出来る、国家目標なり国是というものが見当たらないと。

一体あなたは、今という時代のどこに立っているのか。これから日本が向かうべき方向に対し、何を担い、どう貢献していくつもりかと問い掛けられたとき、何と答えればいいのだろうか。

その辺りが不明瞭でモヤモヤしているか、または考えるゆとりのないまま、日々目の前の事に追われているのが実際だと思う。真面目な国民ほど、自分という存在が宙に浮いていき、閉塞感に襲われてしまうことになる。

国家目標が無くても構わなかった日本、国是を考えなくても生きてこられた日本人。

今まではそれで良かったが、これからはそうはいかない。国家の大方針を打ち立てる政治が起こされねばならないし、それに向かって一人ひとりが役割を果たしていかねばならないときが来たと思う。

そこで、私は何から始めたか。

◆国是を考える:その2◆
☆幕末志士の多くが下級武士から出た理由

国家目標が無くても構わなかった日本、国是を考えなくても生きてこられた日本人。

このままではいけない。我が師である松下幸之助翁も、国に目標が無いから景気がよくならないと訴えていた。

そこで、私なりに試行錯誤を重ねた結果、志士政治家を育てることによって日本を改新する突破口を開こうと決意するに至る。いかなる社会活動も、政治が動かなければ実を結ばないと考えたからだ。

今の青年たちもそうだろうが、私も若い頃、幕末志士から強い影響を受けた。学生時代に読んだ司馬遼太郎の『龍馬がゆく』や、NHK大河ドラマの「花神」などに惹かれ、そこに登場する坂本龍馬や吉田松陰の生き様に憧れたものだ。

さらに、西郷隆盛や勝海舟、橋本左内、河井継之助らへと関心が広がると、あることに気付いた。それは、幕末志士たちの多くが、下級武士出身者で占められているという事実だ。

そして、疑問が湧いた。龍馬や松陰、西郷や海舟らは、何を学んで志士となったのか。開明的な藩主や、有能な中級・上級武士らも、幕末期にちゃんと活動している。なのに、どうして志士と呼ばれるほどの人物になると、下級武士から出ることになるのかと。

その理由として、二つの事がひらめいた。一つは、武士としての身分は低くとも、朱子学や陽明学、兵学などを学ぶことによって、強固な誇りや使命感があったということだ。下級というのは俸禄が少ないというだけのことであって、学問に劣るわけではなく気迫に後れを取っているわけでもない。どんなに生活が苦しくとも、武士としての矜持や気概は、徳川太平の世の中にあっても代々受け継がれ、全然損なわれなかったのである。

もう一つひらめいた理由は、中級・上級武士に比べて家格が低い分、守らねばならないしがらみが少なく、身軽に活動出来た点だ。藩主や家老のように身分が高いと一々動きが大事(おおごと)になるが、下級武士ならばフットワークよく動けるのである。

身分が高いほど、どうしても現体制を守ることが第一義となる。改善や改良くらいならやれても、刷新や維新となると、その身分が邪魔することになる。幕藩体制を倒さねばならなくなったとき、その役割は必然的に下級武士に託されることになったのだ。

武士としての誇りと使命感、しかし下級であることによる動きの軽快さ。それが龍馬などの志士を生んだというわけである。

では、横並び民主主義の現代にあって“下級武士”はいるのかどうか。いるなら、どこに潜んでいるのか。私の沈思が続いた。→次回へ続く

◆林塾関係者の選挙情報です。人物・識見とも、しっかりしています。
☆10月7日(日)告示→14日(日)投開票
今中真之助塾士(11期生)熊本県宇土市議選
☆10月19日(金)告示→28日(日)投開票
先崎温容塾士(6期生)福島県議会補欠選
☆11月11日(日)告示→18日(日)投開票
岩堀研嗣塾士(6期生)千葉県松戸市議選