国是を考える 明治維新以来、150年間溜まった「5つの歪み」

こんばんは。今夏は、一体いつまで酷暑が続くのでしょうか!

◆昨日は四国中央立志会で、2件・計4時間の講義を務めました。 
社長・幹部対象の『論語』に学ぶ経営者・経営幹部の心得講座(第20回)と、社員・中堅対象の「よく分かる大和言葉」シリーズ講義(第1回)です。

何事に対しても、ただ思うだけではダメで、勉強して新たな知識と見方を入れないと、考え方が偏ったり狭くなったりします。参加者の皆さんは、長年に亘ってよく学ばれており、物事を広く・深く・長く考えられるようになってきました。本当に講師冥利に尽きる思いです。どうも有り難うございます。

◆明日は東京、明後日は米沢で講義します。
☆日本的経営の根本道場!経世志塾(東京)8月1日(水)午後6時~9時
松下幸之助の遺言(4)志を曲げてはならない。人間を知り、世間の味を知って欲しい。使命感を持て! 他
※教本『松下幸之助のめざしたもの』(旧名:松下幸之助遺言集)松下政経塾編
会場:湯島天満宮参集殿 参加費:5000円
お問い合せ→ e-mail: y-matsui@seishin.co.jp
(事務局・松井祐子さん)

☆米沢綜學塾 8月2日(木) 午後6時30分~9時
「松下幸之助塾長の遺言」4回シリーズの第1回~国是を創って欲しい~
松下政経塾設立の「真のねらい」。政治の生産性を上げよ。 他
会場:置賜総合文化センター 後援:米沢市教育委員会
お申込:fax0238-21-4185 mit-a@omn.ne.jp(相田光照)

◆林塾関係者の選挙情報です。人物・識見とも、しっかりしています。
☆10月7日(日)告示→14日(日)投開票
今中真之助塾士(11期生)熊本県宇土市議選
☆10月19日(金)告示→28日(日)投開票
先崎温容塾士(6期生)福島県議会補欠選
☆11月11日(日)告示→18日(日)投開票
岩堀研嗣塾士(6期生)千葉県松戸市議選 

●評論・随筆●

◆好きな人、好きになれない人◆

精一杯、自分を出し切っている人が好きだ。能力を出し惜しみし、楽なほうばかり選ぶ人は好きになれない。

損すると分かっているのに、筋を通して義を守る人が好きだ。いつも得するほうになびき、ブレてばかりいる人は好きになれない。

私心なく天下万民のため、一所懸命生きている人を見ると涙が出てくる。結局、自分が思う通りにやりたいだけの人を見ると情けなくなってしまう。

好きな人はバカになれる人、好きになれないのはバカになれない人、ということか。

◆国是を考える:その6◆
☆明治維新以来、150年間溜まった「5つの歪み」

次に、我が国の歴史から日本の現在位置を考えてみよう。文明法則史学の結論から言えば、間もなく新しい社会秩序が誕生し、日本史の章立てが変わるときにある。

どの国の歴史にも盛衰があり、社会秩序(SS、ソーシャルシステム)の固まりというものがある。一連の政治体制、それを支える経済システム、文化のパターンなどを見ると、社会秩序の存在を認めることが可能となるのだ。

我が国の場合、これまで上古SS(大和朝廷による古墳時代)、古代SS(律令体制による奈良平安時代)、中世SS(前期武家社会である鎌倉室町時代)、近世SS(後期武家社会である織豊徳川時代)、近代SS(近代国家を建設した明治・大正・敗戦までの昭和時代)の5個のSSが展開した。

そして、戦後に復興期の一山があったものの、70年以上に亘って“アメリカ占領下”に置かれていたため、6個目のSSを誕生させられないまま今日に至っている。

そういうことから、如何にして新しいSS(新日本SS)を誕生させるかに国民の悲願があり、国是担当地方議員共通の使命があるということになる。

ところで、「敗戦前の日本に戻ればいい」という意見をよく耳にするが、私の見解はちょっと違う。さらに物差しを長く取って、明治維新以来150年間溜まった歪みというものを的確に認識し、それらを正していかねばならないと考えている。

戦前戦後で区切って終わりとする歴史区分では、見えてこない真実があるのだ。明治維新と共に日本に何が起こり、何が失われてきたかを検証することの必要性を提唱したいわけで、それだけ日本の混迷の根は深いのである。

明治維新以来、150年間溜まった歪みとは何か。その結論を5点(5つの歪み)挙げておこう。

1「欧米中心主義という歪み」~欧米を崇拝し、東洋・日本を卑下する
2「欲望民主主義という歪み」~人民は王様(君主)、横並びの責任者不在国家へ
3「膨張資本主義という歪み」~お金が全て、無限成長の呪縛にはまる
4「東京一極集中という歪み」~地方の優秀な人財はひたすら東京へ
5「部分対立思想という歪み」~部分しか見ない、社会を対立闘争観で見る

これらに、どう対応したらいいのか。5つの歪みに対して、どういう国是を立てればいいのか。そこに、我が国に6個目のSSが誕生するかどうかが掛かっている。いよいよ運命のときがやって来たのだ!
→次回へ続く