言葉を出す前に、もっと大切なものがある

こんばんは。浜松は雨になりました。
今日4月27日は、松下幸之助翁の命日です。

明日は、大阪で政経倶楽部連合会・大阪支部の準備会。
4月30日・5月1日は、綜學社主催の合宿天命講座です(下記ご案内参照)。

言葉を出す前に、もっと大切なものがある

トイレは、どっちだろう。迷って厨房の中にいる年少の板前さんに尋ねたら、全然返事をしてくれません。京都の料理屋のことですが、何度か似たような経験をしました。

愛想が悪いのは、「客との会話は厨房の役割ではない」という考え方からでしょうか。お客様と話していいのは、もっと熟練してからであり、会話はまだ許されていないということだったのかも知れません。

あるいは、板前は料理で勝負するべきであって、言葉で仕事するのは邪道というプロ意識もあるでしょう。言葉で客を喜ばせるのではなく、どこまでも味に徹しようという姿勢です。

料理も、言葉を超えた「体得の道」です。紙に「美味しい料理」と書いただけでは観念に過ぎず、実際に美味しい料理を出さねば何にもなりません。

食べ物で人を満足させ癒すというのは、本当に素晴らしい「技」であり「行」です。青森県に佐藤初女さんという、おむすびで心身を病んだ人を癒し続けている女性がいます。救いを求める人が、全国から初女さんのところへ訪ねて行きます。

言葉を出す前に、もっと大切なものが存在する。言葉以前に、体得によって覚るべき真理がある。初女さんの生き方から、そういうことを教えられました。

そして、それらを掴んだ人が言葉を発したときに、言葉が言霊となって相手の心を打ち、魂を揺さぶることになるのでしょう。政治家も経営者も、義理人情に厚く、苦労を重ねた体得の人であれば、必ず「言霊の達人」となっています。

京都の厨房にいる板前さんに、声を掛けたこちらが間違っていました。彼らからは、声になっていない「料理を通しての言葉」を聞けばいいと気付いた次第です。

さて、4月30日(土)・5月1日(日)は、綜學社の合宿天命講座です。参加者に一日目の夕食と、二日目の昼食をお出ししますが、それぞれ京都の美味しい料理屋さんに仕出しを依頼してあります。

夕食は、木屋町通りの料理屋「きた村」特製の「綜學社弁当」に、玄米おむすびが付きます。“京都の言葉”をじっくり味わって頂けたら幸いです。なお「きた村」は、とても愛想のいいお店です。

◆連載から、ちょっとご紹介!→詳しくは連載をご覧下さい。
自分一人ででもやる、という大高慢と共に、私心の薄さや、聞く耳を持った謙虚さなどが指導者には求められます。将来が楽しみな人物ほど、老子に学んで欲しい所以(ゆえん)です。

●日記● 平成23年4月23日~27日

★☆琉球フォーラムの講演内容を文章化

4月23日(土)、京都綜學講座で文明論(1)文明波動概説と、孔子と『論語』について話す。学生が多くなり、キーパーソンが増えているので、これからに期待したい。

4月24日(日)、午前中は綜學社の役員会議。午後は、30日(土)の合宿講座の補講。合宿冒頭の講義を受けられない参加者のために、事前に開いた次第。

4月26日(火)、日本経営合理化協会が発行している「月刊CD」の収録で東京へ。約70分間、「有事のリーダー学」をテーマに話した。マイクのみが相手の講義は久しぶりで、ちょっと緊張した。

4月27日(水)、今日は松下幸之助翁の命日。先日の琉球フォーラムの講演内容が、月刊誌の特集になるらしい。その原稿の校正を3回行い、本日最終稿をFAXした。講演内容を文章にするのは、講師としても本当に骨の折れる作業なり。