国家を成長させ、もっと立派な社会秩序を創る

こんにちは。早朝、氏神様の蒲神明宮にお参りした後、船越公園で空手道の自主稽古をしました。蒲神明宮は、賀茂真淵が歌会で通った浜松の古社。こんもりした鎮守の杜が、厳かな神域をつくっています。船越公園は、夏に花火が打ち上げられる大きな公園です。林の自宅事務所は、蒲神明宮と船越公園の間にあります。

◆下記は平成31年歌会始の詠進歌です(勿論、入選していません)。
お題「光」
「まめ光 点けては消して 夜を待つ 懐中電灯 父の手みやげ」
幼い頃、父に貰った懐中電灯が、とても嬉しかったことを詠みました。

◆明後日25日(金)は「全国経営者大会」で講演(会場:帝国ホテル)。国家150年の計「新日本創成論」をもとに、日本と日本人の心、ならびに指導者教育の必要性について話します!

【ご案内】「名古屋綜學院 林ゼミ」を開講しました!第2回は、2月2日(土)。演題は「吉田松陰と松下村塾」です。
https://www.facebook.com/event……749916415/

●日記● 平成30年1月20日~21日

◆1月20日(日)、お陰様で満62歳になりました。誕生日は、神々・両親とご先祖・縁ある方々に感謝する日です。

今日は、浜松の古社で氏神様の蒲神明宮(内宮御祭神は天照大御神)に参詣。その後、実家の両親を見舞い、仏壇に祭られている曾祖父母・祖父母に般若心経を上げ、実家の氏神様である諏訪神社にお参りしました。

皆様から沢山のお祝いメッセージを頂戴し、誠に有り難う存じます。小生は、日本改新・日本創成・文明維新に邁進します!どうぞ、これからも宜しくお願いいたします。本日は大寒です。くれぐれもご自愛くださいませ。 綜観 拝

◆1月21日(月)、四国中央立志会で講義。社長・幹部対象セミナーでは現下の世界情勢について、社員・中堅対象セミナーでは「やまとことば入門シリーズ」の第4回を話す。

●評論・随筆●

「今後、国家はどうなりますか?」というご質問を頂きました。あまり上手くまとまっていませんが、思い付くことを書きました。何かご参考になる点があれば幸いです。

◆国家は、やがて無くなるのか…◆

国家はやがて無くなるし、そもそも国家は不要という意見がある。

確かに、グローバリズムやボーダレスなど、国家を超える概念が常識となっている。人やお金、技術・情報が、高速に流通し流動化している今日、もはや国家は旧い枠組になってきた感がある。国家は、やはり消え去る運命にあるのだろうか。

その一方で、国境に築かれる壁は、欧州の難民対策のフェンスや、アメリカ=メキシコ国境の壁などによって、世界的に延長されつつあるという。欧州で盛んな国家主義的ポピュリズム、英国のEU離脱、国益最優先のアメリカファーストなどの現象を見ると、むしろ“国家への関心”は高まっているとも見える。

筆者の結論はこうだ。近代国家の枠組は次第に修正されていくだろうが、国家それ自体は無くなるものではなく、AIなどの進化に対応させつつ、さらに国家の存在価値を高めていくのがいい。

◇国家の考察にも“人間の研究”が必要◇

何事も人間を知らなければ、何が適切かは分からない。人間を知るとは人の心を知ることであり、国家の考察にも“人間の研究”を外すわけにはいかない。

人の心を動かすもの、その第一が欲だ。人間も生命体として、自己と種族を守るための欲望を持っている。食い気や色気がそれで、さらに「群れ気」という、群れを成そうという欲が存在している。どこかの仲間に帰属することで、自己の安全と生活の充実を図ろうとする、仲間意識や帰属意識が群れ気だ(群れ気は筆者の造語)。

その群れ気による「群れ」が、定住して世代を重ねればムラとなる。さらに、ムラが組み合って賑々(にぎにぎ)しく発展すればクニともなる(組む+賑やか=クニ)。

人は群れを成し、協力し合って暮らす。それが自然の姿だ。そうして歴史を重ね、潤いのある固有文化が創造されてきた。

このムラやクニが成り立つ上で発揮される欲が、支配欲と拡大欲だ。即ち、人間は元々群れる存在であり、支配欲や拡大欲が、群れをまとめる求心力となってクニが形成されていくのだと。

そうであれば、無理矢理国家を解体するのではなく、人間が持っている欲心が私利私欲に偏り、低次元化しないよう調整しつつ、より良い国家を創るほうに智恵を使うべきとなる。

解体と言えば、もしもある国家を無くせばどうなるか。いくら酷い政治が行われている国家でも、外から攻撃していっぺんに潰せば、周囲の国家が侵入して来るだけとなり、そこに住む国民はもっと悲惨な目に遭う可能性がある。求心力が消滅して空白が生じれば、たちどころに侵入を許してしまうのが国家の性(さが)なのだ。

◇国家を成長させ、もっと立派な社会秩序を創る◇

国家を超える「人類主権体」が建設され、将来、世界が真に平和になる日が来て欲しいと筆者も願う。世界が一つの国家になれば、現状の国家は不要となり、国家同士の戦争は無くなるかも知れない。だが、よほど人間の意識が高まらなければ、それは不可能だ。

その単一国家は極めて巨大化するだろう。膨大な世界人口を管理せねばならないから、超巨大な政府が必要となり、一人ひとりが常に監視下に置かれ、徹底した法治による恐怖政治が日常化する可能性が高い。

天才的文明学者の村山節先生が確立された文明法則史学では、国家が発達すると社会秩序(ソーシャルシステム=SS)に成長することを明らかにしている。社会秩序は、政治・経済・文化が一続きとなった一山(ひとやま)のことで、一定の要件(人口・領域・主権・経済システム・基底文化・時の運)のもとで誕生する。世界史的な活躍をした国家は、例外なく社会秩序を起こしていた。

文明法則史学の観点からは、国家を無くすのではなく、逆に国家を成長させ、もっと立派な社会秩序を創ることによって、世界の平和と国民の幸福を実現させていくべきという見解になる。

それから、民族共同体も大事だ。固有の文化・歴史・言語・信仰などによって生活しているのが民族で、人間は基本的に民族の中で喜怒哀楽を共にしてきた。民族は、人間幸福の基盤である。

それぞれの民族が育んできた固有の文化・歴史・言語・信仰などに、もっと敬意が表されるべきであり、民族が互いに尊敬し合える世界を起こさねばならない。老子は、少数の人々が暮らす小さな国(小国寡民)が良いと言ったが、その基本となるのが民族という単位だろう。

以上をまとめ、国家は無くすべきではなく、国家を発達させ、より良い社会秩序を創るべきことと、民族の持つ固有文化を、互いに尊敬し合うことの必要性を提唱する。