経営者の辛さの一つは、孤独との闘いにある

こんにちは。
今日は埼玉県行田市で講演します(青年会議所主催)。
「第一義」という硬いテーマにも関わらず、満席が予想される盛況だそうです。

行田青年会議所主催講演会・入場無料
2月22日(水)、受付午後5時半、講演6時~7時20分
「第一義」~歴史から紐解く義と人間力~
・日本人が小粒になった理由、「義」とは何か、正義の基準とは 他
会場:ベルヴィアイトピア 3F シャンボール
埼玉県行田市持田2792-1 電話048・553・3770(代)

◆韓国で綜観の本が出版されました。綜學をベースに、アジアが力を合わせることの必要性などを述べました。タイトルは下記の通りです。

《日本最高指導者達の産室、松下政経塾第1期出身思想家の韓日未来指針!》
「誰が主役になるのか」 著者 林英臣  編訳者 丁載憲

20日から韓国の各書店で販売が始まっています。収録・編集・出版のお世話を下さった、丁載憲さんに心から感謝御礼申し上げます。丁さんは、政経倶楽部連合会・東京例会の熱心なメンバーです。

●日記● 平成24年2月18日~20日

★☆経営者の辛さの一つは、孤独との闘いにある

2月18日(土)、岡山連続セミナーで松下幸之助翁の経営哲学について話す。使用テキストは『実践経営哲学』PHP文庫。参加者は土曜日の夜ながら30名を超え、経営者や事業家も多かった。

最終責任を負っている経営者の辛さの一つは、孤独との闘いにある。淋しさの中にあって、共に喜び、共に涙を流し、共に悲しみ、共に怒ってくれる同志が欲しいのだ。そういう同志としての社員が一人でもいれば、心から救われるのがトップという存在だ。

本日学んだことの中に、「衆知を集める」ことの大切さがあった。「衆知」とは、皆から集められた知恵のことだ。一人の考えだけでは、やはり偏りや不足が生じやすい。見当違いや、思い込みということもある。それを防ぐのが、衆知の力である。

★☆文化が軍人や武士に必要な理由

2月19日(日)、広島文明維新塾で佐藤一斎『言志晩禄』其の二を講義。一斎は、次のような意味のことを述べている。隠遁の心を持たねば政治家にはなれず、文化を理解しなければ武人にはなれない。

隠遁の心とは、立身出世に囚われない超然たる精神のことだ。これがないと人間が薄くなり、いつも名利に心を奪われて右往左往するばかりとなる。それでは、正義に基づいた改革政治なんて出来るはずがない。

では、軍人や武士に文化が必要なのはなぜか。彼らの仕事は、人を傷つけ、命を奪うことにある。戦いの世界は、あまりにも殺伐としていて酷(むご)たらしい。しかし、そこに何らかの美学や美意識が織り込まれることで、ロマンや哀感、あるいは「武士の情け」というものが生まれてくる。

戦争を美化せよと言っているのではない。人殺しを業とする武人にこそ、敵に涙する純粋で美しい心が欲しいと言ったのである。その心が、相手と和する雅量につながるのである。

★☆礼儀作法は、目に見えない甲冑

2月20日(月)、今啓林会(神戸)で、昨日に続いて佐藤一斎『言志晩禄』其の二を講義。一斎は、武士が甲冑(かっちゅう、かぶとやよろい)を身に付けることによって威厳を出すように、文人ならば礼譲を甲冑とすることで辱められることがないようにと諭した。

礼譲とは礼儀正しい謙った態度のことだが、身のこなしや立ち居振る舞い、丁寧な言葉遣いも含まれよう。それらによって、威厳や高級感、冒し難い雰囲気というものが生まれてくる。それが、目に見えない甲冑となって身を守るのである。

ただし、人物としての中身が無いまま、単に礼儀作法で身を固めるというのでは見当違いだ。それでは、虚飾となってしまう。やはり、信念や人生観、哲学・思想といった中心軸を持っていないと、“甲冑”は張りぼてと化して、たちまち剥がれ落ちてしまうことになる。