ユーロ経済の建て直し~緊縮一本槍にNO!

こんにちは。立夏(5日)が過ぎ、日差しが初夏らしくなりました。
気象が変化しているのか、今年は冬から一気に夏に移行した感じですね。

大気も不安定です。一昨日は浜松でも、雹(ひょう)や霰(あられ)が降り、雷鳴が轟き、突風が吹き荒れました。茨城や栃木では竜巻が発生し、大きな被害をもたらし、中学生に犠牲者が出ました。心からお悔やみ申し上げます。

ユーロ経済の建て直し~緊縮一本槍にNO!

フランス大統領選挙では、現職のサルコジ氏が破れ、オランド氏が当選。サルコジ氏は、ドイツのメルケル首相と肩を組み、欧州債務危機の回避を目指して、ユーロ圏の緊縮路線を主導してきました。

しかし、緊縮路線ばかりでは、景気が冷え込み、生活は苦しくなり、雇用が減って失業者が増えます。フランスも約10%の失業者を出しており、大国とはいえ苦しい国の一つです。オランド氏は成長路線や雇用確保を掲げ、フランス国民の不満を吸収して勝利したのです。

ギリシャの総選挙でも、財政規律優先の緊縮策に反対する政党が勢力を伸ばしました。ギリシャは債務不履行(デフォルト)の危機にあります。ユーロ圏などがこれを救おうとしてきましたが、追加支援を受けるためには、財政緊縮策の実行という条件があります。経済が悪化し失業率が21%を超えるギリシャでは、国民はもう我慢の限界に到達したということなのでしょう。

こうして、緊縮一本槍の財政再建によってユーロ経済を建て直そうとしてきた路線に、転換が迫られてきました。路線が益々不安定になって、欧州の財政不安・金融危機が再燃すれば、リーマンショック以上の影響が世界に波及する可能性もあります。

欲望を無限に追求する経済システム~膨張資本主義が限界に到った

では、どうするか。答は財政を安定させつつ、経済成長と雇用確保を成し遂げることです。しかしそれは、頭では誰でも分かっていることです。財政の安定には緊縮策が必要だが、緊縮させると景気は悪くなり失業者が出ます。反対に、財政出動によって経済を成長させ、雇用を増やそうとすると、財政は悪化してしまうのです。

「あちらを立てれば、こちらは立たない」という矛盾が、世界経済を覆っています。これらの現象は、常に右肩上がりでなければ維持出来ないという、欲望を無限に追求する経済システム自体に、転換が求められていることの現れではないでしょうか。膨張資本主義が限界に到ったということです。

その一方で、ドイツはユーロ安の恩恵によって、自動車メーカー各社が過去最高益を更新しています。文明法則史学では、ヨーロッパは「新たな中世期」へ向かうと予想してきました。「新フランク王国」時代の到来であり、その中心はドイツになるという見解です。それは文明法則史学の祖・村山節先生が、かねてより唱えられてきたことです。

経営者・事業家から志士が誕生する!

ただし、膨張資本主義が限界を迎えたからといって、単に清貧に生きればそれでいいなどという、消極的な意見を言いたいのではありません。これまでの人間中心・物質中心・西欧中心に成長を遂げてきた20世紀までの旧文明から、人と自然が融合し、物と心の豊かさが調和し、東洋・日本精神が生かされた共生文明への転換が求められており、それが今であるということを分かって頂きたいのです。

その新文明の要請に応えられる新経済システム(公益経済)の確立に向かって、経営者・事業家から多くの志士が誕生しなければなりません。文明レベルに視点を上げれば、やるべき仕事はいくらでもあるのです。新文明をリードする画期的な発明やシステムが、多くの分野に次々出てきます。

そして、和(ワ・輪)とは何か、幸せ(仕合わせ)とは何か、豊かさ(トミ)とは何か、といった根元的命題がから問われる時代になっています。経営者でありながら同時に哲学思想家でもある。そういう大人物が、どしどし日本から輩出されるでしょう!

◆今日は、浜松の東林志塾で講義します。
東林志塾(浜松)5月8日(火)講義開始は午後7時
昭和の大思想家・パナソニック創業者「経営の神様は、こう語った」
国難の日本。今こそ、松下幸之助塾長の原点に帰ろう!
仕事の意味や内容を知った上で部下に任せよ。
不況は、かつてない革新を生み出すチャンスとなる。 他
※江口克彦著『松下幸之助【随聞録】心はいつもここにある』PHP文庫を使用
会場:21世紀倶楽部(静岡新聞社・静岡放送プレスタワー)
参加費:オブザーバー3000円
電話053・473・5715(事務局・野上孝さん)hm813722@fsinet.or.jp

◆政経倶楽部連合会の、九州支部と大阪支部で綜観が講演します。
一般社団法人・政経倶楽部連合会・九州支部5月例会
日時:5月31日午後5時半~7時半。懇親会は午後7時40分から
テーマ:崩れ去る旧体制と、日本創生の新体制~あなたはどちらに付くのか?
文明の転換は、いよいよ本格化し、政治は大きく揺れ動く。
政経一致して、世界の混迷に耐えられる「新政府」を起こそう。
激動の中、経営者が指針とすべき三綱領とは…。
会場:福新楼
会費:会員3000円 ビジター5000円
連絡先: 九州政経倶楽部 事務局 平島健司さん
〒812-0014 福岡市博多区比恵町2-28
FAX:092-472-8616 TEL:090-8411-0495
http://www.seikei-club.jp   fukuoka@seikei-club.jp

一般社団法人・政経倶楽部連合会・大阪支部5月記念例会(12回目)
日時:5月17日(木)午後6時~8時45分
テーマ:日本改新!「歴史の転換点に起つ・林英臣政経塾」の建設革命
この数年間、政界は群雄割拠。旧体制は、音を立てて壊れていく。
その後、建設革命を担う勢力が台頭。日本改新は、そこから始まる!
パネルディスカッション 林塾・塾士 4名
会場:新大阪ワシントンホテルプラザ 最寄り駅 JR新大阪駅徒歩5分
会費:会員無料 ビジター2000円