日米関係と日中外交、そして自立への道 其の5

「芋エネルギー」が日本を救う

方法は、いろいろある。先日テレビで見たのだが、近畿大学の鈴木高広教授による「芋エネルギー」という技術が研究されている。乾燥させたサツマイモを燃料にした火力発電システムだ。棚を使って立体的に栽培するやり方を考案されており、それを全国の休耕田で実施すれば、電力の自給が十分可能になるという。

芋は、食糧危機にも有効だ。栽培が簡単で連作障害にも強い。食糧とエネルギーの問題を、同時に解決する可能性を持っているのが芋なのだ。

攻め難い国、占領し辛い国と思わせよ

それから、国防の自立について。防衛力の向上では、ハリネズミのようなミサイル防衛網の整備の他、構想段階だが、相手の攻撃システムを無力化させる電磁波兵器(指向性エネルギー兵器)というものがあるらしく、その開発を進めるべきだ。また、国民の士気を高めるために、武道教育を徹底させてはどうか。高校を卒業する頃には、基本的に全員が護身術の有段者となっているというくらいが望ましい。

そうして、外から見て攻め難い国、占領し辛い国と思わせることが大事だ。
開戦してからばかりが勝負ではない。戦う前に勝っておくのが兵法の心得であり、戦わずして勝つのが善の善(最善)なのだ。

食糧の確保、エネルギーの自給、防衛力の自立を中期に取り組むべき課題として挙げたが、短期の後で進めるというのではない。それぞれ今すぐ研究し、速やかに着手すべき政策だ。短期と中期は、同時に進行させねばならない国策である。

日中韓が3国連合して、アジアに王道文明を興す

日本には底力がある。アメリカ経済を支えてきたのも、他ならぬ日本の金融資産であるという。我が国の資金力がアメリカを救い、ひいてはヨーロッパ経済や中国経済をも支えているのなら、実に世界経済はジャパンマネーによって維持されてきたということになる。それは、日本人の真面目さと勤勉さ、国民の絆の強さの賜であろう。

長期の目標であるが、「共生文明の創造」を掲げたい。日本にはアメリカと中国をつなぎ、「アジア太平洋ルネッサンス」を興す役割があるのだ(「亜大鼎和の計」~米・日・中によるアジア太平洋「三分の計」)。

そのためには、日中韓が3国連合して、東アジアに王道文明を興さねばならない。それを願ったのが、勝海舟や孫文であった。そこにアメリカやEUを交え、東西文明の融合進化による共生文明を創造しようではないか。

今、我が国は日本史上最大の国難のときを迎えている。日本と日本人が滅んでしまいかねない危機にあると言える。しかし、最大のピンチは最高のチャンスでもある。新しい文明に向かって、大いに日本を創生するときがきたのである。
アメリカや中国が敬服してくれる国づくりに励めば、きっと道は開かれるに違いない。(終わり)