一丸となる組織作りの心得

全社一丸となって仕事をしたい。一体となって活動出来る会を作りたい。
そのための、何かコツのようなものはないものか。トップに立つ者は、誰もがそれを求めている。だが、現実に組織内に対立が生じ、分裂が起こるのが世の常である。トップの重要な役割に「有機的な組織を作る」ということがあるが、その心得について述べてみよう。

★一丸となる組織作りの心得・その1「理念と指針を確立せよ」
理念は経営における考え方、指針は仕事における動き方を明示したもの。
理念と指針をベースに、社員やメンバーは気持ちを重ね、仕事し活動することになる。仕事は何のためにするのか、我が社の商品やサービスの意義とは、お客様とはどういう存在か、仕事を通して社会にどう役立ちたいのか、社員にどう成長して欲しいのか。会の目的と意味は、など。
荒削りでいいから、これらをもとに、理念(考え方)と指針(動き方)を導き出してみよう。その際、林塾が掲げる国是三綱領「共生文明の創造」「高徳国家の建設」「公益経済の確立」を考慮に入れて頂きたい。

★一丸となる組織作りの心得・その2「焦らず生命体のように育てよ」
生命体の如き一丸となった組織を作れ。そのためには焦らず時間を掛けて、中心軸となる幹部(役員)チームを育てよう。粘土細工の人形は、一個の粘土の固まりから首や手足を伸ばせば良い物が出来る。胴体に首・手足を後から付けるのはダメ。すぐバラバラになる。組織も同じ。いきなり形を作ったら張りぼて。
理念に同調する者を、一人ひとり増やせ。

★一丸となる組織作りの心得・その3「陰陽・循環の原理を生かせ」
叱咤激励するのは陽、労り癒すのが陰。相撲部屋なら厳しい親方は陽、優しい女将さんが陰。トップとナンバー2で陽役・陰役を分担するもよし、トップの一人の人格の中で陰陽両面を場面に応じてこなすも可なり。トップは、もっと感激を表せ!公憤せよ!泣け!ときには弱音もOK。その陰陽の落差とバランスによって、存分に組織を活性化させよ。
また、世の中には好調期(陽期)と停滞期(陰期)、準備期(陰期)と発展期(陽期)による循環がある。陽期は舞い上がらないで蓄積に努め、陰期は落ち込まず次の準備に励もう。

★一丸となる組織作りの心得・その4「能力が高くて自己中心的な者に注意せよ」
組織には、1能力が高くて(智)全体のために(公)働いてくれる者、2能力は低いが(愚)全体のために(公)働いてくれる者、3能力が低くて(愚)自己中心的(私)な者、4能力が高くて(智)自己中心的(私)な者の4タイプがいる。
一番が1の智公タイプであることは論を待たず。問題は2の愚公タイプと4の智私タイプのどちらを重んずるかにあるが、人間通は必ず2を上に置く。
なぜか。それは4のタイプは、組織を急速に発展させる力を持っているが、同時に組織を壊す元凶となるからだ。
多くのトップが、4の智私タイプによって痛い目に遭っている。なぜ智私タイプに心を許してしまうのか。それは実績を上げてくれることと、トップの前では態度が丁寧で智公タイプのふりをすることにある。しかし智私タイプは大抵目下に横柄。そこを見逃すな。
智私タイプに、お金と人事の権限を渡さぬこと。短期プロジェクトのリーダーからが無難。