【時局講話配付資料】平成30年(西暦2018年)綜観 林英臣

◆世界を動かす3つの原理
(1)力の原理(武力)~チャイナは進出に本気。だが、まだ武力で米に敵わない
(2)金の原理(経済力)~チャイナ経済が急成長。だが資本主義自体が限界に来ている
(3)文明の原理~チャイナの野望と欧米の価値観が激突する時代へ入っている ※欧米による普遍的価値~民主主義・自由主義・市場経済・基本的人権・法の支配等

◆平成30年の世界経済~世界同時好況にあり、今年も緩やかな経済成長が続くものと予想
理由~金融緩和による低金利環境、原油価格回復によるエネルギー産業の復調、チャイナ経済の拡大。

それらによる好況下でも賃金が上昇しないのは、経済のグローバル化で海外の安い労働力が活用されるのが一因。物価が上がり難いのは、デジタル化で消費者が安い価格情報を入手出来るのが一因(アマゾンなど)。

◆しかし、世界的な同時好況は嵐の前の静けさかも知れない~21世紀は東西文明の交代期であるということを忘れてはならない

資本主義経済は、ここ3百年の欧米中心世界を支えた経済システムであった(文明サイクルにおける「秋」のSS(社会秩序)を支えた経済システム)。いかなるシステムにも寿命があり、必ず終焉のときを迎える。右肩上がりの物的膨張で維持される社会が限界に到達。

【世界と日本、理想のシナリオ】
☆アメリカ~世界平和を主導しつつ、SS(社会秩序)として衰退し「終了点」に至る
☆欧州~民族大移動が緩和し、静かに文明の中世期へ向かう
☆中東~宗派の違い、民族の違い、国家の違いを超えて和平が進む
☆チャイナ~漢民族が再興し、その余裕から民主化が起こり、王道国家へ進化する
☆北朝鮮~対話路線に移行し、改革解放へ向かう。核開発を止める
☆日本~国是を打ち出し、国家として自立。新日本SSのa点を起こす(2020年代半ば)。2020年に東京オリンピック、同じ頃に第一次憲法改正、2025頃新政府による日本改新へ少子高齢化を乗り越えた日本が、世界のお手本となる日本にやって来る移民や難民が日本に同化し“日本人”となる~日本語教育がカギ
☆東アジア~日・中・台・韓・ASEAN諸国・インドが連携して新アジア文明を創造※安倍首相が発案した「自由で開かれたインド太平洋」が有効に進む

☆環境~温暖化が収まり、異常気象が沈静化。EVの普及によって石油消費が減る☆経済~世界的に公益志本主義へ転換。日本に増加している相続未登記の土地や空き屋が、土地家屋を持たないがヤル気はあるという者に譲渡され、新しい社会の可能性を生む→一種の「班田収授」に当たり、それによる平等化はSS誕生時に見られる現象となる

【世界と日本、問題のシナリオ】
★アメリカ~トランプ大統領の発言と政策で、世界が混乱状態へ
★欧州~民族大移動が激化し、殺戮・略奪・暴行が各地で発生。所得・資産格差が一層拡大
★中東~シーア派対スンニ派、イラン対サウジといった対立関係がある中へ、
★アメリカがエルサレムを首都に認定し、イスラエル対パレスチナなどの対立が激化。益々世界の火薬庫と化し、その結果、欧州への難民が増えていく(民族大移動の激化)
★チャイナ~アメリカからチャイナへ覇権の移行が急速に進み、日本は取り残されていく※チャイナ経済に頼らなければ世界経済が回らないという現実がある
★北朝鮮~アメリカが攻撃し体制崩壊。米・中・露・韓が駐屯。難民が発生
★日本~アメリカの後ろ盾を失い、チャイナの属国へ。国柄と伝統文化が消滅していく
★環境~温暖化と異常気象、それに伴う食糧危機が発生。人口増が飢餓に拍車を掛ける
★経済~物欲膨張資本主義が最終段階に達し、世界経済がドミノ倒しで崩壊
★AI~人工知能に頼り過ぎて人間が痴呆化。AIにしか心を許せなくなる人間が増える
★雇用~現在は人手不足だが10年後には雇用減少へ。労働生産性がなかなか高まらない

◆南シナ海進出など、チャイナは文明交代期の膨張国家になった。今後どの型となるか?一定の秩序のもとに進軍した「モンゴル軍の大征服」型となるか、あるいは無秩序に各地を荒らした「ゲルマン民族の大移動」型となるか。巧く統治され、AIIBや一帯一路構想が進み、チャイナ型の成長が続けば前者となる。もしも何らかの原因で内部分裂が発生し、人民解放軍が暴発すれば、後者となって難民(武装難民)を大発生させる元となる。

日本は内向きとなり、本当に世界から取り残されているのか~見極めが必要既に世界は、自国ファーストを選択しているのではあるまいか?2050年を越えるまでは、じっと我慢する家康の忍耐力も欲しい時期なのでは?企業や家計が投資や借金に慎重なのは本当に悪いことばかりなのか。世界の動揺によって円高が再燃し、日本経済が悪化するリスクを想定して慎重になっているのではないのか?

◆林の15年前頃の予測
「2010年頃日本社会は底を打つが、2020年頃復活の心理が起こる」東京オリンピック、譲位と改元、現憲法初の改正・施行などと相俟って、日本に新しい社会心理(SSのA型文化とその精神)が起こる。その気運に乗れば日本は甦る!

◆個人としての対策
(1)世界を見渡し(文明法則史学)、日本を知り(大和言葉)、綜合的に学習(綜學)
(2)国是三綱領(3つの基本精神)を常に意識し、仕事や活動、生活の理念とする
  一「共生文明の創造」→欧米中心の「文明の原理」を超え、次に来る文明モデルを創造
  二「高徳国家の建設」→武力中心の「力の原理」を超え、徳力の高いモデル国家を建設
  三「公益経済の確立」→拡大膨張の「金の原理」を超え、公得私損(公益に立てば得をし、私益ばかりでは結局損をする)のモデル経済を確立
(3)仕事や活動におけるリスク分散を図る(AがダメでもBとCがあるから大丈夫)
(4)得意技を持ち、独自性を磨く→掛け替えの無い人物となり、同志やファンを増やす
  ※飲食・運輸・建設等で人手不足が起こっているが、AI化で労働代替が進み、人余りとなる職種が増える。人間にしか出来ないこと、自分にしか出来ないことを大切に
(5)自分から広がる互恵関係を伸ばし、生かし合い助け合える仲間を増やす
  オマケ:巧い話に注意する~楽をしようと思わないこと