No.88 連続性の高い国は、人を幸せにする国

登場する神々の名は全て大和言葉

バランスを取るには時間や空間を考慮することが大切で、場・質・量・時などが合っているかどうかを考えよということの続きです。時においては、過去を生かし、未来を創造するものであるかどうかという点が重要です。

先人が大切にしてきたものを、どれだけ受け継いでいるか。伝統精神や伝統文化を継承する母体である「文化生態系」が、しっかりしているほど過去(マヘ)と現代(イマ)のバランスが高まります。従って、正しい国柄ということになります。神話が否定され、伝統が損なわれ、基底文化が薄くなった状態が、国として正しい姿であるとは到底思えません。

日本は、神話と信仰と言語と国民が一致するタテイトの国です。古事記や日本書紀などの神話、そこに登場する神々、そのご神名。それらは大和言葉で伝えられてきました(日本書紀は漢文ですが、訓読みされていれば大和言葉になります)。天之御中主神(アマノミナカヌシノカミ)や天照大御神(アマテラスオホミカミ)など、登場する神々の名は全て大和言葉です。

先祖や先人から伝わる、目には見えない息づかいというものがある

そして、日本人は縄文時代の昔から、民族としてのチスヂ(血筋)を保ってきました。弥生時代以降、大陸や朝鮮半島から渡来した人々がおりましたが、日本人の祖型を変えてしまうほどではありませんでした。国民の元型は縄文以前にあり、そのことは言語(大和言葉)が連続していることからも明白です。

中国のような革命の国、民族交代の国と違い、日本は本当に連続性の強い国です。時間軸が大変長いのです。

その時間軸は、未来に対しても伸ばす必要があります。そうすれば、バランスはもっと高くなります。過去と現代のバランスに続く、現代(イマ)と将来(ノチ)のバランスです。我々は、将来世代に対して素晴らしい国を残していかねばならないのです。

時間軸は長いほど、そこに暮らす国民の幸福度を高めます。先祖や先人から伝わる、目には見えない息づかいというものがあります。それがびんびん伝わってくるほど、今を生きる我々は元氣になります。また、子孫や後進に夢や希望を託せるほど、目の前の苦労を乗り越えていく力が湧いてきます。
連続性の高い国は、人を幸せにする国であるというわけです。(続く)