No.142 現代文明は、まさにマガツヒ文明

◇マガツヒも集めると大きな力になる◇

マガツヒも集めると大きな力になります。エネルギーが強まり、それを使って高い地位に就いたり、金儲けが出来たりします。「有名人になって何でも手に入れたい」、「金持ちになって羨ましがられたい」と強く願えば、その熱意によってマガツヒが引き寄せられ、願望が実現して栄えてしまうのです。一時的で永続性に乏しいとしても、力があれば願いは“物理的に”叶うものです。

但し、マガツヒが強く働いている場合、日常的に対立・闘争が激しく、何かと回りに被害や迷惑が及ぶことになります。一人のカリスマ的指導者や、一部の幹部だけが利益を独占しているような体制や活動などがそうです。「どうもこの組織は独裁的で、参加者が犠牲にされているな」と感じる場合、マガツヒが主になっている可能性が高いので注意しましょう。

◇マガツヒに覆われた人、ナホヒを基本とする人◇

それは、リーダー層の人間性を見れば分かります。権力欲が旺盛で自己中心的、命令好きで強制してばかり、目立ちたがり屋で売名的、闘争欲が大きくて対立的、物欲に満ちていて拝金的、嫉妬心が強くて排他的、我が儘で思いやりに乏しい、思い通りにならないとすぐ怒る。これらのタイプがマガツヒに覆われた人の特徴と言えます。

そして、この逆がナホヒを基本とする人の性格ということになります。権力は方便(手段)として用いるのみで自分(自利)のためには使わない、方針は示すが(可能な限り)自発性を重んずる、力量を超えてまで敢えて知られよう(広めよう)としない、和を願い互恵的、物欲が薄くて金銭に左右されない、仲間の活躍を喜べる器量がある、慈悲の心で相手を思う、つまらないことでいちいち腹を立てないなど。こういう人が動かしている集まりなら、年輪のように広がり、永続的に成長する組織となるはずです。

世界の現状を見ると、ナホヒよりもマガツヒが優勢であると感じられてなりません。環境破壊で異常気象が常態化し、大国覇権主義で国際政治が混乱し、欲望民主主義で財政が破綻状態となり、略奪膨張資本主義で(旧来の)経済が終焉を迎え、拝金個人主義で人間性がダメになっています。

現代文明は、まさにマガツヒ文明です。これを共生文明に進化させるためには、ナホヒをもっと優勢にさせなければなりません。(続く)