No.5 第2章 大日本主義の確立(日本人として生きることの決意)

前章で述べた通り、個人も国家も優秀(ゆうしゅう)になるには、しっかりした主義を持ち、ぐらぐら揺れることのない不動の方針を立てねばなりません。

ところが、我が国の思想界(考え方の世界)は混沌(こんとん、はっきりしないようす)としていて、これからどこへ行こうとしているのか全然分かりません。国家を支える大思想の、その本流(ほんりゅう)が確立していないのであり、これ以上の国家の大患(とても心配な病気)はありません。

もしも国家の考え方の本流がしっかり定まっていれば、すべての血管(けっかん)の血液が心臓に集まってくるように、国民それぞれの思想は皆本流に注がれ、国の勢いが盛んになって進展するはずです。

そういうことから、「日本はこれからどう進むべきか」という大方針、つまり大日本主義の確立が、我が国にとって一番急がねばならない課題(かだい)となっています。大日本主義というのは、日本の原点(げんてん、大本)に根ざした生き方を大方針とする考え方のことです。立ち位置を日本におきながら前に進んでいくわけです。

日本とは、いかなる国か。日本の良いところは何か。それを生かすには、どうしたらいいのか。そして、自分は日本人として何を成すべきか。大日本主義によってそれらがはっきりすれば、一人ひとりの生き方が定まってきます。国家は発展し、国民も心豊かになるでしょう。

では、大日本主義とはどういうものか、またどうあるべきかについて、3つに分けて説明します。(続く)