No.6 大日本主義は、日本に限定された考え方ではない

1.大日本主義は、日本に限定された考え方ではない

大日本主義は、全ての日本人に共通する主義(考え方)でなければなりません。それによって進めば、国家も国民も共に栄えていくのが大日本主義です。日本主義である以上、まず日本を大事にし、日本人であることを大切にすることから始めます。

と同時に、注意しておきたいことがあります。日本を大事にし、日本人であることを大切にするといっても、外国の利益(りえき)を無視し、自分たちだけ豊かになればいいという狭(せま)い考え方ではないということです。

ある善良(ぜんりょう)な一家があって、その家では家族をとても大事にしています。我が家の幸せを第一に生きているのですが、だからといって他の家に損害(そんがい)を与えることはありません。自分の家も他人の家も、共に幸福でありたいと願っているのが善良な一家です。

それと同じで、日本を第一に考えることと、他国に害を及ぼすことは一緒(いっしょ)ではありません。むしろ日本を尊ぶ(たっとぶ)からこそ、他国のことも大切にしたくなるはずです。

ところが、あらかじめ敵を仮想(かそう)し、想定(そうてい)した敵への対策(たいさく)を国の基本方針におき、国民の気持ちを敵に集中(しゅうちゅう)させようとするやり方があります。

これは「敵本主義(てきほんしゅぎ)」という、わがままで全然(ぜんぜん)よくない考え方です。もしも友達(ともだち)の誰かが「おまえは敵だ」と言ってきて、みんなから悪者扱い(わるものあつかい)されたらいやでしょう。日本には、そういう悪い考え方が決してあってはなりません。

一国や一民族、一国民のみの繁栄(はんえい、よく栄えること)に限定(げんてい)された主義は、世界からなくさねばなりません。人類全体の幸福から考えたら、よくないことがすぐわかるはずです。

こうして大日本主義は、日本国の発展と他国の繁栄を両立(りょうりつ)させていくものです。日本があるから他国が繁栄し、他国のお陰で日本も発展するという考え方が大日本主義なのです。(続く)