No.30 大人物ほど、小さい事がきちんとしている

確実(正確な太陽をお手本に、信用される人になろう)

どれほど精巧(せいこう)な時計であっても、僅(わず)かながら進みや遅れが生じます。少しも間違いがなくて正確なものを探すとすれば、一番は太陽でしょう。時計が示す時刻を疑うことがあっても、太陽の日の出や日の入りが、今日もきちんと行われるかどうかを疑う人はおりません。

私たちも太陽のような確実性を持つことができたなら、必ず周囲の人々から信用されるようになります。もしも信頼が薄いとすれば、それは確実性が薄いということです。太陽をお手本に、信用される人になりましょう。

林英臣の補足:昔の時計は、すべてゼンマイで動く機械式時計でした。機械式ですから、どうしてもくるいが生じます。正確な電波時計が、まだなかった時代の話であることをご理解ください。

さて、どうすれば人間としての信頼性が高まるでしょうか。それには、小さい事を疎(おろそ)かにしないよう努めることが大切です。小さな約束を果たしているかどうか、決められた時間を守っているかどうか、今やるべきことをちゃんと行っているかどうかについて、我が身を冷静に振り返ってみましょう。

大人物ほど、実は小さい事がきちんとしています。口では大きい事を言いながら、小さい事がいいかげん。そういう人は信頼されませんから、何事も上手くいかなくなります。

勤勉(勉強や仕事に熱心に励めば幸福になる)

勉強や仕事に熱心に励むことを勤勉(きんべん)といいます。勤勉も、人が守るべき心がけです。そのお手本は、どんな人を探すよりも、太陽に求めるのが一番です。太陽は一瞬(いっしゅん)たりとも休むことなく、本当に勤勉に働いております。

もしも怠け心(なまけごころ)が起こったときは、太陽の偉大な活動を思い起こして、己(おのれ)を奮(ふる)い立たせましょう。そうすれば、緩んだ心が引き締まり、怠けた態度は勤勉となって、人生を幸福に導けることになるはずです。(続く)