我が国が世界をリードできる国ならば、日本の何が優れているのか?

第9章 大日本の優越(だいにほんのゆうえつ、日本の何が優れているのか)

人に何かを教え、正しい方向に導くことを指導(しどう)といいます。指導するにあたって大事なことは、指導内容が本物であるということです。本物でなければ、確信(かくしん、しっかりと信じること)が生まれず、確信がなければ堂々(どうどう)と指導することができません。

この本では、日本の使命が世界遍照(せかいへんじょう、世界を分け隔てなく照らすこと)にあるとし、そのために地上(ちじょう)に皇道(こうどう、日本の和の道)を広げるべきことを唱えてきました。でもそれは、できもしないのに大げさな言葉を言っているだけの大言壮語(たいげんそうご)ではないのか、あるいはどの国民も当たり前に語る「お国自慢(おくにじまん、自分の国を自慢すること)」にすぎないのではないのかという疑問がわいてきます。

日本は、本当に世界人類を指導できる国なのでしょうか。使命のある国というならば、それを確信させてくれる優れた内容が、ちゃんと備わっているのでしょうか。感情に左右されることなく冷静(れいせい)になって、そこを公平に客観視(きゃっかんし)しなければなりません。

1 国家的優越(こっかてきゆうえつ、国家として優れているところ)

◆自然に開け、中心のもとに一つにまとまり続けてきた皇道国家

「建国について」
日本は諸外国と違い、武力による覇道(はどう)で建てられた国ではありません。自然に開け、中心のもとに一つにまとまり続けてきた皇道国家なのです。このことは世界史を調べても、あり得ない事実であり、他の国には見られない日本国の優れたところです。この連続性は長い年数のかかることですから、諸外国が簡単(かんたん)にまねできるものではありません。

林英臣の補足:日本は、神話・信仰・言語・国民が一つにつながる国です。『古事記』や『日本書紀』に書かれている神話と、そこに登場する神々への信仰が今もつながっています。そして、神話は大和言葉という古来の日本語で記されています。また、太古の人々と現代の私たちは、チスヂ(ちすじ、血筋のこと)として連続しています。

すなわち、神話と信仰と言語と国民が一致(いっち、一つにまとまること)する国が日本なのです。その一致の中心が皇位にあることは言うまでもありません。そういう国は、今では日本のみとなりました。

こうして、とても古い成り立ちを持っているのが日本です。古いから、はっきりした建国のときが分かりません。とにかくさかのぼれば、日本の原点は天照大御神や神武天皇に至ります。このような古い昔に、自然に国が起こったことを「肇国(ちょうこく)」と言います。(続く)