No.81 国民や民族の優秀性は、その精神で決まる

2 民族的優越(みんぞくてきゆうえつ、日本民族の素晴らしさ)

人類には人種(じんしゅ)の違いがあり、白人・黒人・黄色人などに分けられます。白人は肌の色で優劣が決まっていると考え、白人が一番優秀であるとしてきました。しかし、その考えは根本的に誤っております。

肌の色は優劣を決めるものではなく、一つの特色に過ぎません。我々が人種や民族の優秀性を認めるとすれば、その根拠(こんきょ)は色や形ではなく精神にあります。

もしも反逆的(はんぎゃくてき、逆らって従わないようす)であり、残酷(ざんこく)でもあり、天地自然への畏敬の念(いけいのねん、おそれて敬う心)が薄い。その上、極めて利己的で、闘争的で、侵略的であるとすれば、どれほど能力が高くても優秀であるとは言えません。

優秀性は、誰かのために奉仕(ほうし)し、何かのために役立ち、ときに自分が損をしても構わないという気持ちで取り組んでいる人たちに対してこそ認めるべきでしょう。その点、日本民族は本当に優れています。

我が国は建国以来、まだ一度も外国から侵略されたことがありません(大東亜戦争敗戦によるアメリカの占領は、この本が書かれた先のことです)。しっかりと金甌無欠(きんおうむけつ、傷のない黄金のかめのように完全で欠点のないこと)の国体を維持し、その素晴らしさを世の中に向かって明示してきました。

そのようにできるのは、国民の一致結合する力が強烈(きょうれつ)だからです。国民の体の中に、身を挺(てい)して公のために奉仕しようという至誠(しせい、最高のまこと)の精神が流れているのです。

もしも国家に重大なことが起こったときは、日本人はそれまで個人的に進めていたことを中断し、私心(ししん)を捨てて国家の大方針に従うよう努力してきました。そこに、大変なときほど、大きな力を発揮(はっき)できる理由があるのです。(続く)