No.85 この二つの理由によって、日本は必ず世界に雄飛することになるだろう

日本列島が民族を養う場所として最善(さいぜん、最もよいこと)であったのは、決して昔の話ではありません。今後も日本は大使命を果たす上で、最も素晴らしい場所なのです。

現実に東西の文明(東洋文明と西洋文明)は、我が国によって融合(ゆうごう、合わさって一つになること)されつつあります。今や世界の潮流(ちょうりゅう、時代の傾向)は、太平洋を舞台に日本を中心として形成されつつあります。

明治24年~25年頃、英国の新聞「デイリー・テレグラフ」主筆(しゅひつ、論説の総責任者)のアーノルド氏が、日本を賞賛(しょうさん)した記事を出しました。その中に次のように書かれています。

「ああ、中心に皇位(こうい、天皇の位)が連綿(れんめん、綿が長く連なるようす)として続く、万世一系(ばんせいいっけい、いつまでも一つの血筋が続くようす)の天皇が存在し、国は太平洋の中に位置する東洋の優美(ゆうび)な君主国(くんしゅこく)の外観(がいかん、外から見たようす)と地勢(ちせい、国土のようす)は、もしも金銀や宝物で買い取れるものならば、英国民は世界に持っている富の全部を差し出しても、購入(こうにゅう)することをためらってはならない。

近い将来(しょうらい)、世界商業の中心となるのは太平洋に位置する日本だ。もしも領土を交換してもらえるなら、英国民は世界に優れた英国の領土と入れ換えることに遠慮(えんりょ)してはいけない。

世界中が敬い慕ってやまない万世一系の皇統があり、これから繁栄する太平洋経済を掌握(しょうあく、手の中に握ること)できる好位置(こういち)を占めるのが日本だ。この二つの理由によって、日本は必ず世界に雄飛(ゆうひ)することになるだろう。」

もちろん経済の発展だけではありません。日本は精神文明においても、世界の中心になるべき国です。

大正天皇が踐祚(せんそ、天皇の位につくこと)されたときの詔勅(しょうちょく、天皇のお言葉)にもありましたように、日本の国是(こくぜ、国家のあり方や目的)は、すべての方面において毎日新たになるところにあります。日々新しく進歩するのが日本国なのです。

この積極的な精神を軸とし、最も素晴らしい場所である日本列島からしっかり立ち上って、常に新しい氣(き、エネルギーのこと)を世界中に送り出し、混濁(こんだく、汚れたり濁ったりしているようす)した世の中を清浄(せいじょう、清らかでけがれのないこと)にしなければなりません。(続く)