No.88 個人主義と国家主義は一つにつながっている

第10章 結論(けつろん、むすびのことば)
ここまでの解説(かいせつ)で、大日本主義の内容をお分かりいただけたことと思います。日本に立ち位置を定め、日本人であることを深く自覚し、そこから世界に目を向けて生きていくのが大日本主義です。

すでに皆さんは、日本国の優れた点を知りました。そうであれば、ますます学ぶべきことを学びましょう。迷うことなく大日本主義を握りしめ、その一筋(ひとすじ)の道に突入し前進あるのみです。

1 個人と国家(こじんとこっか)
個人を大切にする個人主義が善(よ)いとか悪いとか、国家を重んじる国家主義が善いとか悪いとか、いろいろな意見があるのですが、あれこれ議論しても結局(けっきょく)ムダになります。なぜなら、それらの長所を採(と)れば善となり、短所を採れば悪となるからです。

また、個人主義だけで生きようとしたり、国家主義だけを尊いとしたりするのは、どちらも愚かなことです。冷静(れいせい)に考えれば、個人を離れて国家はなく、国家を離れて個人はないということに気づくはずです。これを人体にたとえれば、ちょうど細胞と全身の関係にあたります。個々(ここ)の細胞がなければ全身は成り立たず、まとまった全身がなければ細胞は存在できません。

個人主義と国家主義は、どちらも英国(えいこく、イギリス)が本場です。英国民は、個人主義や国家主義の、どちらか一方に偏(かたよ)るということがありません。個人主義は国家主義につながり、国家主義は個人主義を支えているのです。

注意して欲しいことですが、正しい意味の個人主義と単なる利己主義は違います。利己主義は、ただ自分の都合(つごう)と利益ばかりを求めているにすぎません。それに対して正しい個人主義は、国家社会の一員としての個人が、立派になって自立するよう促(うなが)します。従って、個人主義は国家主義に一致することになるのです。(続く)