No.99 ロシア帝国崩壊後、その侵略主義はますます旺盛に

次にロシアはどうでしょうか。ロシア帝国(ロマノフ朝)は、すでに崩壊しました。しかし、露国の侵略主義は、ますます旺盛になっています。各地に大計画が進められ、中央アジアを支配し、外蒙古(現在のモンゴル国に相当)も圏内に入ってきました。さらに全支那を赤化(共産主義化)して東洋を攪乱(かくらん)し、やがてロシア人の手によって統一しようとしています。

すなわち、モスクワを中心とした汎スラブ主義(ロシアによる南下政策の思想)が展開され、今やその第2期に入っているのです。

世界の実情は、まったくこの通りです。翻って我が国の情勢を見ますと、国民の考え方が浅くなっているためか、侵略的な帝国主義を日本の主義であるかのように誤解し、自分から濡れ衣を着て得意になったり、帝国主義を論じる事が新しくて立派なことだと思ったり、あるいは帝国主義に関する文字や言葉に簡単にごまかされて驚いたりしています。また、「昔は良かった」と過去を誇り、むやみに将来を悲観する人もいます。

それから、外から強盗が日本を狙っているのを知らないまま、内では国民同士で争っています。放火犯人が火を付けようとしているのに、内では油を用意している有り様です。

その原因は、外来思想を歓迎しすぎて、いわゆる舶来品崇拝病になっているところにあります。西洋から入ってくる思想が万能だと思って、「帝国主義批判」をそのまま日本に当てはめているところが問題なのです。(続く)