その16 第2章 人生を「種」「根」「幹」「枝葉」に置き換えてみる

◆綜學の志士育成法~原点・大局・本氣・徹底◆

◇大木のように、ぶれることのない立志大成を!◇

第一章で「綜學とは何か」について、筆者の生い立ちを紹介しながら述べました。もう一度復習しますが、綜學は文明論・日本学・東洋学などを柱とする綜合学問のことで、「知」「情」「意」に分けられます。

知は文明論です。「東西文明は800年毎に周期交代する」という事実を明らかにした文明法則史学によって、現代人に必要な大局観を身に付けます。情は日本学です。神話と大和言葉から、日本人としての感性と情愛を養います。意は東洋思想や武士道で、それらによって本氣の覚悟を据えてまいります。

既に述べたように、現代文明が抱える危機や諸問題は、その多くが部分観による弊害が元になっております。細分化や専門化によって、つながりや関わり合いを失い、全体にとってどうなのかを忘れ、個々バラバラに私利私欲を追求し過ぎたのです。

これを変えるのが綜學です。綜學の「綜」には、「原点から伸び広がる」という意味があります。混迷する日本を変え、行き詰まった世界を救うための、綜合学問が綜學なのです。

続く第2章では、綜學による志士育成の手法である「原点・大局・本氣・徹底」(略して原大本徹)について解説します。原大本徹は、一人ひとりの人生を「種」「根」「幹」「枝葉」に置き換えることで、どっしりした大木のように、ぶれることなく立志大成を実らせて頂くための手法です。

林塾「政治家天命講座」の弟子の中から、この手法を広める者が増えてきましたので、どこかでお聞きになったことがあるかも知れません。昨今では、人間教育最良のメソッドという評価も頂いています。

原点・大局・本氣・徹底を、まず簡潔に説明致します。下記の言葉は、綜學社「五誓」のからの抜粋です。

一、原点確立の事
人生の種であり、あらゆる成長の元になるのが原点だ。何のため誰のために生きるのか、素志をしっかり確立せよ。重要な決断や判断も、最後は原点から導かれるのである。

二、大局観察の事
人生の根であり、我が事と思う器量の広がりが大局だ。あらゆる対立は、部分観が元となっている。常に全体から観て正しいかどうかを考えよう。

三、本氣集中の事
 人生の幹を、天に向かって真っ直ぐ立てよ。どれほど知識や能力が高くとも、本氣の人には敵わない。最高の熱意を燃やし、それを志として一つの幹に集中させよう。

四、徹底継続の事
 一度はじめたら、枝葉が繁るまで徹底し、諦めることなく続けよ。知恵を使い工夫を怠るな。大きな成功の要諦は、小さな事を成功するまで積み重ねるところにあるのである。

これら原大本徹は、私の中で次第に整っていき、15年ほど前に一通りまとまりました。大木に置き換える説明は、会津で開催していた小学校高学年から中学生くらいを対象にする「ワクワク青春立志セミナー」の中で浮かんだものです。(なお「原点・大局・本氣・徹底(原大本徹)」は商標登録をしています)。(続く)