その48 文明交代期は1975年頃から始まり、2075年頃まで続く

民族大移動は、既にヨーロッパ広域で発生しています。中東や北アフリカからの難民流入です。

ヨーロッパ諸国は人道的な見地から難民を受け入れてきましたが、もはや限界に近付いており、制限する方向への転換を余儀なくされています。中東の不安定さと、中東に対するアメリカの指導力低下などを考えると、今後もヨーロッパへ向かう民族大移動は続くことが予想されます。

ヨーロッパはこれから、キリスト教文化とイスラム教文化が混在する地域になっていくことでしょう。かつてポルトガルとスペインが世界を二分し、イギリスやフランスが世界中に植民地を獲得したときのような活力は全くありません。

今回の文明交代期は21世紀ですが、村山先生は「誤差を調整」して1975年頃から転換期に入っていると述べていました。1975年頃といえば、第一次石油ショックを経て日本経済の体質が強化され、我が国の経済力が世界的規模に台頭し出した時期です。

そうして1975年頃から始まった文明交代期は、100年後の2075年頃まで続くとし、それを25年ずつ4期区分して次のように予想されました。典拠は村山節著『文明の交代について』叶匠寿庵23~24頁です。

【第1期】1975年~2000年
西の文明~文明の崩壊現象が全面的崩れとなる。東の文明~文明の肥料となる「資力」つまりおカネ、資産、金融力が、全世界から東洋に集中してくる。

【第2期】2000年~2025年
西の文明~生命危篤に近い形となる。東の文明~世界生産の主力が東洋に移り、世界金融力の主力や、世界の発明力の主力が東洋に集まる。

【第3期】2025年~2050年
西の文明~「死亡」の形となる。東の文明~文明開化のエネルギーが、具象的美術・造形・建設・家屋などの新形式、交通機関の壮大な建設、コミュニケーションの大進歩、コンピューターの大普及などに現れ、文化的向上が特に著しくなる。

【第4期】2050年~2075年
西の文明~葬式もすんで、ほっとして新しい中世紀の始まりになる。東の文明~新しい文明とくに地域文明が東洋各地に芽生え始める。

西の文明に対して随分厳しい予測であると思われるかも知れませんが、世界は大枠として、この村山先生の見立て通りに進んでいるようです。この4期区分の中で、最も“暴風域”に入るのは第3期の2025年~2050年です。その期に、アメリカSSが終了点を迎えるでしょう。ドルが基軸通貨の地位から転落し、軍事力においてもチャイナに後れを取り、世界第一の指導力を失うことになります。

従来、アメリカSSの終了点は2030年~2050年あたりと推測されていましたが、昨今のアメリカの凋落ぶりからすると時期が早まりそうです。文明法則史学研究所の服部匡成所長は、2025年から2030年頃という見解を出されました。(続く)